中国四川省に拠点を置くデータ管理ソフト開発会社 EaseUS社よりデータ復元ソフト「EaseUS Data Recovery Wozard」のレビューの依頼がありましたのでご紹介します。
※当記事はPR(Public Relations)記事になります。
どのようなシーンでデータを復元するかは、それぞれ状況が異なりますよね。
そこで、今回は人物像(私なんですけど)を設定しました。
- 登山で写真撮影をする
- 写真撮影はSDカードにRAWとJPEGで同時記録をしている
- 帰宅したらSDカードからポータブルHDDとNASへ写真をコピーしている
上記の使用環境から写真を紛失しても手元に戻せる運用にしていますが、今回は以下の事故を起きたことを想定し実際にソフトを使ってWindows上の環境で復元をしてみます。
- NASや外付けのHDDへコピーするはずの写真をSDから削除してしまった
- SDからHDDへコピーした写真を誤って削除してしまった
さて、その前にEaseUS社について触れておきましょう。
もくじ
EaseUSとはどんな会社なのか?
2004年に設立。
データ管理に特化したソフトウェア開発会社。
所在地は中国の四川省。
Amazonや楽天とも取引がある会社です。
2020年1月現在、製品ラインアップは大きく分けて5つあります。
- iOS/Android復旧(MobiSaver)
- PCデータ復旧(EaseUS Data Recovery Wizard Pro)
- バックアップ&復元(Todo Backup Home)
- パーティション管理(Partition Master Professional)
- データ移行ユーティリティー(EaseUS Disk Copy Pro)
また、世界各国にリセラーがあり、日本国内ではエクサゴン、イーフロンティア、デジカがあります。
サポートも受けられます。
- 24時間365日対応
- ライブチャット(英語のみ)
- メール(日本語も可能)
というとで、今回のデータ復元ソフトについてご紹介しましょう。
先ほど5つのラインアップを挙げましたが、今回はPCデータ復元に特化した(EaseUS Data Recovery Wizard)について、実際にWindowsで使用した操作感についてご紹介します。
EaseUS Data Recovery Wizardの特徴と基本情報
- ハードディスクから復元する
- ゴミ箱から削除してしまったファイルを復元する
- 外付けデバイス復元
- フォーマット復元
などの復元がわずか3ステップで可能です。
対応ファイルは多岐に渡ります。
対応拡張子
画像:
JPG/JPEG, TIFF/TIF, PNG, BMP, GIF, PSD, CRW, CR2, NEF, ORF, RAF, SR2, MRW, DCR, DNG, WMF, RAW, SWF, SVG, RAF, DWG
音声:
AIF/AIFF、M4A、MP3、WAV、WMA、APE、MID/MIDI、OGG、AAC、RealAudio、VQF
動画:
AVI、MOV、MP4、M4V、3GP、3G2、WMV、MKV、ASF、FLV、SWF、MPG、RM/RMVB、MPEG
ドキュメント:
DOC/DOCX、XLS/XLSX、PPT/PPTX、PDF、CWK、HTML/HTM、INDD、EPS
動作環境
ファイルシステム:
FAT(FAT12, FAT16, FAT32), exFAT, NTFS, NTFS5, ext2, ext3, HFS+
CPU:
x86系以上(32bit版以上)
RAM(メモリ):
128 MB以上
ディスクの空き容量:
32 MB以上
対応OS(Windows):
Windows 10, Windows 8.1, Windows 8, Windows 7, Windows Vista, Windows XP
対応デバイス:
内臓HDD/SSD、外付けHDD、USBメモリー、SDカード
今回は主に写真データのJPEGファイルを中心に復元するまでの流れの様子をご紹介します。
パソコン本体のハードディスクやSSDから削除してしまったデータを復元する
EaseUS Data Recovery Wizardを起動した時の画面です。
少し待つと管理画面に遷移します。
データの復元までの手順は以下の手順です。
- 復元をしたい場所を指定し、スキャニングをする
- スキャンしたデータから復元したデータを選択し、指定の場所(フォルダ)に復元する
それでは、実際に復元をやってみましょう。
使用するデータはミラーレス一眼カメラで撮影した
- 動画(MOVファイル)
- 画像(JPEGファイル)
です。
元々入れいてたデータはパソコンのSSD上の
デスクトップ -> 写真 直下フォルダ
です。
写真フォルダの直下から、動画ファイル(MOV)を誤って削除してしまった、という環境にしてみます。
この段階ではゴミ箱に動画ファイル(MOV)が入っています。
