冬山にミラーレス機を持って行くならバッテリーグリップは必須だ


Xマウントの導入(X-T2+XF16mm)を開始してから改めて感じていること。「ミラーレス機が軽い」という言葉には語弊があるということです。

 

真面目にシステムを組むとAPS-C機やフルサイズ機の光学式一眼レフのシステムと重量が変わらないかもしれませんよ?

 

続きを読む


防塵防滴仕様のカメラを分解して分かった誰も教えてくれないこと


ペンタックスK-30を分解してみました。(また組み立てましたよ)

※写真は下の記事にたっぷり載せています。

 

さて、分解をした目的は防塵防滴用のシールド素材がどうなっているのかを知るためです。おそらく他社製のカメラも似たような作りなのではないかと考えています。

 

K-30を分解して分かったことはシールド加工は永続的に機能を発揮するものではないということ

 

・シールド加工は大きく分けて3箇所のエリアに施してある
・それはボディ底面、ボディ上部、レンズマウント部分である
・シールド素材はスポンジ状の気密パッキンテープのような素材を使っている
・基板はコーティング(防湿処理)をしていない
・ボディ内部の配線はFPC(フレキシブル基板)で埋め尽くされている

 

はい。中身を見てこう思いました。


内部結露や浸水が起こった際、大きく影響を受けるのはプリント基板(緑の板ね)であり、配線部のFPC(フレキシブル基板)は半田付け部分を除けば大きな影響を受けない。

シールド加工は劣化をする。よって、防塵防滴としての機能は正味期限がある。おそらくこれはどこのメーカーのカメラも一緒だろうと思われる。永続的に防塵防滴機能は維持できない。オーバーホールなどでシールドを張り替えてくれるサービスがあれば話は別だが。


 

以降は分解した時の様子。論より証拠です。

余談ですが、今回はGX7に20mmの単焦点レンズ、それからK-3にD FA100mmのマクロレンズをつけて撮影してみました。

 

手始めにK-30のボディ底面部カバーを外してみる

 

これは分解前の様子です。底面はなかなか年季が入ってますね。よく中古でボディの傷が・・・何てことを言われますが、底面の傷はコンクリートに置いたり、三脚につけたりすると付くものデス。機能には何ら影響はありませんね。

 

精密ドライバーで底面部のネジを外したところです。こんなやつね。 → エンジニア 精密ドライバーセット DK-60

ネジの長さには法則性がありません。ですので、組み立て時に困らないようにボディ底面のネジ穴順にネジを並べています。

K-30の底面カバー

 

底面カバーを取ると、こんな感じになります。パカっと外れましたね。

K-30の底面カバーを外した

 

シールドはこんな感じ。スポンジ状のラバーです。爪で引っ掻いたらポロっと欠けてしまいそうな素材です。こんな形状に合わせて製造用の機械を最適化なんかしていたらコストが高くなってしまいそうです。諸外国の生産拠点で地道に手作業でテープを貼ってるんでしょうね。きっと。

 

分かるかな?もうちょっとシールド部分を拡大。

K-30底面カバーのシールド詳細1

 

それ、もう一発。スポンジ状の形状だって分かるでしょ?やっぱり人間の手で貼るしかなさそうですね。

K-30の底面カバーのシールド

 

しつこいって?でもこれで手作業かな!?って確信が持てそうです。となると、個体差が出てくるかもしれませんね。作業ミスだったりとか。組み立てちゃえば分かんないし。

 

K-30のレンズマウント部を分解してみたらゴムパッキンが劣化してポロポロ取れた・・・

 

マウント部の金具を取るのも簡単。ネジを5個外すだけ。

k-30マウント部分

 

なんか黒い針金みたいなのが出てるでしょ?これ、ゴムパッキンです。マウントの外周上に施されているものですが、パッキンの一部がポロっと欠けてビョーン、っと飛び出しています。

K-30マウント部のゴムパッキン

 

もうちょっと拡大して見ます。

K-30のゴムパッキン拡大

 

こんな感じでゴムパッキンがポロポロ状態になっているのが分かります。

K-30マウント部のゴムパッキン劣化

 

赤丸印が劣化部分。

K30マウンド部のパッキン劣化

 

ポロポロ・・・。ゴムの弾力性がありません。

ゴムパッキンがポロポロ

 

要するにゴムパッキンが経年劣化してたということですね。これでK-30は防塵防滴としての機能は果たせなくなります。ので、オールドレンズで使い倒すしかないかな。

 

K-30のボディ上面部カバーを外してみる

 

