単焦点レンズの特性から考える紅葉の登山レンズ計画


カメラを始めた当初は高倍率のズームレンズ1本で行動していましたが、ある程度シーン別によってレンズの使い分けができるようになりました。

 

この1年でレンズの入れ替えも含め単焦点レンズが増えたので、今年の紅葉レンズ計画を考えてみました。初めて使うレンズで紅葉シーズンを迎えることもあり、各レンズの特性と想定している撮影シーンのイメージが出来上がってきました。

 

そこで、現在のレンズの運用方法と想定できる紅葉の使用シーンを考えてみました。

 

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広大な景色だけが山じゃない。中望遠単焦点レンズ XF90mm F2 で切り取る山の魅力的なオブジェ


XF90mmで撮影する槍ヶ岳

あなたが登山に持って行くレンズは何ですか?

 

ほとんどの人が24mm〜100mm程度の画角をカバーした便利な標準ズームレンズを持って行くのではないでしょうか。あるいは広角ズームレンズもオプションとして持ち歩く人が多いのではないでしょうか。

 

なかなか中望遠の単焦点レンズを登山用として持ち歩く人はいないのではないかと思います。なぜ、中望遠レンズを登山に持って行くのかについては、以前に書いた通り。

 

今回は中望遠単焦点レンズを登山で使うとこんな感じの絵が出るよ!的なことをご紹介いたします。

 

今回、作例として掲載しているFUJINON XF90mm F2 R LM WRは防塵防滴構造のレンズでもありアウトドアフィールドにうってつけのレンズだと感じています。ちなみに全て開放F値2で撮影した写真です。

 

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登山をしながら胸もとで単焦点レンズの交換を15秒で済ます方法


ズームレンズと単焦点レンズを使い分けている方の中には、状況に応じて単焦点レンズだけで登山をしたい人もいるのではないでしょうか。

 

基本的に縦走がメインで歩くことを目的としている時はズームレンズ1本、あるいは単焦点1本勝負。時間があってゆっくりと歩けるなら単焦点レンズを複数持ち歩き、じっくりと撮影したいイメージです。

 

そこでネックになるのがレンズ交換。ザックから交換レンズを出すのは面倒です。

 

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登山に単焦点レンズを持っていくとしたら16mm、28mm、100mmをチョイスする(APS-C)


 

単焦点レンズ1本勝負ってカッコイイ!ですよね。

 

もし、登山で単焦点レンズ1本しか持っていけない制約があるとすれば、何ミリの焦点距離を持っていきますか?今の私なら16mm(フルサイズ換算24mm)を持っていきます。

関連記事:XF16mm 1本勝負。厳冬期・北陸の豪雪な山稜帯で撮影に挑む

 

登山ではズームレンズが便利。これは間違いありません。なぜならば自分の足で画角を調整できないシーンが必ずあるからです。足元が崖だったりとか。撮影に気を取られて滑落なんかしたらシャレになりません。そういった観点からもズームレンズが便利です。

 

しかし、ズームレンズが100%必須か?と問われると否と答えますね。

 

使うべき画角の傾向が予め分かっているなら、単焦点レンズでカメラ本体を含めたシステム全体の軽量化していくというのはアリです。もし、あなたが歩きながら撮影をするスタイルを選択するなら、どんなに高級機材を持っていってもフットワークの良さには勝てません。

 

フットワークよく動きたい登山は、持ち時間が少ない日帰り登山とか、槍ヶ岳などアプローチが長い場所へ行くような場所です。

*時間があって撮影に専念できる人はこの限りではありません。

 

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新緑のブナ林でF1.7の単焦点よりズームとPLフィルターを使う理由


豪雪地帯の山にも新緑の季節がやってきましたね。その中でも目玉となるのが、残雪地帯のブナの森が芽吹く姿です。

 

今日は青と緑と白のコントラスの強い風景の中で使う機材に触れてみます。

 

「F1.7の単焦点レンズ」をつけたミラーレス機、「PLフィルター」  +「 ズームレンズ」の一眼レフで新緑の森歩き

 

ブナの森が広がる関田山脈の鍋倉山へカメラ2台体制で行きました。ここは斑尾高原からスタートする信越トレイルのコースにもなっています。

 

 

・広い景色から切り取りまで対応できるようにK3 + DA16-85mmmにPLフィルター
・森の中で何かオブジェクト的なものを見つけて20mm F1.7の単焦点+GX7で対応

 

そんな意気込みで撮影しようと考えて2台体制で挑みました。

 

F1.7の単焦点を持ち歩いた理由はブナの森の中の撮影です。

 

GX7については以前に「マイクロフォーサーズと単焦点の組み合わせは最高のスナップカメラ。相棒GX7」でも触れた通り、薄暗い森の中でも小さな被写体を浮かせてくれる描写力を持っています。

 

森は暗いという思い込みは実は誤りだった

 

これまでにも色々と残雪期の山に入っていますが、総じて標高が低い場所では森があるために少し暗いと感じておりました。

 

鍋倉山の最高標高は約1280m。森林限界が抜けるような標高ではありませんので、スタート地点からブナの森を歩くことになります。当然、森の中だから少しは暗いであろうと予測していました。

 

しかし、想像以上に明るかった。

 

今年は昨年の雪不足を取り戻すかのように、雪が残っており、山全体がまだまだ残雪に覆われている状態です。そこに太陽の光と新緑の明るい緑色が混じったらどうなるでしょう?