先ずはこの状態で復元をかけてみましょう。
管理画面の「指定の場所」からフォルダ選択をし、デスクトップに置いてある「写真」フォルダを選択して「OK」を押します。
「写真」フォルダをスキャンしている時の画像です。
スキャンが進行していくとフォルダの一覧が表示され「高度のスキャンが完了しました」と表示されます。
それでは、任意の動画ファイルを5つ選んで復元してみます。
右下の「リカバリ」を押します。
「フォルダ参照」が開くので、動画のMOVファイルを復元したい場所(今回はデスクトップ上に作った復旧フォルダ)を選びOKを押します。
「元のドライブに保存しますか?」と表示されますので保存を選択します。
データの復元が開始されます。
データの復元が完了すると「復元が完了しました」と表示されるので「復元ファイルを見る」を選択してみましょう。
先ほど選択した復元したいフォルダ(復旧)直下に生成されたフォルダ(太字)が表示されます。
※デスクトップ -> 復旧 -> Easeus 12 16_35 -> 写真 -> 削除されたファイル
Easeus 12 16_35 -> 写真 -> 削除されたファイル
を開くと、先ほど「写真」フォルダの直下から削除したうちの5つの動画ファイルが復元されていることが確認できます。
JPEGファイルも復元できる
せっかくですから、JPEGファイル(フォルダに格納)も復元してみます。
同じような手順で「写真」フォルダからJPEGフォルダを削除します。
先ほどと同様に、管理画面の「指定の場所」からフォルダ選択をし、デスクトップに置いてある「写真」フォルダを選択して「OK」を押し、スキャンをします。
そして、復元したフォルダ(or 個別のファイル)を選択肢して右下のリカバリーを選択します。
リカバリーの画面。
Easeus 12 16_39 -> 写真 -> 削除されたファイル
が生成されます。
お気づきでしょうか。
動画ファイルを復元した際に生成されたのがEaseus 12 16_35というフォルダでした。
復元を繰り返すたびに「Easeus ** **_**」というフォルダが生成され、その直下に復元したファイルが下格納されます。
さて、復元したJPEGフォルダ(中にはJPEGファイルが大量に入ってた)をデータを見てみましょう。
デスクトップ -> デスクトップ -> 復旧 -> Easeus 12 16_39 -> 写真 -> 削除されたファイル -> $RECYCLE BIN
上記のフォルダに「写真」フォルダ直下から削除した「JPEG」フォルダが復元されていますね。
さて、ここで気になったことがあります。
それはこれ。
先ほどゴミ箱にはまだデータが残っていると書きました。
「写真」フォルダから「JPEG」フォルダを削除したけど、ゴミ箱にはまだ残っていたんですね。
$RECYCLE.BINはゴミ箱の中身のことなんです。
では、$RECYCLE.BINフォルダはどこにあるのでしょうか?
$RECYCLE.BINフォルダは
- コンピューター -> ローカルディスク(C:)
に隠しフォルダとして格納されています。
では、$RECYCLE.BINフォルダを削除してしまったらどうなるのでしょうか?
実は$RECYCLE.BINフォルダを削除してしまっても復元できちゃいました。
(JPEGデータの場合)
ただ、わざわざ隠しフォルダを表示させてフォルダごと削除しちゃうなーんてことはそうそう考えられませんので、一応、JPEGデータでは復元できる可能性もあるかも、という程度に留めておきましょう。
外付けのポータブルハードディスクから削除してしまったデータを復元する
外付けのポータブルハードディスクからデータを削除してしまった場合も復元可能です。
ここでは外付けのハードディスクに置いてあるデータを「Test」フォルダを削除してしまったというシナリオで話を進めます。
「Test」フォルダにはJPEGの写真データが大量に入ってます。
この「Test」フォルダを外付けのポータブルハードディスクから削除してしまった!
という環境にしたうえで、EaseUS Data Recovery Wizardを起動し復元するドライブを指定します。
ここではHDD2(Fドライブ)を指定しスキャンをします。
スキャン中の画面。
スキャンが完了した時の画面。
左ペインのエクスプローラー画面から、$RECYCLE.BINフォルダ(ゴミ箱ですね)を選択すると中にハードディスクから削除した「Test」フォルダがありますのでリカバリをしてみます。
リカバリー中。
復元が完了しました。
デスクトップ -> 復旧 -> Easeus 12 16_54 -> HDD(F) -> 削除されたファイル -> $RECYCLE BIN > TEST
というフォルダにJPEGファイルが復元できました。
という具合に外付けのデバイスから削除したデータも復元できます。
では、外付けのデバイスから完全削除した場合(ゴミ箱にも残らない)はどうなるのでしょうか?