ボディ上面部も底面部と同様にネジを外して行きます。フラッシュ部分のカバー下にもネジがあります。これはまだ分解前。

k-30ボディ上面2

 

FPC(フレキシブル基板)が張り巡らされています。黄色い平たいやつね。この部分は湿気の影響を受けません。

 

FPC(フレキシブル基板)のオンパレード。

 

ハンダ付け部分は湿気や結露の影響受けるかも。あとは接続端子部分とか。

ハンダ付け部分

 

四角いシルバーの色をした金具の丸い部分は、シャッターが押される部分です。

K-30シャッター金具

 

この金属部分が先ほどの丸い部分に接触をして通電し、シャッターが反応する仕組み。シャッター切れねぇーよ!なんて時は、ここの接触部分を見直すだけで改善するのかもしれません。

K-30のシャッター部分

 

丸い金具にもシールド加工がしてあります。

K30のボディ内部

 

ボディ上部のフタのシールド加工も取れそう。

 

分解はここで終わり。

シャッターユニットやセンサーぶまで見てみたかったけど、これ以上手をつけると元に戻せなそうな気がしました。

 

K-30を分解して分かったことはシールドやゴムパッキンの経年劣化を迎える。だからその前に写真撮りまくれ!だ

 

このK-30は故障のため本体交換をしたものです。あれから3年経過。使用上の環境にもよりますが暑いところから厳冬期の山まで持ち歩いて劣化が早まったのかもしれません。製造を経てから時間的な経過(在庫のためずっと保管とか)で劣化がしたのかもしれません。

 

防塵防滴の砦であるシールド部分やゴムパッキンは経年劣化をする。だから、山や全天候型で使うならその前に写真を撮りまくれ!が結論。

 

オーバーホールサービスでシールド交換でもしない限り、4、5年も経過すれば防塵防滴としてのカメラとしては現役引退かもしれません。そうなったら、下界専用のカメラになるかな。

 

K-30分解中の様子と撮影機材

 

こんな感じで撮影しながら分解しました。なかなか根気がいる作業です。

K-30分解中の様子

 

最後に組み立てたK-30+ smc M28mm F2.8のオールドレンズで分解の様子を撮影した機材を撮ってみました。(ピンボケ悪しからず)

 

smc M28mmF2.8で撮影

 

撮影に使った機材

LUMIX GX7 

LUMIX G 20mm/F1.7

PENTAX K-3

D FA MACRO 100mmF2.8

Manfrotto コンパクト三脚 Befree カーボンファイバー

 

それでは。

 


防塵防滴マグネシウム合金のPENTAX K-3はK-30よりも結露しやすい?


まぁ、先ずはこの動画をみて下さい。

メーカーから教えてもらった方法です。カメラメーカーから教わったボディを内部結露から守る方法の最後で紹介したやつです。

 

SDスロット口を開けてズームレンズを回してやると、ボディ内部の空気が出てくるのが分かりますよ。結露をした際にはお試しあれ。動画ではちょっと激し目にレンズを動かしていますが、実際には軽くフルレンジで回してやるといいですよ。

 

最初にこの記事を書いておくべきだったかな。

 

パンフレットや製品ページだけでは意識しないことを多くの人に知ってもらいたいと思っています。なぜならばメーカーが積極的に情報を流してないことだからです。

 

もし、カメラの不具合が起こらず、宣伝の在り方に疑問を抱いてなかったら、今回のような考察すらしなかったでしょうし、他社の考え方を知ることもなかったでしょう。

 

エンジニアリングプラスチック(樹脂)は熱伝導率が低いが条件が成立すれば内部結露が発生する

 

メーカーの関係者から聞いたところによると、東京ディズニーランドの水かけシーン?って言うんですかね。とにかく炎天下の中、水かけイベントでK-30なりK-50なりを持ち出した結果、修理に入ってくる案件がたまにあるとのこと。状況としては内部結露が発生しているんだそうです。

 

炎天下でボディの温度が上がっている状況下、水が掛かったことによって、ボディが冷やされる。ボディ内部にあった湿気(水蒸気)がある温度に達したところで水滴(結露)になる現象が起こる = 露点。飽和水蒸気量(空気内に含めることができる水蒸気量)は、温度が低いほど低くなる。だから空気中に含まれきれなかった水蒸気が水滴となって現れる。

と言った理屈です。

 

K-30やK-50はエンジニアリングプラスチック(樹脂)を使っている。だからK-3系統のマグネシウム合金素材と比較したら熱伝導率が低い。よって、内部結露という観点では、マグネシウム合金の方が発生しやすいと言える。それでもエンジニアリングプラスチックでも条件が成立すれば簡単に内部結露をしてしまう。

というのが冒頭の話です。

 

と思って、ネットサーフィンをしていたらこんなブログがありました。
引用:夏のディズニーで一眼を使って散水ショーを撮影する上での注意点、の巻

これが夏のディズニーで起きたのです!!!

