
夜、山歩いたっていいんじゃないの?
ソロで行動する時、真夜中から山入りすることがあります。理由は真昼間のうだる様な暑さが苦手だからです。暑さを回避するために日が昇る前に稜線までの標高差を稼いでおきたいという気持ちからこのような行動をしています。
が、しかし、知ってしまったが最後。満月の稜線って神秘的なんだよなぁ。変態扱いをする人もいますが、真昼間歩くべきだという常識は一体誰が決めたんだ?とも思わなくもないです。
山歩きは真昼間だけじゃないんですよ。実際に真っ暗い時間、つまり真夜中から歩き始める人たちもいますしね。
特に最近流行りのトレラン。日付を越した辺りにスタートして、「同日」という時間枠の中でどれだけ遠くまで行けたのか、あるいは、ある目的地まで到達しどれだけ素早く戻って来れたのか、を糧に歩く?走る人たちもいるわけです。
そんな夜の世界の山ですが夜の稜線歩きはサイコー!でも前提条件はクリアしましょう。
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もくじ
満月の夜に稜線を歩くためにクリアすべき前提条件
・自分の行動能力を把握できること
・なだからな地形を選ぶこと
・その地形がある場所を熟知していること
・確実に天候が安定している日を選ぶこと
自分の行動能力を把握できるとは、数値化できることです。自分の体調やペースから目的地まで何分かかるのか、水分はどのくらい消費するのか、どのくらいの行動食が必要なのか、などを鮮明にイメージできることです。
自分の行動能力を把握できるようになる方法は登山で行動不能に陥らないために。自分が行動できる範囲を把握する唯一無二の方法を読んでみてくださいね。
ならだかな地形を選択する理由は、なるべくなら他のことに集中力を使うことを避けるためです。もちろん、何度かその場所を歩いていてそこの地形を知っていると懸念事項も減るので景色を堪能するほうに集中できます。
歩くのは拠点を決めてからやりましょう。真夜中歩くなら山小屋よりもテント泊が自由度がいいですね。1泊目のテント場を確保してから散策するのもよし、次のテント場へ向かうために2時頃から歩いてもよし、です。
満月の夜に向いた稜線はどこ?
ロックロックした場所は景色を見ることに集中できませんので避けた方がいいですね。
私が経験した中でいいな、と思ったのは北アルプスの裏銀座コースの三俣蓮華岳から双六岳の区間です。黒部五郎岳や槍ヶ岳がばっちし見えますよ。
他に候補となる場所は
・北ノ俣岳〜太郎平小屋(ただし足場は小石が多い)
・燕山荘〜燕岳のピストン
・大天井岳〜横通岳
・蝶ヶ岳ヒュッテ界隈
・白馬大池〜小蓮華岳
・三俣山荘〜祖父岳(黒部源流からは30分くらい急登あり)
と比較的なだらかな場所になります。
満月の日を特定する方法は国立天文台の公式HPと月光天文台のカレンダーが役立つ
国立天文台の各地のこよみが役立ちます。各地のこよみには、日の出入り時刻・月の出入り時刻や月齢値の情報が掲載されています。
公式HP:国立天文台 各地のこよみ
この情報から満月に近い月齢値を探します。完全満月というと天候や日程的な縛りもあるかと思うので、完全な満月でなくてもいいかなと思います。
・月齢14〜16の日を探す
完全に満月の日を特定するなら月光天文台のカレンダーが役立ちます。月光台のカレンダーには月の出入りの時刻、月齢値、新月や満月情報が月ごとに記載されています。

月光天文台の太陽・月・星のこよみには月の満ち欠け図がついています。視覚的に日々チェックできますので、ネットで月の出入り時間の数字をチェックするのが面倒!なんて人にいいですね。私もネット開くのが面倒なタイプです。

2018年の満月は?
4月は上の写真の通り4月30日です。
以下は5月〜10月。
・5月29日
・6月28日
・7月28日
・8月26日
・9月25日
・10月25日
満月の日を基準日として前後3日間は月もある程度明るいので、月入りがしない時間帯であれば行動できますね。
ということで、国立天文台 各地のこよみの公式HPと月光天文台の太陽・月・星のこよみをチェックしみてはいかがでしょうか。
私も今年は満月の稜線を散歩したいな。
それでは。