SDカードから”完全削除”してしまった写真データを復元する
これまで紹介してきた復元方法は、
- パソコンのデバイス(ハードディスクやSSD)
- 外付けのハードディスク
から写真や動画データを削除した場合にデータを救済するものでしたね。
では、外付けのデバイス(今回はSDカード)から
- 完全削除したら復元できるのか?
というのを確認してみましょう。
SDカードの中身です。
データはFUJIFILMのミラーレス一眼で撮影したもので、フォルダ(***TREKF)が自動生成され中にJPEGデータが格納されます。
これを ”完全削除” してみましょう。
ここではローカルハードディスク(Dドライブ)を指定しスキャンをします。
SDカードはUSBとして認識されています。
これまでと同様にターゲットの場所(今回はSDカード)をスキャンします。
スキャンが完了すると、先ほど削除したフォルダが見えますね。
さて、ここで気付いたことがあります。
DCIM直下には以下のフォルダがありました。
- 191TREKF
- 192TREKF
- 193TREKF
- 194TREKF
- 196TREKF
ですが、スキャンした画面には「194TREKF」フォルダが出てきませんでした。
ということは、完全削除したデータは復元できないこともある、と言えます。
とりあえず復元してみた画面がこれです。
一応、スキャンできたデータは復元できていますね。
それでは、復元された各「TREKF」フォルダの中身を確認してみます。
おや?
FUJIFILMのミラーレス一眼のファイル名は “DSCF****” という命名規則なのですが、”D” の文字が “#” に変わってますね。
それから、#SCF6858_Repaird.JPG というような修復されたファイルも生成されています。
実際にこのファイルを開くと元の画像よりもピクセル数が少なくなった写真が出来上がってるんですね。
以上、ここまで分かったことは
- 外付けのデータは復元可能
- しかし、外付けの完全削除したデータは完全に復元できるわけではない
ということです。
(でも….いきなり完全削除、つまり、ShiftキーとDELETEキーを同時に押すような操作はやらないかなぁ。)
EaseUS Data Recovery Wizardを使う利点
EaseUS Data Recovery Wizardを使う利点。
それは、誤って削除してしまったパソコンや外付けストレージのデータを以下の3ステップで復元できる気軽さです。
- EaseUS Data Recovery Wizardを起動する
- スキャンする場所を選択する
- 復元したいデータと場所を選択する
ソフトウェアはユーザーが混乱するUI(ユーザーインターフェース)であってはならないと思っています。
EaseUS Data Recovery WizardはUIに優れたデータ復元ソフトなのではないかと思います。
- 直感的に操作ができる
- ソフトウェアの動作も重くない
以上に尽きますね。
EaseUS Data Recovery Wizardの欠点
一方で欠点もあります。
- ”完全削除”してしまったデータを100%復元できる確約はない
- ストレージが物理的に壊れたら復元は困難
に尽きるのではないでしょうか。
ですから、データ復元ソフトありきの姿勢ではなく、日頃から以下の様なのプロセスを踏むことが必要です。
- 大事なデータは外付けのHDDに保管しバックアップとする
- SDカードのデータは他のストレージにデータをコピーするまで削除しない
- NASが置ける環境なら同じデータをNAS上で運用する
- NASとクラウドを連携しオンラインストレージにデータをバックアップする
突然のデータ損失から復旧できる手段を確保ている、という前提を持ったうえで、保険のためにEaseUS Data Recovery Wizardを導入しておくのがベストだと思いますね。
もちろん、上記の前提以前の思わぬ事故の保険という意味でもデータ復旧復元ソフトがあると助かる局面もあるかもしれません。
例えば、SDカードからのコピーのつもりが削除してしまったとかですね。
(まぁ、これは条件反射的な操作の癖を見直すのが一番だと思いますが)
まとめ
パソコンのデータ復元ソフト「EaseUS Data Recovery Wizard」について書いてきましが、最後に私ならこう運用するよ、ということでまとめにします。
- 山で写真を撮る
- 帰宅したらSDカードからNASと外付けHDDへ写真データをコピーする
- NASからクラウド(Amazon Photo)へ同期しバックアップする
- SDカードのデータは直ぐに削除しない
- 万が一、SDカードからのコピーのつもりが削除をした場合に復元する
ということで、是非、ご自身のデータの使用環境を考慮しEaseUS Data Recovery Wizardの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
それでは。