 

森が明るいんですよ。森=暗いというのは思い込みだったということを知りました。

 

新緑のブナ林は明るい!その理由は明るい原色(青・白・緑)で世界が構成されているから

 

快晴だと青空が広がります。時折、その空に白い雲。その影が雪面に投影されます。雪面の景色に立体感が生まれます。そして新緑の明るい緑色。

 

この3つが組み合わされば、森全体が明るくなるんですよ。

 

残雪期のブナ林は、青・白・緑の世界で構成されています。

 

・青空
・白い残雪
・新緑の緑

 

の3つですね。

 

結局、20mm F1.7の単焦点レンズは使わず仕舞い

 

森が想像以上に明るかったので、明るい単焦点レンズは使わなくてもOKでした。というか使うようなシーンがないというか、無理に使わなくてもいいじゃない?ってなっちゃったんですよね。

 

明るめのレンズでも遠景が弱く近距離が得意なレンズ、暗めのレンズでも解像度が高く遠景向きのレンズと棲み分けた使い方をしています。

 

今回のケースでは、20mm F1.7 II ASPHのレンズは遠景もいけるけど、どちらかというと遠景はDA16-85mmに任せた方がキリっと撮れるので、20mm F1.7の単焦点レンズは近距離担当ということでGX7ごと持ち歩きました。

 

そのね、近距離でオブジェクト的なものが自分の目には入らなかったんですよね。

 

それよりもブナの森の全体像とコントラストをバランスよく捉えるために、PLフィルターをつけたズームレンズばかり使ってました。

 

PLフィルターを使う理由は空をより青く撮りたいから

 

PLフィルターは水面やガラス越しの反射を取り除き、被写体を抽出する役割を担っています。風景のコントラストも高めてくれます。

 

ただシチュエーションによっては、レンズの透過性が低下しますね。えーと、例えば車のガラス越しに風景をみているような感じになります。クリア感が損なわれるということですね。

 

どんなシーンかというと、曇り空やスモーキー晴れの天候の時。つまり目に見える色の種別が少ない時です。

 

それでもシチュエーションを選べば、はっ!とする絵を叩き出してくれることがあります。

 

それはどんな時かというと、残雪期の新緑の山、という枠で考えるなら「青」「白」「緑」がよく引き立つようなシチュエーションの時です。

 

もっと簡単に言うと、快晴で、雪がモッサリと残っていて、新緑の葉がたくさんある場所です。

 

ここでPLフィルターを使う理由は、青空をより青くしたいからです。雪面に露出を合わせると、空が実際の目で見た色よりも水色や白っぽい色になることがあるんですよね〜。空に露出を合わせると、雪面が白飛びしちゃうしね。

 

個人的には帰宅してから編集で手を加えるよりも撮影した場所で、カメラに写し出される絵を微調整した方がいいと思っています。

 

まとめると

「空に露出を合わせると雪面が白飛びしてしまう時がある」

 

だから

「雪面に露出を合わせる」

 

でも

「空が実際の目で見た色よりも白っぽくなる」

 

そんな理由からPLフィルターを使いました。

 

残雪では構図とピンとさえ合わせておけばOK。露出は後から補正すればOK

 

先ほど、なるべく現場でカメラの微調整、つまり完結すればOKと書きました。でも、行動中に調整できないこともあります。それは雪面で適正露出を瞬時に出すことです。

 

行動中は雪盲防止のために、サングラスをかけています。そんな状態で写真を撮影しようとすると、ファインダーを覗いても適正な露出がよく分かりません。

 

立ち止まって、一旦、サングラスを外せばいいのでしょうが、行動真っ最中だと1回ごとにそんな面倒なポーズを入れたくありません。

 

行動をなるべく止めないで撮影したいですよね。

 

そんな時は、構図とピンとさえ合わせておけばOKです。最悪、露出は後から現像しながら補正しましょう。そのためにもRAW形式で撮影することをオススメします。

 

露出は暗めの方が補正しやすいです。そういった観点からもPLフィルターは露出を少し暗めにしてくれる役割があります。

 

それでは。