「6年半使った家のPCが壊れた!購入するならBTOノート15インチ」でも書いた通りLenovoのThinkPad E570を購入しやっと手元に届きました。
Lenovoの直販サイトで購入価格は55000円でした。安いですね。ただし注意点があります。直販サイトで販売されている価格は一定サイクルで変動します。ある日、5000円高くなったり1万円安くなったりしますので定期的にチェックすることをオススメします。
構成は以下の通り。
・CPU i Core3 6006U
・HDD 500GB (後に自分でSATA接続のSSDへ交換)
・メモリ 4GB
・Full HD
ドキュメントやネット中心のオールマイティーなパソコンスペックとしては必要十分です。
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手っ取り早く注文したいならAmazonからでも購入可能です。出品者は結局、レノボ・ジャパン株式会社になるんですけどね。スペックを把握していて各入力が面倒くさい人用です。
スタンダートスペックならこのモデルになります。
ThinkPad E570:Corei3-6006U搭載モデル(15.6型/4GBメモリー/500GB HDD/Officeなし)
LightroomやPhotoshopを入れるんだったらこっちですね。ディスプレイはフルHDになります。
ThinkPad E570:Corei5搭載モデル(15.6型 FHD/8GBメモリー/500GB HDD/Officeなし)
もくじ
やったこと
1. USBリカバリーディスクの作成

以前は量販店でメーカー品のパソコンを購入すると、リカバリーCDが付属してましたね。リカバリーメディアは、Windowsの動きがおかしくなった時にパソコンを初期化するために必要になります。
Lenovoのパソコンを購入すると「安くしてやってるんだから自分でメディアを拵えろ。その代わり情報提供してやるからさ。それを参考にしな」というスタンスです。まぁ、今は外資系のメーカーはそんなスタンスですよね。だから、自分でUSBメモリにリカバリーディスクを予め作っておく必要があります。
大体、どこのメーカーもリカバリーディスクの作り方をWebで公開しています。
Lenovo:USB リカバリードライブを作成して、Windows 10のリカバリーに利用するには
DELL:Windows 10 で回復ドライブを作成する方法
HP:HP PC – MicrosoftリカバリUSBドライブの作成と使用方法 (Windows 10)
海外メーカーを掲載しましたが、富士通や東芝などの国内メーカーもWebに掲載してます。
共通点は以下。
・16GBか32GBのUSBメモリを準備する
・Webの手順に従って操作をする
要するに自分でやりなさい、という時代になったというわけですね。
2. SSDへの換装
今回はHDDが付いている型番を購入しました。理由はこれまで使っていたパソコンに載せていたSSDを換装して利用するためです。わざわざ無駄なお金を使って新たにSSD付きモデルを購入する理由はありません。
今回はデフォルトで付いている2.5インチのHDD(Seagate製でした!)をSSD(Crucial製)の128GBに換装しました。今は256GB以上のものしか入手できないようです。
Crucial [Micron製Crucialブランド] MX100シリーズ ( 256GB / 2.5インチ / SSD )

気になるのがSSDは劣化してないのか?ってこと。結論としてはまだまだイケます!
交換時点におけるSSDの使用時間は2200時間。総書き込み容量はわずか4GBでした。使用時間に対して書き込み容量は少ないです。裏を返せば、ネットやドキュメント作成系での使用が多かったってことです。
接続方式はSATAですが起動速度は20秒程度です。必要十分という感じですね。HDDだと起動するまでに1分以上かかりますからね。SSDに慣れちゃうとHDDにOSを入れて運用するのはストレスを感じます。
パソコンにどこまでにスペックを求めるのか?
我が家の場合はこんな感じです。
- YouTubeやViemoを観る
- 稀にDVDを観る
- ドキュメントの作成をする(表計算とワード系)
- 文章を作成する
- 調べごとをする
- 一度に数枚の写真を編集する
- とりあえずWindowsも触れておきたい
自ずと必要なスペックが見えてきます。CPUについては、Core i3(第6世代)もあれば十分です。5年前のCore i5と比較したら基本性能がまるで違います。5年前のCore i5 は4K解像度の出力をサポートしていませんが、第6世代であるCore i3 6006Uでは4Kをサポートしています。メモリも4GBあれば十分です。
一方で手持ちのMacbook Pro 15の使用用途はこんな感じです。
- Lightroomでカタログを作る
- RAWデータを現像する
- Lightroomから一度に数百枚の写真データを書き出す
- photo shopで動画のレンダリングをする
高スペックなパソコンが1台あるなら、もう一台はエントリー機に少しスペックを足した程度があれば十分です。そう言った意味でThinkPadE570はエントリースペックで購入しておいて、不足があればメモリやストレージを追加・換装できるのがいいですね。
ちなみにi Core3、4GBのメモリでRAW現像はできるのか?
E570では520枚のデータをLightoroomに取り込み、スマートプレビューを作成するのに30分以上かかりました。更にそこから100枚のデータを書き出してみたところ11分かかりました。Macbook Proは1分でした。(笑)まぁ、大量にデータを処理しないんだったら問題ありませんよ。数枚とかね。CPUはi Core3でもメモリは8GBは積んでおきたいところです。
ちなみに手持ちのMacbook pro 15(2015)と、我が家で購入したE570のスペックの差はこの通り。
Macbook Pro | ThinkPad E570 | |
CPU | Core i7 第4世代 クアッドコア | Core i3 第6世代 |
メモリ | 16GB | 4GB |
SSD | 512GB (PCIe接続) 読み込み速度:2180MB/s | 128GB (SATA接続) ※HHD→SSDへ換装済み 読み込み速度:540MB/s |
基本性能だけ見ると、MBPが圧倒的に高いです。でも操作性でMacよりも上かなって思うこともあります。
Think Pad E570の優位点
トラックポイントが使いやすい
BTOで選択肢に上がったのが、DELL・Lenovo・HP・パソコン工房(Iiyama)でした。
信頼の国内生産パソコン「iiyama PC」(パソコン工房)
特にDELLもLenovo同様に分解マニュアルが公式に公開されていて価格も安いです。
それでもこの中でもLenovoが決め手になった理由はやはりトラックポインタです。
トラックポインタさえあえあれば、マウスなんか要らないくらいです。これまでに仕事やプライベートで様々のメーカーのノートパソコンを使ってきましたが、トラックポインタの操作性に勝るものはありませんでした。Macbook Proにも欲しかったりして。
実際の運用では、LogicoolのBluetoothマウス M336と組み合わせて使っています。
ネジを2箇所外すだけで、ストレージ、メモリを交換・増設できる!
背面のネジを2箇所外しカバーを取るとこんな感じになります。実にシンプル。

