(※この記事は2019年6月28日に更新されました)
YouTubeを観るとき、何のモニターを使っていますか?
スマホ?
タブレット端末?
ノートPCですか?
それとも4Kモニターを繋いだPCですか?
そういう私はMacbook Proの画面で動画を観ています。
たまに寝転がりながら7インチのタブレット端末で観ることもありますが。
もくじ
一眼レフカメラを始めたキッカケはVimeoで観た動画「The Mountain」だった
一眼レフカメラを始めたキッカケは、Vimeoで観た動画「The Mountain」でした。
大衆向けのコンデジから一眼レフに入った原点は、動画だったんですよね。
10万円以内の予算でカッコいいタイムラプスを製作する方法の記事でもご紹介しましたが、私が一眼レフカメラをやろう!と決めたきっかけはこの動画(The Mountain)でした。
「The Mountain」が公開されたのは2011年です。
この時代に4K動画を撮影できる一眼レフカメラはありませんでした。
しかし、静止画をつなげたタイムラプスなら「The Mountain」のように4K動画(3840×1920で約830万画素)を作ることができます。
自宅で動画を観るならフルHDで十分じゃね?
時は流れ、4K解像度の動画撮影に対応したカメラが出てくるようになりました。
タイムラプスを作らなくても4K動画を簡単に撮影できちゃう時代に突入しちゃいました。
私自身、動画を撮影するカメラとして4Kの動画機能は魅了的だな、と思いつつつも4Kディスプレイを持ってないので、フル(Full) HD(フルハイビジョン)対応でいいのかなと思ってみたりもします。
まずは4K動画に対応しているカメラを列挙してみましょう。
(*リンクをクリックするとメーカーの動画に関する説明ページが開きます)
4K60p対応
4K30p対応
- FUJIFILM X-T2
- SONY α7s
- SONY α7s IIPanasonic LUMIX GH4
- Panasonic LUMIX G8
- Panasonic LUMIX G7
- Panasonic LUMIX GX7 MK2
- OM-D E-M1 Mark II
- Nikon D5
- Nikon D500
- D7500
- EOS 5D Mark IV
この中ならどれが欲しいかな? 重量級のカメラは却下です。
α7s系の商品を説明しているページを見るとなんだかプロっぽい感じでスゴそうですね。
でもフィールドで使うには心許ないです。
α7sの特徴には下記の記載がありました。
ボディ全体にわたりシーリングを効果的に施し、水滴・ほこりが浸入しにくい防塵・防滴に配慮した設計により、厳しい環境下での撮影を可能にしました。
「防塵・防滴に配慮した設計」という言葉が引っ掛かりますね。
あくまでも”配慮”ですからね。
私のスタイルは、野外に出てフィールドで撮影することなので歩きながら撮影できる機材を考慮する必要があります。
理想はテント泊装備で山岳地帯を縦走をしながら、写真撮影・タイムラプス・動画撮影をこなせる装備です。
フィールドなら防塵GH5、GH4、X-T2、E-M1 Mark II辺りかなって思いますね。
どれも防塵防滴ですのでフィールドでガシガシ使えそうです。
と悩んでみたとことで現状を考えてみる・・・
最近では、YouTubeで4K解像度の動画をよく見かけるようになりました。
しかし、パソコンの画面で見るならフル(Full) HDと変わらないですね。
4Kの世界を体験するのなら4K出力に対応しているディスプレイが必須です。
4Kで動画を撮影しても、ディスプレイがなければその恩恵を授かれないという事態に陥ってしまいます。
仮に4Kのディスプレイがあったとしても、画面に近づかないと精細さが判別できません。
映画館を想像してみてください。
スクリーンに映し出される解像度は2K(Full HD)と言われています。
スマホで4Kの解像度に対応していたとしても、あの小さい画面で4Kの恩恵を授かれるのか?って思いますね。
もはや、単に娯楽のために動画を観るんだったら、Full HDでいいんじゃないのか!?って思います。
実際にYouTubeやVimeoに投稿されているハイクオリティーな動画にはFull HD解像度の作品も少なくありません。
例えば、下の動画で使用しているカメラはCanon EOS 7D(APS-C機)です。発売は2009年の10月です。
まだ、4K動画機能を搭載したカメラが世の中には存在していない時代です。
フレームレートも30p止まりですよ。
Full HD 30pの性能でこれだけの作品が作れるんですよ。
レンズも大口径の高性能品を使っているわけでもありません。寧ろ暗めのレンズを使っていますよね。
Sigma 10-20mm f/4-5,6
Canon 300mm f/4
Canon 35-350mm f/3.5-5.6
Canon 18-135 f/3.5-5.6
もう一つ動画を観てみましょうか。
下の動画は2010年に公開されたものです。
カメラはCanon 5D Mark II(フルサイズ機)を使っています。
2008年発売の機種ですよ。
この時代に4Kの動画機能がある一眼レフカメラは、この世に存在してなくてFull HDの30p止まりです。
それでもこれだけクオリティが高い動画を作れるんです。
こちらは後継機種のCanon 5D Mark Ⅲ(2012年発売)で撮影されたものです。動画の解像度とフレームレートはFull HDの30pですね。まだ4Kという時代ではありません。
4K動画を撮影できる一眼レフカメラが発売されたのは2014年4月のことでした。Panasonic のGH4がミラーレス一眼カメラとして世界初の4K動画搭載機が世に誕生しました。
2019年現在、4Kの動画撮影機能を備えたカメラやテレビが世に出回っています。
しかし、コンテンツがまだまだ少ないです。
というよりも、家庭用のデバイスの普及が追いついてない感じ。
家庭用のテレビもまだフルハイビジョンという世帯が少なくないですよね。
モバイル化した時代にノートパソコンで4K解像度を堪能しようと思ったら、外部ディスプレイに頼らないと4K解像度の恩恵を授かることができないという状況になっています。
一部のノートパソコンでは4K解像度をうたっていますが、4Kとしての画像を観るに画面のサイズが小さ過ぎます。
そんな4K!と叫んでいる時代に、Full HDの動画機能を搭載したカメラも発売されているんですよ。
例えばCanon EOS 6D mark II(8月4日発売予定)です。タイムラプス撮影時のみ4Kに対応するものの、動画はFull HD(60p)です。
なぜでしょう?
技術的な問題?
4K30pの機種が出てくる一方でフル(Full) HD60pにも需要があるからではないでしょうか?
ってことを考慮すると今の保有している機材って結構いいんじゃないか?って気がしてきましたね。
FUJIFILM X-T2:Full HD 60p/4K30p
LUMIX GX8:Full HD 60p/4K30p
LUMIX GX7:Full HD 60p
とは言え、4Kを越える解像度から恩恵を受けることも承知している
例えば、シャープでは8Kの世界を訴求しています。
私、個人的には、高解像度のメリットは、画像をクロップして望遠のような効果(圧縮ではなく切り抜き)を得られることだと思っています。
ただ、個人の楽しみとして、動画をパソコンや40インチ程度のテレビで観る程度なら、フル(Full)HDで十分、綺麗だと感じています。
最後にもう一つ作例を。
Canon EOS 60D(2010年発売・APS-C機)で撮影されています。
もちろんフル(Full) HDです。
ズバリ、フル(Full) HDの4Kに対する優位性は、古い機種でも動画作りができ、4Kディスプレイも不要ということです。
パソコンの画面で見るなら十分にハイクオリティな絵が作れるってことですね。
それでは。