ドーリーを使えばパン効果を簡単に出すことができます。
ドーリーを山に持って行けたら・・・と思うものの、お荷物になってしまうことが容易に想像がつきます。
そんなときは、Photoshopを使ってパン効果をつけてみましょう!というが今回の記事の趣旨です。
もくじ
内容
- 動画にパン効果を出す手順
- 実際にできた動画(パン効果)
- 撮影は超広角レンズがオススメである理由
動画にパン効果を出す手順
①すでに作った動画を読み込みます。
ファイルを読み込む方法は【タイムラプス】写真データをPhotoshopで動画化する方法の「④Photoshopで開くを選択する」を参照して下さい。(動画でも静止画でも同じ手順です。)
② 一番上のメニューから[イメージ] − [カンバスサイズ]で動画を選択します。
では、実際にカンバスサイズを設定します。「変更後のファイルサイズの幅と高さ」は、pixcelを選択しておきましょう。
[OK] を選択すると、下の画像が表示されるので、[続行]を選択します。元の動画サイズは、2560px × 1702pxでした。なぜ、このサイズを1920px × 1080pxにするのか?
変更後のサイズ指定値は重要ではありません。ここで重要なのは「元の動画サイズより小さいサイズで指定する」ことです。
何をしているのかと言うと、クロップした画像をディスプレイ上で拡大表示しています。コンデジで言うデジタルズームと同じことをしています。つまり、画像を引き延ばしています。
なぜか? 拡大した画像の上を擬似的にパン効果によって移動させるためです。
こんな感じですね。
画像を引き延ばしたからと言って、大きく画質が崩れるわけではありません。
撮影時の画像は2400万画素です。そのRAWファイルをjpegで書き出したサイズ(2560px × 1702px)は430万画素です。更にその画像を207万画素で、同じ画面サイズで見えるようにしています。
207万画素は、FullHDのテレビの解像度に相当します。最近は4K解像度のテレビやモニターにシフトしつつありますが、207万画素の画面は、パソコンやスマホで見ても違和感なく見れる解像度です。画像を引き延ばした結果、ちょうどFullHDの画面と等倍の大きさくらいにしかならないのです。
③右ペインの「レイヤー1」の上で右クリックをし、「スマートオブジェクトへ変換」を選択しましょう。
④「レイヤー1」の背景色が紫色に変わります。
引き続いて「レイヤー1」BOXの右上にある三角矢印を選択し、[モーション]画面を表示させます。
⑤「パン」を選択し、任意の数値を入力します。
⑥再生ボタンを押し、動画の出来栄えを確認してみましょう。
後は書き出しすればOKです。
【タイムラプス】写真データをPhotoshopで動画化する方法の「⑧Photoshopで [書き出し] -> [ビデオをレンダリング] を選択します。」を参考にしてください。
実際にできた動画(パン効果)
この動画では左下に向かって少しずつ構図が動いていきます。17秒(BGMなし)の動画となります。
ついでに素の動画も載せましょう。こちらはパン効果をつけていません。
実はこのタイムラプスを製作する前の元画像は、もっと暗くてノイジーでした。詳細はノイズだらけの星景写真をLightroomでレタッチする方法をご参照ください。
撮影は超広角レンズがオススメである理由
ソフトを使ってパン効果を作るなら、絶対に超広角レンズがオススメです。
パン効果を得るためには、広い範囲を映像して映し出す必要があるからです。画角が広ければ広いほど編集をしやすくなります。
今回の動画では、10mmの画角(フルサイズで15mm相当)のレンズを使って撮影しています。ぜひ挑戦してみてくださいね〜。
それでは。
<使用したレンズとソフト>