レンズ熱が再燃しています(困ったものだ)….
特に最近は超望遠レンズの情報を彷徨っています(必須じゃないんだけどね)。
今回の記事は、誰かに向けた内容というよりは、自分が冷静になるための客観的情報という位置付けで情報を整理したものになります。
自分で書いておきながらなんですが、結構、こういうの後で参考になるんですよ。
(自分で自分のブログを読む感じw)
参考にしたい方はどうぞ。
画角と焦点距離(APS-C機)の関係性
サンプルとなるデータは、FUJIFILMのXシリーズ、APS-C機向けのレンズです。
画角はカタログ(Xマウントレンズ&アクセサリー)に掲載されているものを使用しました。
代表的なレンズ | 焦点距離 | 焦点距離差分 | 画角 | 画角差分 | 1mmに対する画角の変化 |
---|---|---|---|---|---|
XF8-16mm | 8mm(12mm) | - | 121° | - | - |
XF10-24mm | 10mm(15mm) | 2mm | 110° | 11° | 5.5°/mm |
ZEISS Touit 2.8/12 | 12mm(18mm) | 2mm | 99° | 11° | 5.5°/mm |
XF14mm | 14mm(21mm) | 2mm | 90.8° | 8.1° | 4.1°/mm |
XF16mm | 16mm(24mm) | 2mm | 83.2° | 7.6° | 3.8°/mm |
XF18mm | 18mm(27mm) | 2mm | 76.5° | 6.7° | 3.4°/mm |
XF23mm | 23mm(35mm) | 5mm | 63.4° | 13.1° | 2.6°/mm |
XF35mm | 35mm(53mm) | 12mm | 44.2° | 19.2° | 1.6°/mm |
XF50mm | 50mm(76mm) | 15mm | 31.7° | 12.5° | 0.8°/mm |
XF90mm | 90mm(137mm) | 40mm | 17.9° | 13.8° | 0.35°/mm |
XF18-135mm | 135mm(206mm) | 45mm | 12° | 5.9° | 0.13°/mm |
XF55-200mm | 200mm(305mm) | 110mm | 8.1° | 9.8° | 0.09°/mm |
XF100-400mm | 400mm(609mm) | 200mm | 4.1° | 4° | 0.02°/mm |
以下はグラフ化したもの。
丸印でプロットしている箇所は、レンズの焦点距離と、画角の交差点です。
対象となる焦点距離は、8/10/12/14/16/18/23/35/50/90/135/200/400mmです。
焦点距離が100mm(換算150mm)を越えてくると、画角の範囲が狭くなりつつも、焦点距離の差分に対して変化が緩やかになってきます。
表を見て分かる通り、200mmも400mmも目で見える範囲はごく僅か(8°と4°の差)にしかなりません。
目に見える範囲を抽出する、という意味では200mmで撮影したものをトリミングす流、というアプローチがありますよね(解像感は置いておくとして)。
もし、400mm越えの超望遠レンズを考えるとすれば、圧縮効果の側面から考えた方が幸せになれるかもしれません。
では、画角変化が大きくなる100mm以下の焦点距離に対するグラフを抽出してみましょう。
対象となる焦点距離は、10/12/14/16/18/23/35/50/90mmです。
想定しているレンズは、XF10-24mm、XF50mm、XF90mmですね。
このグラフから分かること。
- 23mm(換算35mm)までは画角の変化が大きい
- 50mm(換算76mm)以降は画角の変化が緩やかになる
ということを考えれば、旅や登山の撮影シーンでは、50mmくらいのレンズまで持っていれば、それほど困ることはないと言えます。
最後に35mm(換算53mm)以下のグラフを見てみます。
対象となる焦点距離は、8/10/12/14/16/18/23/35mmです。
- 8mmから12mm(換算12〜24mm)
- 12mmから18mm(換算18mm〜27mm)
- 18mmから23mm(換算27mm〜35mm)
と段階的に画角の狭くなる範囲が緩くなってなってますね。
グラフから見ても分かる通り広角になればなるほど、画角の変化度合いが大きくなる、ということが分かりますね。
ということで、旅・登山・日常で焦点距離という側面からレンズの追加を考えるなら広角側の変化を意識した方が効果が大きいと考えられます。
それでは。