登山の給水用ボトルで代表的なものがプラティパス。多くの登山者が愛用しています。2〜3Lの給水ができハイドレーションをつけることができます。歩きながら水分補給ができるのは便利ですよね。
私もかつてはハイドレーションをつけたプラティパスを使っていました。主に水を入れておくのが目的でしたが今は使うのをやめました。理由は素材の脆さ。度重なる使用過程で素材にストレスがかかり最後には割れ目が入って水が漏れてしまったのです。プラスチックがパキン!と折れるようなイメージですね。
見た目的には柔軟性がありそうなんですが、ちょとした拍子でザックの中で折れ曲がる度に金属で言う疲労限度のような現象が起きてしまったんです。このような事が起きた時、1泊2日程度の山行なら水筒で我慢できるですが、長期の山行では使えねぇーなと感じました。耐久性が大事。
そこで手にしたのがMSR社のドロムライトバッグ、そして更に強力な素地のドロメダリーバッグを使用しています。
もくじ
MSR社の給水バッグ「ドロムライトバッグ」とはどんなものなのか
私が初めてMSR社の給水バッグを手にしたのは旧式のドロムライトバッグでした。(今は製品が刷新されてます)
ドロムライトバッグの素地はとても丈夫で、ありとあらゆる場所で使ってきました。
水を入れたドロムライトバッグを岩場やザレ場に置いても破けないし、それこそ小雨が降るテントの外に放置しても表面こそ濡れるものの中に水が浸透するなんてこともありません。裏を返せば素地から水が漏れるなんてことは考えられないとうことです。ザックの中で折れ曲がっても全然平気です。
これだけ丈夫ですから安心して使うことができる製品だなって自信を持って言えます。
そんなドロムライトバッグですが3つのライナップがあります。サイズは2L、4L、6Lです。私は4Lサイズを使っていました。
今は新型に刷新されましが詳しくはメーカーの公式HPの説明を見て頂きましょう。
MSR社 DROMLITE™ BAGSのページ
ドロムライトバッグの最大の特徴はキャップの大きさです。実はキャップのサイズはナルゲンの1Lサイズのボトルと同じなんです。
ですからナルゲンボトルのキャップを使い回せます。ナルゲンのボトルを使っている方なら実感していると思いますが、口のサイズが大きいので給水がラクですよね。
ドロムライトバッグも口のサイズが大きいので給水がとてもラクです。特に沢沿いで給水する際は口のサイズが小さいプラティパスのように焦れったい思いをせずとも水を入手することができます。
更にですよ、ナルゲンの口サイズと同じキャップの上に更に口が小さなキャップがついてるんです。例えば調理をする際に水を小出しで使いたい時に、ドバドバーって水をぶちまけないで済みます。
更に強力なな素材のMSR社「ドロメダリーバッグ」は最強としか言いようがない
実は旧式のドロムライバッグは折りたためる便利さが仇になって、昨年の三俣へ行く山行で紛失してしまいました。ザックのサイドポケットに入れておいたのが原因。反省しました…。
そこで導入したのが更に強力な素材(1000Dの生地)のMSRドロメダリーバッグです。4L、6L、10Lサイズがありますが私は4Lサイズを使っています。
MSR社DROMEDARY® BAGSのページ
使ってみての感想。最強の一言しか出てこない。もう少し具体的に説明しましょう。
ドロムライトバッグと重複する特徴ですが、水を入れっぱなしにしてテントの外に放置しておいてもOK。ザックの中に放り込んでも形がフレキシブルに決まるので嵩張る問題を回避できます。
水を入れない時はザック中でゴリゴリ折り曲げてもOK。とにかく丈夫です。エクスペディションにも持って行けますね。もちろん、使わない時は折りたたんでザックの隙間に収納することも可能です。
(※あまり写真がないので、今後、実際の現場で使っている様子を追加予定)
当然、口のサイズも大きくキャップはナルゲンボトルの1Lサイズと互換性があります。ですから、沢で水を汲むのがとてもラクです。
最大の特徴は4箇所のグロメットと2本のウェビングベルトです。この標準装備されている器具によって大量の水を手やザックにぶら下げたまま運搬することが可能です。
一つデメリットあるとすれば使い出しの時の匂い
公式HPにもこんな記載がありますが、
内部はポリウレタンコーティング処理が施されているので、水に臭い、味が移ることがあります。無害ですが、この製品の目的、特性をご理解のうえご購入ください。
使い出し直後は、水に製品の匂いが移ってしまいます。ですから購入したら先ずは水を数時間入れて出す、また数時間入れて出す、を繰り返して完全に中を乾燥させてから使うとこの問題を回避できます。
総じて、ドロムライトバッグもドロメダリーバッグはオススメ。今存在している給水バッグの中では断トツの頑丈さを誇ると言ってもいいでしょう。
手軽さを求めるならこっち。旧式は丈夫なイメージでしたが刷新版は少し軽やかな感じがします。
頑丈さを求めるならこっち。最強です。4Lサイズでも重量は200g程度。とてもオススメ。縦走登山で大変重宝します。
それでは。