何故結露したのか。以下は僕の推測になりますが、それは「暑い夏の日光を浴びて熱を持ったカメラに水がかかり、ボディが冷却されたことでボディ内の温かくなった空気と温度差が生じ、結露した」のだと思います。K-30、K-50ともにオーダーカラーが非常に多い機種ですが、やはり多くの人は黒を使っていると思います。僕も黒です。黒が光、熱を吸収しやすいというのは御存知の通りかと思います。
そして暑い夏の日差しを浴びて熱を帯びたカメラ、同様にカメラ内の空気の温度も上がります。そして散水ショーの水を浴びるとボディだけの温度が下がり、温度差が生まれて結露するのです。

 

なぜ、私がディズニーの事例を書くのか?

 

「なぜ、材質差によって内部結露の発生度合いに差異が生じることを製品ページに掲載してないのか?」が発端だから。

ちなみに、対象をペンタックスのカメラボディの素材(マグネシウム合金とエンプラの差異)に当てはめていますが、対象が変われど、どこのメーカーも広告の謳い方には大差がない印象だったという記事はこれまでにも書いてきた通りです。

まぁ、過去記事でも漁って下さいな。

 

材質差による結露の差異について言及する理由

K-3+DA16-85mm(マグネシウム合金)とK-30+DA18-135mm(エンジニアリングプラスチック)を同一環境下(登山ね)で使用中、K-3だけが内部結露の影響を受け電子基板が腐食(これはメーカー調査してもらってから判明)したからです。

同一環境で使用、というのは私と一緒に行動をしていた人物が、K-30を私と同じようにケースなどに入れないで行動をしていた、という事ね。

 

登山だと?標高が高くなると急に気温が低くなって温度差が生じるじゃないか!と思ったあなたは間違っています。必ずしも、山の中で急激に温度変化が生じるとは限らないんですよね。

 

K-3の電子基板だけが内部結露で腐食した時のシチュエーション

先ずはその時のシチュエーションを見てみましょう。日記やGPSの記録がこの場で役立つとは・・。

 

K-3にDA16-85mmを装着してから3週間付けっ放しという状態でした。最後にK-3のカメラを持って行動したのは、7月の後半の晴れた日に最高標高2100mの山に行ったことでした。

 

K-3の結露事件が起きたのは8月半ばに行った山での出来事でした。

 

前夜から登山当日まではK-3+DA16-85mmを宿泊地の部屋に保管(20度くらい?)。このことからもボディ内に湿気が入るなんてのは考え難いです。

 

翌朝、登山口まで車で1時間移動。夏だったので走行中に車の窓を開けていますね。カメラはサイドブレーキの上に置いています。外の空気も20度くらいかな。涼しじゃないか!と思うかもしれませんが、とにかく湿気があって蒸し蒸ししていたので窓を開けて走行した方が快適だったんですよね。うーん。この状況でも急激な温度変化を受けたとは言い難いですね。

 

登山中の標高差は750mです。天候は霧雨。

スタート標高:800m(気温19℃)
最高標高:1550m(気温18℃)

ちなみに気温の測定はプロトレックをザックに付けて外気に触れる形で実施。太陽の影響もなし。

 

登山では温度が急激に低下するのではないか?という問い。急激に低下しないシーンもある

 

①気温は100m上昇するごとに0.6℃づつ低下していく

100m上昇するごとに0.6℃づつ低下するという話は聞いたことがありますよね。もし、仮にそうなら750mの標高差で4.5℃低下します。ところが行動時間帯は朝〜日中です。当然ながら地上の気温も上昇していきます。最低標高と最高標高の気温差は最大で1℃。よって、行動中にもスタート地点の気温が3℃上昇したと言えます。

 

②山で急激な気温低下に遭遇する条件は、樹林帯直下から稜線に抜けた時、或いは稜線を跨いだ時である。または超人的なスピードで登れる人かな

一口に山と言っても色々な地形がありますよね。私が歩いた山はなだらかな山ですので地形変化による急激な気温の影響はありませんでした。

 

もう一つ着目すべき点があります。それは登校ペースです。私の場合、ソロで行動している時なら大体1時間に600m近くの標高を稼ぎます。これで3.6度の気温低下になるハズ。しかしながら、なだからな地形をした山域で標高を稼ぐのに長い距離の移動を伴う登山ではそんなペースでは登れません。

