インド北部 Ladakh 地域のへミス国立公園でのトレッキング。
2019年8月にマルカバレー・トレックの一部とストク ・トレックを歩いてきたお話です。
歩いた区間は、ジンチェン 〜 ルンバク 〜 ユルツェ村 〜 ガンダ・ラ峠 〜 ルンバク村 〜 ストク・ラ峠 〜 ストク村です。
少し概要を説明します。
(ラダック地域の夏のトレッキング事情を知りたい方はこちらの記事をどうぞ)
マルカバレー・トレック:
ジンチェンからルンバク(ルンバク村の集落より20分ほど下)まではストク ・トレックと共通のコースです。
マルカバレー・トレックは、ルンバク村へ向かう谷とは別の谷間からユルツェ村を目指しその先にあるガンダ・ラ峠(標高4850m)を越え、再び谷間に入りシンゴ、スキウを経てマルカ谷沿いを歩くコースです。
今回はその中でもガンダ・ラ峠まで歩いてきました。
ストク ・トレック:
ルンバク村を経て標高4800mのストク・ラ峠を越えストク村に至るコースです。
今回はマルカバレー・トレックのコースの一部でもあるガンダ・ラ峠まで行き、そこからルンバク村へ下り(来た道を引き返し)そこからストク ・ラ峠越えをしました。
こんな日程で歩きました。
1日目(晴れ/雨/晴れ):
ジンチェン(3350m)〜ルンバク経由(3800m)〜ユルツェ村(4150m)〜ガンダ・ラ峠BC(4300m)
2日目(晴れ/曇/晴れ):
ガンダ・ラ峠BC(4300m)〜ガンダ・ラ峠(4850m)〜ルンバク村(4000m)
3日目(雨/雪/曇):
ルンバク村(4000m)〜ストク・ラ峠(4800m)〜ストク村(3650m)
もくじ
レーからジンチェンまでチャータータクシーで移動する
トレッキングの前日にレーのメインバザールにあるスーパーマーケット(Chospa)でクッキーと豆菓子を行動食として購入しておきました。
生鮮食品なんてありませんが、ナッツ類、ドライフルーツ類などの品揃えは豊富です。
日本の駄菓子よりレベルが高いんじゃ….?
トレッキング当日は、宿にトレッキングガイドを乗せたチャータータクシーが来て我々をピックアップし、トレッキングのスタート地点まで連れて行ってくれました。
トレッキングの手配をお願いしたエージェントで手はずを整えてもらっていたのです。
まぁ…6:30に宿に来るようにお願いはしてたのですが、ガイドさんとタクシードライバーが落ち合えないというトラブルが発生しまして、結局、ピックアップしてもらったのは7:30を過ぎていたんですけどね。
基本的にラダッキーの人たちは時間を守ります。
非常に誠実な気質の人たちという印象があります。
トレッキング前に観光をしていますが、どのタクシードライバーも約束の時間を守ります。
チャタータクシーのドライバーにレーのメインバザールに寄ってもらい雑貨屋でトイレットペーパーと飲料水を買い足しました。
ジンチェンに向かっている最中です。
スピトク・ゴンパの近くを走っています。
高度順応も兼ねて一度は観光しに来る場所でもあります。
下ラダックのラマユルへ続くスリナガル・ラダック・ロード(Srinagar Ladak Road)から外れ、インダス川を渡ると山が近づいてきます。
景色が荒涼としてきましたね。
車はジンチェンがある谷間へ入っていきます。
下に見えるのはインダス川。
8:45、ジンチェンに到着!
ここねぇ、何もないんですよ。
ジンチェン(標高3350m)からルンバク(標高3800m)まで
8:55、ようやくトレッキングを開始です!
これから谷間の間を歩き標高を上げていきます。
地形はこんな感じです。
ラダックブルーが眩い!
ラダックブルー。
ドンキーたち。
このトレッキングではラダッキーの人たちがロバを引き連れて歩く姿をよく見ました。
晴れー!
