本気で荷物を減らしたい時ってレンズ1本だけ持ち歩きますよね。
そんな時は、ズームレンズ1本か、広角または準広角単焦点レンズ1本で歩きたいのではないでしょうか。
ここは2通りの考え方があって、一つは画角の自由が利くズームレンズ、もう一方は画角こそ不自由になるものの表現力の自由が利く単焦点レンズの選択になります。
多くの人がズームレンズを選択すると思いますが、私は断然、広角レンズ1本勝負を推したいですね。
単焦点レンズで「表現の自由を楽しむ」というアプローチがあってもいいと思うのですよ。
もくじ
歩くことを楽しむ時はレンズ1本に絞るんだ
歩くことを楽しみたい時、荷物は減らしたいですよね。
荷物を減らす理由はざっとこんな感じですかね。
・数日に渡って縦走したい時
・少ない時間で広範囲に渡って行動したい時(1泊2日の黒部源流界隈など)
・注意力を要する場所を歩く時(大キレットなど)
今回は歩くことを楽しむことにフォーカスしますね。
歩くことそのものを楽しみたい時、「気掛かり」はないほうがいいに決まっていますよね。
登山をしている最中に起こる気掛かりは、家庭や仕事などの精神的な面もよりも、肉体的な不快感から誘発しやすいんですよ。
じゃあ、その肉体的な不快感は何から来るのか?
それは荷物の背負い方です。
単に軽量化するだけではダメです。
一番気にすべき点は特定部位(肩や首)にかかる負担を減らすことです。
どんなに筋力があっても、体力があっても特定部位に掛かる不快感は気がかりを生みます。
これでは歩くことを楽しめませんよね?
そこで、カメラとレンズを組み合わせた総重量を1kg弱に抑え、コットンキャリアにカメラをつけたり、体にたすき掛けをしてもあまり負担にならないようにしましょう、でも撮影は楽しもうね、ということです。
それが今回の広角単焦点レンズ XF16mm. F1.4 R WR にクローズアップしたお話になります。
XF16mm. F1.4 R WR は接写能力に秀でたレンズだ
レンズ1本で行動するとなると、自ずとレンズの選定ポイントが見えてきます。
・防塵防滴仕様
・接写撮影ができる
この条件を満たすレンズが、FUJIFILMの広角単焦点レンズ XF 16mm F1.4 R WRです。
センサーからの最短撮影距離は15cmです。
ちなみに他社の防滴構造を持つ、24mm換算の単焦点レンズだと
パナライカのSUMMILUX 12mm/F1.4 ASPHが20cm、
SONYのFE 24mm F1.4 GM が24cm、
CANONのEF24mm F1.4L II USMが25cm、
となっております。
いかにXF 16mm F1.4 R WRが近付けるレンズなのかお分かりいただけるのではないでしょうか。
もちろん、接写をしたければマクロレンズを一緒に持ち歩けばいいのですが、今回のコンセプトは「荷物を減らして歩くことに対するストレスを軽減しつつも、撮影も楽しむ」ことです。
そんなレンズ1本でオールマイティーなシーンに応えてくれるのがXF 16mm F1.4 R WRなんですねー。
ちなみに近付けると言われているオリンパスのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROでさえ20cmです。
まぁ、ズームをして近づけるという利点もありますが、それでもXF16mmの最短撮影距離15cmには遠く及びません(便利ではあるんですけどね)。
山での撮影で接写ができるのは正義です
さて、なぜ「接写」という話題に触れたのか?山を歩きながら「接写」ができるのは「正義」だからです。
遠くの景色だけが山じゃありません。
もくもくと沸いてくるガスの稜線をズームレンズでフレーミングをし構図をバッチリ決めて撮るのもいいでしょう。
私もそんな景色が大好きです。
でもそれだけじゃないんです、山ってのは。
色々な被写体があるわけですよ。
広角単焦点を使えば下の写真の様な表現ができるわけですね。
ヒメサユリにローアングルから近づいて太陽を入れた構図を撮っています。
この写真はマーキングした岩に思い切り近づいて撮影しています。
山とテントの様子を伝えつつも、人工の手入れが入った岩を強調しています。
こちらは朝露に濡れたチングルマです。
ちょっとボカし過ぎましたが、広角レンズでも接写ができるとこんなのが撮れちゃうんですよ。
接写じゃないけど、ローアングルも楽ちんです。
風景だけじゃなくてマクロレンズ的な使い方や、明るいF値と接写力を活かして標準単焦点レンズのような表現もできるってことです。
それでいてパンフォーカスを効かした遠景撮影もできるんです。
是非、手にとってみてはいかがでしょうか。
とてもいいレンズですよ。
ところで、XF16mmってちょっとお高いですよねー。
そんな方に朗報です!
F値がF2.8の XF16mmF2.8 R WRというレンズがあります。
重量もわずか155g、もちろん防塵防滴です。
そして、接写能力も17cmとかなり近付けるレンズなんですねー。
価格的にもお買い得ですね。
それでは。
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