Mac用に外付けSSDを導入したのに速度が出ないじゃないか!
と悩んでいませんか?
これ、私のことです(汗)。
私自身、MacBook Pro用に外付けSSDを導入した目的は2つあります。
- Macbook Pro本体に置いている写真現像用のカタログファイルの肥大化に伴うストレージ容量の逼迫を改善したい
- 快適さ(速度)も欲しい
そのために現像ソフトのカタログファイルを外付けのSSDに置こうと思ったのです。
ということで、意気揚々とSSDを導入したのですが…
公称値では500MB/s以上の速度が出る筈だけど実測値では読み込み速度が半分しか出ないという….
何か納得がいかないですよね。
RAFファイル(仮に非圧縮だとしたら50MB/枚)だと300枚読み込むのに約1分かかりますよね。
- 50M × 300枚 / 240MB/s = 62.5s
もくじ
環境
導入したSSDはWesternDigital製 WD BLUEシリーズ M.2 SSD 1TBです。
M.2規格のSATA接続方式で公称値では、最大560MB/sの読み取り速度と、最大530MB/sの書き込み速度となっております。
このSSDをTranscendのM.2 SSD 外付けケース(TS-CM80S)に取り付けました。
※TS-CM80Sケースの仕様はUSB 3.1 Gen 1(最大データ転送速度を5Gbps = 625MB/s)、SATA-III(最大転送速度600MB/s)
PC環境はMacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2015)です。
USBポートは3.0で最大5Gbps(625MB/s)です。
まとめると
- SSDは最大560MB/sの読み取り速度
- SSDは最大530MB/sの書き込み速度
- SSDを入れるケースの最大転送速度は600MB/s
- PCのUBSポートの最大転送速度は625MB/s
となり、理論的には500MB/s付近の数値が出ないと納得がいかないですよね。
やったこと
- MacBook ProのUSBポートの接続先を変えた
→結果変わらず。ポートが犯人ではない - ケーブルをBluetoothスピーカー(JBL FLIP5)付属品に変えた
→読み込みが40MB/sまで低下 - Windows機のUSB3.0に接続してみた
→劇的に改善し読み込み/書き込み共に400MB/s以上になった
以上のことから、Mac本体に原因があるのではないかと疑いました。
原因はMacでのフォーマット形式だった
犯人はSSDをMacに接続しフォーマットをしたときの形式でした。
これまでに外付けのポータブルHDDを導入する度にWindows機とMac機の両方で使えるようにexFATでフォーマットをしてきました。
今回も条件反射的にexFATでフォーマットをしていたんですよね。
しかし、これがいけなかった….
exFATでフォーマットするとSSDの速度が本来の50%しか出ません
これが答えです。
APFSでフォーマットすると改善されます
APFS(Apple File System)でフォーマットした結果がこちら。
公称値には届きませんが改善されましたね。
RAWデータを転送するなら納得できる速度です。
最初からAPFSでフォーマットすればよかった….
現像ソフトを動かしながらストレージ間でRAWデータをコピーした実測値
Capture Oneで3000枚以上のRAWデータをインポートしプレビューを生成している最中にストレージ間で704枚のRAWデータ(35.53GB)をコピーしてみました。
外付けHDD → Macbook Pro本体:15分15秒(38.8MB/s)
外付けHDD → 外付けSSD:13分9秒(45MB/s)
MacBook Pro 本体 → 外付けHDD:9分13秒(64.2MB/s)
Macbook Pro本体 → 外付けSSD:1分34秒(378MB/s)
※Macbook Proは512GBのSSD内蔵
こうして見ると裏で現像ソフトを動かしながらも、まずまずの速度が出ているのではないかと思います。
以上となります。
それでは。
使っている外付けSSD
M.2規格(SATA接続)のSSD。
MacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2015)のUSB規格が3.0のため、SATAで十分という判断。
M.2 SSD(SATA接続用)の外付けケース。
同じM.2でもNVMeしか対応してない外付けケースもあるので要注意。