
最近よく考えることがあります。それは「どこで、どの画角の、どんなレンズを、どんな風に使いたいのか?」ということです。
何度かこのブログでも触れていますが、私は各地のアウトドアフィールドを歩きました。当時はオリンパスのコンデジを持って歩いていました。広角側の画角はフルサイズ相当で38mm、デジタルズームを使って望遠側が114mm相当のカメラでした。カメラの知識はなかったですが感覚的にデジタルズームを使うと画像が劣化して汚く写ってしまうということは理解してました。ですから必然的にデジタルズームをしていない状態の38mm相当ばかり使っていました。
当時は38mm相当という画角が狭いなんて意識したことはありませんでした。この画角で山、海、川、広野、田舎町、大都市の撮影をしてきました。今思えば余計な知識がないがゆえに足で画角を稼いでいたのかな?とも思います。
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カメラを始めて知識や経験がついてくると、レンズが欲しい!という病気にかかる
カメラを始めて知識や経験がついてくると、色々と分かってくるようになります。例えばこんな具合です。
・どんな場面でどの画角をどんな風に使いたいのか
・どんな場面でどのくらいの明るさのレンズをどのように使いたいのか
・どんな被写体にどれだけ近づきどのように写したいのか
・どの時間帯にどの被写体をどのように写したいのか
・どの季節にどこで何をどのように写したいのか
そんなことが感覚的に分かるようになってきました。
ここで魔物が出てくるようになります。それは、レンズが欲しい!という病気です。すでに語られている通り男性に発症しやすい病気です。そして、今、私はその病気が再発しています。
具体的には普段使いとして超広角ズームレンズを導入したいなと思っています。サムヤン 12mmという星景撮影では素晴らしい能力を発揮する単焦点の超広角レンズは持っていますが、普段使いとしては不満な点があるからです。それを列挙しましょう。
・6本の光芒が嫌い
・光芒の先端が細くならずキレを感じない
・画角の微調整ができない
ここのところ、こんな感じで思考がぐるぐる回り続けています。
画角が調整できる広角がレンズが欲しいな。それなら超広角ズームレンズがいい。
FUJIからXF8-16mm F2.8、ペンタックスからDA11-18mm F2.8が出るなぁ。どっちにしよう?
XF8-16は重いし。出目金かぁ。扱いに注意を払う必要あるなぁ。それに安くなっても20万くらいするかなぁ。
DA11-18なら出目金じゃないし、15万以下でいけそうだなぁ。
でも待てよ。サムヤン 12mm持ってるのに買う必要あるのか?
うん。必要だな。超広角域ではズームが必要だな。2mmの差が大きいもんな。価格を抑えたいならXF10-24mmの中古をマップカメラで買えばいいじゃん。7万円台で買えるよ。
でもXF10-24mmは防滴構造じゃないじゃんか!山で使いたいのに霧雨とか出たらどーすんだよ?
そうか!中古のパナライカの8-18mmを使うという手もあるじゃないか!手元のペンタックスK-3とDA16-85mmを売却して、OM-D E-M5 MarkIIを新品で買うのも悪くないじゃないか。これなら差し引き10万円以下で防塵防滴仕様でかつ超広角域をカバーしたシステムを組めるな。
うーん。ペンタックスを手放すとマクロレンズが使えなくなる。D FA MACRO 100mmの描写力は高いもんなぁ。マウント噛ませてX-T2で使ってもいんだけど手ブレ補正が効かないのが痛い。
じゃあ、いっそのことK-3とDA16-85mmを手放して中古のK-1を手に入れちゃえば?
レンズは手持ちのsmc M28mm F2.8を広角で、smc M50mm F1.7を標準レンズとして使えばいいじゃないか。マクロと中望遠は D FA100mm 使えばいいし。超広角レンズはIrix 15mm F2.4を買えばいいじゃないか。防塵防滴だし価格も10万円以下だ。これなら追い金、15万円以下でフルサイズの防塵防滴でかつ超広角レンズのシステムが組める!
ん?でも重くなっちゃうぞ。それから画角の調整ができないじゃないか。
それならペンタックス機材を売り飛ばして、FUJIのボディ2台にして XF10-24mmF4 を追加すればいいじゃないか。が、防塵防滴じゃないよ。
・・・・迷走中
こんな感じです。要するに金を積めば問題は解決するという話なんですが、無闇にお金をかけてもどうしょもないってこともあります。本当に必要な部分にだけお金をかけるべきです。それは自分で見極めるしかありません。
レンズが欲しいという病気から逃れる方法はただ一つ。「自分の内面をよく見つめること」
自分の内面を見つめるには、過去の体験が役立ちます。人の体験はあくまでも参考です。傍目には同じ様なことを体験したとしてもあなた自身が同じことを感じるとは限りません。基準はご自身が体験したことです。
冒頭でも書いたように私は38mm換算の画角で何も疑問を持たずに撮影をしていました。今は色々分かってきて欲が出ているという側面もあります。当時は一眼レフが欲しいとも思いませんでしたし、カメラなんて写りゃOK!くらいにしか考えていませんでした。
それが知識や経験をし、目が肥えてくると….今のような病気になります。
そんなこともあり、日々、かつて自分が行った場所を思い返して「今の俺ならこんなシチュエーションで、こんなレンズやカメラを持っていくんだろうな」と考えています。
こうして想像力を働かせてシミュレーションをする行為はゲームでもあり、直面している課題に対して真面目に取り組み、必要なものと不必要な物を明確に線引きしていく作業でもあります。
その思考のアウトプットは今後の記事で思いつく限り書いていこうと思います。
それでは。