GWはどこの山を歩こうか考えている人へ向けて、オススメの場所をご紹介します。
それは熊野古道です。
残雪の山とは異なった趣きを楽しめますよ! 景色だけ追い求めるのが旅ではありません。雰囲気を感じるのもまた旅の醍醐味でもあります。
もくじ
熊野古道(中辺路)は最もポピュラーなコース
熊野古道とは・・・全国の各地から熊野三山へ向かう巡礼路のことです。
巡礼路ですと! なんともロマンがあるじゃないですか! カックいい〜!
「熊野三山」とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三社等の総称
世界遺産 熊野古道伊勢路より引用
熊野古道には5つの巡礼路があります。
- 中辺路:田辺 → 本宮大社
- 大辺路:田辺 → 那智大社
- 小辺路:高野山 → 本宮大社
- 紀伊路:伊勢神宮 → 速玉大社
- 伊勢路:伊勢神宮 → 速玉大社
- 大峰奥駈道:吉野 → 本宮大社
今回は、その中の中辺路をご紹介します!中辺路は海側の田辺から、内陸の熊野本宮大社へ向かう巡礼路です。
更に詳しいコース地図は「田辺市熊野ツーリズムビューロー」のHPをご覧ください。 http://www.tb-kumano.jp/kodowalk/#walkcourse (中辺路ウォークコースの地図)
中辺路コースの中でも、心臓部とも言えるコースが、滝尻王子から熊野本宮大社へ至る古道です。
この区間の地形はこんな感じです。↓
滝尻王子〜熊野本宮大社まで、1泊2日のプランで歩く
実際に私がやったプランをご紹介します。
宿は早めに動かないと空いてないので、基本は車中泊です。やり方は車をデポして回収するスタイルです。
コースの途中に車をデポし、そこからバスでスタート地点まで移動。そしてデポしてある場所まで歩く。車を回収したら温泉へ入り、適度な場所で車中泊。朝になったらゴール予定地点の近くに車をデポし、再びバスでその日のスタート地点へ移動。こんな感じでやってました。
前日の夜から移動
仕事を終えてから夜通しで運転。強行突破です。事故のリスク回避のためにも、運転は2人以上でやることを強くオススメします!
朝3:30に「古道歩きの里ちかつゆ」に到着。仮眠を1時間だけとり、道の駅「熊野古道中辺路」へ移動。朝食をそこで食べ車をデポ。
DAY1:滝尻王子〜牛馬童子口(12.5km)
参考:(田辺市熊野ツーリズムビューロー HPより) コースの参考地図
道の駅の真ん前にある「牛馬童子口」停留所6:50台発のバスに乗り、「滝尻王子」へ移動。
参考:熊野古道に関するバス時刻表(2.熊野本宮大社→紀伊田辺駅&白浜駅のリンクを参照) ※年度によってバスの時刻が変わる可能性があるめ、ページ内のリンクを確認してください。
「滝尻王子」へ到着し、身支度を済ませて8:00ちょっと前から歩き始める。身支度ってのはトイレや軽い食事のことです。
基本的に森歩きですが、たまにこんな場所に出ます。
熊野古道は、人工的にトレイルを設けた感がありません。古道と呼ばれるくらいですからね。
13:00に車をデポした道の駅「熊野古道中辺路」真ん前にある「牛馬童子口」に到着。ランチは、道の駅から1.5kmほど離れた「古道歩きの里ちかつゆ」界隈で。
ほぼ徹夜で移動してきてから歩いているので、「近露王子公園」で仮眠をとる。
休んだら川湯温泉へ移動。
河原近く公園でテント泊をしている欧米人たちがいました。いいですね、この自由な雰囲気。川湯温泉、オススメですよ。5月ですが初夏の風情すら感じられ、開放的な気持ちになります。
私が入ったのは川湯温泉公衆浴場@250円。安いですね。汗さえ流せれば大衆浴場でいいんですよ。どのみち、翌日も汗をかくんですからね。
夕食は、湯ノ峰温泉で。う〜ん、ここも食べ物の選択肢が少ないです。
この日は湯ノ峰温泉の駐車場で車中泊。古い看板に「キャンプ禁止」なんて書かれてましたが、バンバンと車中泊の車が入ってきてましたよ。
DAY2:小広王子〜熊野本宮大社(17.4km)
参考:(田辺市熊野ツーリズムビューロー HPより) コースの参考地図(小広王子〜発心門王子) コースの参考地図(発心門王子〜熊野本宮大社)
早朝に湯ノ峰温泉の駐車場から、熊野本宮大社の駐車場へ移動。ガラガラです。
「本宮大社前」の停留所から6:00前のバスに乗り「小広峠」へ移動。
参考:熊野古道に関するバス時刻表(2.熊野本宮大社→紀伊田辺駅&白浜駅のリンクを参照) ※年度によってバスの時刻が変わる可能性があるめ、ページ内のリンクを確認してください。
7:15から歩き始める。杉の森が多いのです。5月になると花粉は落ち着きますので大丈夫。
森の中に入るとこんな雰囲気です。歴史を感じますね。
普通の民家も歩いたりします。もう春ではなく、初夏の雰囲気です。いいですね、この季節感。もうすぐですよ。
歩き始めてから7時間後。熊野本宮大社へ。
ランチは「めはり寿司」を食べる。
中辺路は特に絶景があるわけではありません。でもね、雰囲気があるんですよ。雰囲気が。目に直接見えないものを感じることって、人生においてとても大切な要素だと思うのです。
チャンチャン。中辺路のお話はおしまい。
このあと、車を回収して、那智勝浦へ向かいまいした。
日本人なら一度は歩いてみたい熊野古道②。古人の道を辿る旅(那智の瀧を巡る)へ続く
それでは。