ストレージやメモリの交換が超簡単にできます。特筆すべき点は、SATA接続のストレージ(HDDやSSD)にM.2規格のSSDを増設してデュアルストレージを組めることです。
例えば、ストレージはSATA接続の1TBのHDD、256GBのM.2規格のSSDを載せるなんてことができます。これはMacbook Proではできませんね。
パソコンの中身について詳しく知りたい方はムック本などをめくってみるといいかもしれません。
PC自作の鉄則! 2018 (日経BPパソコンベストムック)
バッテリー交換が容易
Macbook Proはバッテリーが劣化したら修理に出して、バッテリーを換装してもらう必要があります。その期間、手元では何も作業ができません。
ところが、ThinkPadE570は、バッテリーの取り外しができるので、バッテリーだけ新たに購入すれば交換できます。更にはバッテリーの容量を31Whまたは41Whと選択できます。
バッテリーの充電上限値を80%に設定できるから劣化防止になる
残念ながらMacbook Proには充電容量を制限する機能が提供されていません。バッテリーの劣化を防止するためには、80%前後の充電になったら自分でストップするほかありません。
Think Pad E570ではLenovo Settingを使うと、バッテリーが満充電になる前に制限をかけることができます。上限値は80%。加えてある一定の容量(例えば50%とか75%)までバッテリー容量が低下したら再充電をする仕組みです。
下限値を75%に設定すると、その値までバッテリーが容量が低下したら非常にゆっくりとした速度で再充電を開始します。その後80%に到達した時点で充電がストップします。
これは便利なユーティリィです。ACアダプタを繋げっぱなしで使用してもバッテリーの劣化を防げますからね。自宅で使うとはいえ、自宅内で移動して使いたい時はバッテリー駆動が重宝します。
この充電制限をかけるユーティリィは是非、Macにも欲しいですね!
インターフェースが全部載せ
家庭用で使うならVGAは不要だと思うけど、古いディスプレイを接続するなら重宝しますね。
当然、HDMI、SDカード、USB3.0が3箇所あります。そのうちの1箇所は給電機能が付いていますので、パソコンを使いながら、充電できます。
もちろん、ThinkPad E570には欠点もある
洗練されていない。ボッテリとしている。スタイリッシュさがない
Macbook Proと比べるとどうしても、垢抜けなさが目立ちます。デザインもボテっとしていますね。つまり、ダサい。廉価品にスタイリッシュさを求めるべきではないことは分かっちゃいるが、やっぱりデザインも大事です。
スピーカーの音質が悪い
最悪ですね。
我が家で使っている40年前のSONY製トランジスタラジオよりも音が悪いです。臨場感が全くありません。2003年に購入したDynabookの搭載されていたharman gardon製のスピーカーの方が音質が格段に上です。
せめての救いはBluetoothですね。これさえあれば、Bluetooth接続で外部スピーカー使えますから。
タッチパッドの反応精度が悪い
赤ボタンのトラックポインタは逸品。でもタッチパッドの精度はダメダメです。Macbook Proの方が全然、精度が高いですね。ここを触る時だけ、マウス操作に代えたくなります。
キーボードにバックライトがない!
ディスプレイの照度を調整できるならキーボードにバックライトくらい欲しいです。照度を低くしたくなるシーンって、部屋が暗めのときなんですよね。バックライトがないものだからキーボード入力がし難いです。
ファンクションキーがFnボタンと一緒に押さないとLenovo独自の機能が働いてしまう
一番、面倒だなって感じるのがローマ字入力した文字をカタカナへ変換する時です。通常であれば、F7を押せば変換してくれますが、E570の場合だと、FnキーとF7を一緒に押さないとダメ何ですよね。
ディスプレイを閉じる時、バタン!と蓋が閉じる
静かにディスプレイを閉じようとすると、ある角度まで閉じた際、バタン!と蓋が閉じてしまいます。ディスプレイが壊れそうで、精神衛生上、よろしくありません。
とデメリットも書きましたが、オールマイティに使えるパソコンですね。
私的にはパソコンは2台持っておくべきだと考えています。故障で使えなくなる期間があると機会損失をしてしまうからです。カメラと同じ考え方です。Think Pad E570はセカンドPCとして十分な能力を安い価格で手にすることができるパソコンだなと思っています。
それでは。