先行していた欧米人とそのガイド。
皆さん、ガイドをつけて入ってきます。
我々のガイドは青い服を来た人。
彼の荷物これだけです。
こちらの記事でも少し触れましたが、後日、峠をストク ・ラ峠を越える際に雪にやられまして、ちょっと危険じゃないのかなーと感じる場面もありました。
(とてもいい人で面倒見はよかったのですが)
ザックカバーをつけている理由は、天気が急変し雨が降り出したからです。
夏のラダックは晴れて降水量が少ないという思い込みが見事に打ち砕かれました。
ここまでは、FUJIFILM X-T2とXF10-24mmF4 R OISの組み合わせで撮影していたのですが、さすがに防塵防滴仕様ではないので急いでXF16mmF1.4 R WRに交換しました。
このレンズ、後々、とても役立つことになります。
FUJIFILMさん、XF10-24mmF4 R OISもWR化してくれませんかねぇ。(切実な願い…)
実はジンチェンより奥にも車が入れます。
車のナンバーは「JK」と記載がありますね。
すでにラダックとは分離されましたが、ジャンムー・カシミール州というナンバーの入れ替えはまだ先でしょう。
ルンバクの近くです。
雨は上がり晴れそうな兆しが。
チベット文化圏にいるんだなぁ、ってことを実感します。
10:30前にルンバクに到着しました。
ここは簡易BCがあるだけでルンバク村は更に標高200mほど上にあります。
PRW-6100で測定すると標高は3800mを越えたところでした。
ちなみに時刻は14:05を指していますが、標高を見る時だけ日本時間まで針が自動で戻ってしまいます。
ローカル時刻を表示するボタンを押すと現地時間に戻ります。
本当の時刻は10:35です。
ルンバク(標高3800m)からガンダ・ラ峠BC(標高4300m)
簡易ベースキャンプ。
別料金になりますが、トイレットペーパーやクッキー、水などを購入できます。
ここでティーをいただきました。
晴れ間が出てきたのでSuntactics社のソーラーチャージャー(S5)も日光に当ててモバイルバッテリーに蓄電を開始しました。
本来であればモバイルバッテリーをフル充電にしたいところですが、レーではよく停電が起こります。
トレッキングの前日も停電時間があり満足に充電できなかったのです。
そんな時に役立つのがPCTやJMTを歩く人たちの御用達ソーラチャージャーです。
とても信頼性が高いと思っています。
私はAmazon USAから送料込み、109ドルで購入しましたが日本のAmazonでも購入できます。(高いけど)
ルンバクの簡易BCで休憩後、再び歩きます。
お花も咲いているんですよ。
谷間地形と小川のセットは似合いますね。
日本にはなかなかこういう地形がないので刺激になりました。
ランチタイム。
時刻は11:55です。
卵を除けばすべてプラントベース食です。
トレッキングも含めラダックにいる間は基本的に野菜中心の食事でした。
谷間地形は続きます。
周囲との標高差があまりないので、広々とした雰囲気ですよ。
文化を感じますね。
標高4000mを越えた頃です。
なんだか空模様が怪しいですねぇ。
そして私のお腹もかなり怪しい。
13:00過ぎにユルツェ村に到着。
標高は4150m。
ここでホームステイをすることもできますが、我々は更に標高が高いガンダ・ラ峠のBCへ。
やはりお腹の調子がよろしくなくなかったようです。
トイレを借り用を足し楽になったところでお部屋に入って30分ほど休憩させていただきました。
外に出るとこんな雰囲気。
麦を大事に育て、ロバや牛を大事に飼っています。
君たち、幸せなやつらだなぁ。
ラダッキーはモノ(動物も)を大事にしている印象がとても強いです。
ガンダ・ラ峠のBCへ向けて再び出発します。
標高がだいぶ上がってきたので、高山病予防のためにもスローペースで歩きました。
ガンダ・ラ峠のBCが見えてきました。
あそこが我々の宿泊地です。
14:20に到着しました。
再びラダックブルーが復活し気分が高揚しましたよっ。
私(と妻)が泊まったテント。
中には布団が敷いてありました。
普段の登山でやるテント泊を考えたら最高じゃないですか。
BCの近くにあるトイレ。
ボットン式です。
外観。
右脇にある穴からはお土産がたくさん見えるんですよ。
なかなか盛大じゃない?
標高も高く乾燥しているのであまり不潔さは感じませんでしたね。
完全に乾燥したら外にばら撒くのでしょう。
この大きなテントの中でティーを頂いたり夕食を食べたりします。
テントの外にはソーラーパネルが置いてありますね。
皆さん、お天道様の力を借りて蓄電をしているんです。
私もこの通り蓄電中です。
ホーストレッキングらしき団体も通過。
峠を越えてシンゴ村まで行ったのかな?
まだまだ太陽は高いです。
時刻は15:30。
それにしても見てください、このテントの数。
北アルプスの殺伐としたテント場の混雑とは無縁です。
つまり、サイコー!
自然の中ではストレスがないパーソナルスペースを確保するのがあるべき姿じゃないでしょうかね。
標高は4300m。
この頃、ちょっとだけ偏頭痛がありましたね。
軽度の高山病です。
少し歩くペースが早かったのかもしれません。
気圧は約590hPa。
時計を出したついでに少しPro Trek PRW-6100について説明。
これがラダックの本来の時刻。
19:05 HTは、Home Timeの略で日本の時刻を指しています。
後継機種もありますが、Pro Trek PRW-6100で十分に必要な情報は手に入ります。
電波時計で時刻の調整も不要、ソーラーで自動充電、視認性が良いなどのメリットがあります。
テント場から見えたストクカングリ山(約6150m)です。
この2日後、ストクカングリのBCへ行く道の分岐を通過することになるのですが、とにかく人が多かったです。
私が歩いたガンダ・ラ峠へのトレッキングルートは空いてました。
夕食はダルを頂きました。
翌日のガンダ・ラ峠(標高4850m)へのトレッキングに続きます。
それでは。
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