①の気温上昇と合わせて考えても、やはり急激な気温低下はなし。

 

気温差が1℃や2℃で結露が生じるものなのか?という問い。あるかな

 

九州住環境研究会の■温度と相対湿度による空気の露点温度表 を参考にして考えてみると、外気温が19℃であってもボディ内部の相対湿度が80%であれば、気温が15.5℃に達した時点で結露が始まると言えます。湿度がもっと高ければ結露が始まる露点はもっと高くなります。

 

上記の考察では、外気温の急激な温度変化はないと書きました。

 

ひょっとしてボディ内部の温度が外気温よりも低下することはあるのか?これまではそんな筈はない!と考えていましたが、今、私はそんな筈もある!のではないかと考えています。

 

じゃあ、DA16-85mmを3週間も付けっ放しで、ボディ内部に80%以上もの湿気が滞留していたのだろうか?うーん。難しいなぁ。

 

ただ、一つ言えることは今年2017年の夏は7月後半から8月の3週目辺りまでは天候不順だったということです。この期間は雨!雨!雨!の天気でしたよね。とにかく湿度が高い日々が続いておりました。最後にカメラを使った日も晴れていたけど、レンズを装着したこの日も高い湿度状態だった??

 

カメラが霧雨の影響でボディ内部の温度が外気温より低くなったのではないのだろうか

 

温度測定をしたプロトレックはチタン製。肌に触れてない状態で温度測定をしていたので外気の影響のみ受けています。チタンは熱伝導率がマグネシウムと比較すると低いです。よって霧雨の影響があったとしてもカメラ(K-3のマグネシウム合金)ほど温度変化の影響を受けないと推測できます。

 

一方で、カメラボディの方は霧雨、加えてちょっとした風の影響で、熱伝導率が高いマグネシウム合金を通じてボディ内部の温度を低下させ、これまでにカメラボディ内に滞留していた湿気が水滴(結露)に変わり基板にまで影響を及ぼしたのではないか?と考えています。いや、そう考えざる得ないかな。

 

あるメーカーはこんな回答をくれました。カメラボディ内がレンズのガラス面で冷やされることによって結露が発生するとのことでした。

カメラ内部の温度が外部よりも高くなると、空気と共に湿気(水分)が
入り込みやすくなり、レンズのガラス面で冷やされることで結露が生じる

なるほどね。つまり、冷えたレンズの影響でカメラボディ内の湿気が水滴に変わるってことかな。

 

さて、K-30のボディ内部の基板は生き残りました。何故ならば、エンジニアリングプラスチック(樹脂)の熱伝導率はマグネシウム合金よりも低く、温度低下の影響を受けずに、ボディ内部の湿気(水蒸気)が結露せずに済んだから。

 

ちなみにK-30を分解してシールド部分の構造を確認してみました。分解をしたときの写真を「防塵防滴仕様のカメラを分解して分かった誰も教えてくれないこと」に載せましたので興味がある方は覗いてみて下さい。

 

ここまで考えると、あ、そっか?って思うかな。防塵防滴という謳い文句は外部だけに有効なのであり、ボディ内部については自ら何らかの対策をしないといけない。んー、でもやっぱり広告のあり方も考えた方がいいですね。

 

あなたならどのように解釈(推測)しますか?

 

ここまで分かれば、これからも心置きなくペンタックス機と付き合っていけそうです。

 

それでは。


カメラメーカーから教わったボディを内部結露から守る方法


各メーカーに訊いて知ってしまった防塵防滴カメラの本当の実力」からの続きです。

 

さて、どこのメーカーの防塵防滴仕様のカメラを使っても内部結露が発生することは各メーカーに質問をして分かりました。そして電子基板が腐食する可能性があることも分かりました。(但し質問をしたすべてのメーカーが言及してくれたわけではない)

 

大抵の人が、防塵防滴=雪や霧雨に強いと思っています。私もそう思っています。ただし条件が付きます。ボディ内部の湿気が結露しないこと。この大事な情報をユーザーが取りに行かなければ、カメラ内部の弱さに対する情報が入ってくることはありません。メーカーはに購入前のユーザーに対してこの情報をパンフレットなどに掲載してないのがマズイ。

 

続きを読む


各メーカーに訊いて知ってしまった防塵防滴カメラの本当の実力


防塵防滴のカメラは完璧か?実は内部結露により電子基板が蝕まれる可能性がある」の続きです。

 

なお、この当記事をお読みになる前に「防塵防滴マグネシウム合金のPENTAX K-3はK-30よりも結露しやすい?」を一読して頂けると背景事情をご理解頂けるかと思います。

 

続きを読む