カメラを始めた当初は高倍率のズームレンズ1本で行動していましたが、ある程度シーン別によってレンズの使い分けができるようになりました。
この1年でレンズの入れ替えも含め単焦点レンズが増えたので、今年の紅葉レンズ計画を考えてみました。初めて使うレンズで紅葉シーズンを迎えることもあり、各レンズの特性と想定している撮影シーンのイメージが出来上がってきました。
そこで、現在のレンズの運用方法と想定できる紅葉の使用シーンを考えてみました。
もくじ
レンズの特性から考える現状の運用の仕方
カメラはFUJIFILM X-T2とPENTAX K-3で運用し基本的には2台持ちで行動しています。よほど軽快に動きたい場合を除き1台で行動することはありません。
手持ちのレンズは2マウント(APS-C機)合わせて、単焦点が12mm、16mm、28mm、50mm、90mm、100mmの6本、それから標準ズームレンズが1本です。
超広角レンズ:12mm(サムヤン 12mm F2)
(※写真は10mm:フルサイズ換算15mmで撮影したものです。)
サムヤン12mm F2.0 NCS CSはフルサイズ換算18mmの超広角レンズです。星景撮影を撮影するために購入したレンズです。絞り開放からサジタルコマフレアがほとんど出ずに使えるレンズです。SONYまたはFUJIFILMのAPS-Cミラーレス機を持っているなら持っておいて損はないレンズですね。
サムヤン12mm F2.0 NCS CSは風景撮影にも使います。ただし常用レンズにはしてません。開けた風景で全体像を収めたいんだけど、どうしてもフレームに入り切らないときに使う感じです。太陽の光芒は6本出ます。
紅葉の時期にはブナ林で空に向かった木を被写体としてパースペクティブを効かせた絵を出すことに使いたいレンズです。
広角レンズ:16mm(XF16mmF1.4 R WR)
XF16mmF1.4 R WRはFUJIFILM・Xシリーズの大口径広角単焦点レンズです。このレンズは絞ると隅から隅まできちっと写し出してくれるので風景撮影で使っています。抜群の光学性能と防塵防滴仕様でアウトドアフィールドで気兼ねなく使えます。普段はX-T2の常用レンズにしてます。
XF16mmF1.4 R WRの最大の利点は何と言っても接写ができることです。そのおかげでお花、テーブルフォト、自然の中のオブジェを撮影するのに大活躍しているレンズです。レンズの前玉が触れるくらい被写体に近けますので、紅葉の時期には木の実や落ち葉を被写体とし、背景をぼかしつつも周囲の様子広く伝える広角マクロとして撮影することに期待をかけています。
標準レンズ:28mm(smc M28mm F2.8)
smc M28mm F2.8はPENTAXのオールドレンズです。換算42mmという画角は街撮りでよく使います。遠景解像度はあまりよくありませんが、数m先の被写体を写すとハッ!とする絵を出すことがあります。
smc M28mm F2.8は周囲の雰囲気を伝えつつも特定の被写体を切り取るのに向いたレンズだと感じています。紅葉の時期に狙いたいのは地面に落ちている落ち葉や草紅葉をオブジェとしつつも周囲の雰囲気を切り取ることです。
中望遠レンズ:50mm(smc M50mm F1.7)
smc M50mm F1.7もPENTAXのオールドレンズです。現行のフルサイズ機 PENTAX K-1で使うと標準画角となりますが、APS-C機で使うと換算75mmの中望遠レンズになります。昔のレンズとは思えないくらい遠景解像度は高いです。
smc M50mm F1.7はちょっと離れた被写体をスナップ的に撮影していくのに向いたレンズだなと感じます。また、ボケも綺麗で特定のオブジェを切り出して浮き立てせるのにも向いています。そんな特性のレンズですが、紅葉の時期には、まだ落葉していない紅葉している葉や落ち葉をオブジェとして切り出し撮影をすることを想定しています。
中望遠レンズ:90mm(FUJIFILM XF90mm F2 R LM WR)
FUJIFILM XF90mm F2 R LM WRはFUJIFILM・Xシリーズの純正中望遠単焦点レンズです。換算137mmとなるこのレンズはポートレートレンズとして紹介されることが多いのですが、私は風景の中のオブジェ切り出し用レンズとして使っています。
絞り開放F2から解像度が高いと言われているズームレンズで絞って撮影した絵を軽く上回ってしまう解像度を叩き出し、XF16mmF1.4 R WRと並び抜群の光学性能を誇るレンズです。何と言っても中望遠とF2という明るい絞り値から表現ができるボケ力がメリットです。
FUJIFILM XF90mm F2 R LM WRは背景から被写体を切り離し特定のオブジェを引き立たせるレンズです。紅葉の時期には落ち葉を踏みして歩く人物、背景と同色の被写体を引き立たせる撮影に期待をかけています。
中望遠マクロレンズ:100mm(D FA100mm Macro F2.8)
D FA100mm Macro F2.8はPENTAXの純正マクロレンズです。マクロレンズですが遠景でもキレがいい絵を出すレンズです。しかしAFが遅いので遠景については最近はXF90mmでの撮影にシフトしています。やはりここはメインのマクロレンズとして使うべきレンズかなと思っています。
ペンタックスの手ぶれ補正が効くボディと組み合わせて使えるので、日中の明るい時間に特定の被写体を大きく接写したい時に使う感じです。紅葉の時期には落ち葉や木の実を標本のように撮影しています。
標準ズームレンズ:16-85mm(HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR)
HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WRはPENTAXの代表的な標準ズームレンズです。現状ではほぼフラグシップレンズと言ってもいいでしょう。簡易防滴構造のうえ、解像度も高いレンズです。このレンズは一言で言うと全天候型でズームによるフレーミングができる風景のスナップ撮影に向いたオールマイティなレンズです。
そんなレンズですが、紅葉の時期には山の稜線を歩きながら紅葉に染まった山の地形を撮影するのに使っています。
今回紹介したレンズ
FUJIFILM 単焦点超広角レンズ XF16mmF1.4 R WR
FUJIFILM 単焦点望遠レンズ XF90mmF2 R LM WR
PENTAX 単焦点マクロレンズD FA MACRO 100mmF2.8 WR
PENTAX 標準ズームレンズHD PENTAX DA16-85mmF3.5-5.6ED DC WR
それでは。