NOKTON 35mm F1.2 Xマウントを導入してから1ヶ月ちょっと経ちました。
その間に色々と写真を撮ってみました。
すべてJPEG撮って出しです。
NOKTON 35mm F1.2 で撮影した写真
小川村。
この写真の1週間前に桜のピークを迎えたそうです。
私が行った時には人があまりいませんでしたね。
「イチイチ」という雑貨&薬膳料理を出してくれるお店。
通り掛かりの村人(というより第二拠点的に住んでいる方?)と話をしている最中に教えていただきました。
白馬連峰の景色が店内からドーンと見えました。
それにしてもノクトン35mmはシャドウ部でも黒潰れせず粘り強く階調が残りますね。
場所は変わって吉野山を目指す散策路へ。
散歩している最中にカタツムリを見つけたのでパシャリと撮影。
吉野山も桜の時期は大変混雑するそうで。
私が行った時は桜が散ってましたので人はまばらでしたねぇ。
この日は中千本に車を停めて金峯山の方まで散策しました。
ノクトン35mmで撮るといい雰囲気が出ますね。
f/2.8まで絞ってお花を撮影しました。
絞るとピント面がシャープになりますね。
絞り開放f/1.2で。
ちょっとこれは合わない距離感での撮影でしたね。
なんだかよく分からん写真です。
少し離れた場所から特定の被写体を周囲の雰囲気を入れつつ撮影するといい感じになります。
しかし背景のボケはオールドレンズっぽく好みが分かれそうですね。
奈良県に長野の切符が。
絞りf/2で撮影しました。
近距離の物をf/1.2で撮影すると背景がぐるぐるボケになっちゃうんですよね。
吉野山は大峯奥駈道のスタート地点でもあります。
切り株。
金峯山寺黒門を見下ろしました。
風景撮影もバッチリです。
金峯山へ向かう道はよく整備されていますね。
中千本から歩いてきますけど真夏だったら絶対に歩きたくないですねぇ(暑そう)。
金峯山の辺りです。
再び中千本まで戻りお店が立ち並ぶエリアを散策することにしました。
お腹が空いたのでお食事処「坂本屋」でランチを食べることにしました。
オーダーしたのは葛うどん。
つるつると喉越しがよく美味しかったですね。
絞りf/1.6で撮影。
金峯山寺蔵王堂まで足を運びます。
絞り開放f/1.2で撮影。
噂通り逆光へ向けて絞り開放f1.2で撮影をすると虹のようなフレアが出ます。
被写体と相まって神懸かっていますね。
これが絞りf/1.4で撮影をするとこのフレアは消えてなくなりますよ。
遠景を撮る時はf/5.6またはf/8まで絞ってます。
ノクトン35mmはf/2.8くらいからシャープさが際立ってくるレンズです。
場所変わって紀伊山地の山奥にある天川村の洞川温泉郷へ。
室内から縁側を撮影しました。
温泉街を散策しました。
ノクトン35mmはこういうノスタルジックな被写体と相性がいいような気がします。
夜の洞川温泉街にて。
提灯の向こうにある街灯の灯火に光芒が出てますね。
絞りf/2でも綺麗な光源が撮影できちゃうのは嬉しいですね。
いい感じじゃないですか?
翌日、宿泊した旅館をチェックアウトしてから近くの山を散策しました。
レンゲツツジですね。
少し離れた場所から看板を絞り開放f/1.2で撮影。
このくらいの距離感だといい感じで雰囲気を醸し出してくれます。
こちらも絞り開放f/1.2で撮影。
ソフトな雰囲気ですがゆるゆるな絵とは違うんですよね。
こういう被写体も雰囲気が出ていいですね。
こんなやつとか。
これもf/1.2で撮影してます。
この後ですねぇ、大台ヶ原へ移動して車中泊をするために水が必要なのでミネラルウォーターを買って行ったんですよ。
左が洞川温泉に売っていた水「ごろごろ水」、右が道の駅で買った「かわかみの水」。
どっちも綺麗な水には間違いありませんが、「ごろごろ水」の方は口当たりが柔らかくてスープを飲んでいるみたいな水なんですよね。
宿で出されたご飯がふっくらと甘くて美味しいかったんで聞いたら水がいいんですって。
それで「ごろごろ水」を買ったんですけど、同じ紀伊山地の水なのに全然口当たりが違うのにビックリしました。
めはり寿司を食べたいがために、大台ヶ原を散策してから169号線で熊野へ向かいました。
道の駅 熊野・花の窟で買っためはり寿司がこれ。
熊野に行ったのは伊勢路を歩いて以来5年ぶりですが、あの日、ここで何をしていたのか記憶が鮮明に蘇りましたね。
めはり寿司の味がその記憶を想起させてくれたのかな。
絞りf/2で撮影。
向こうには鬼ヶ城が見えます。
こちらは6月に入ってから行った前掛山(浅間山)からの帰路で撮影。
天狗温泉側から歩くのは初めてですが地形が富んでいて楽しかったです。
35mm(換算53mm)で撮影するにはちと画角が狭かったかな。
トーミーの頭でしょうかね?
天狗温泉は鉄鉱成分が含まれた源泉ということもあり川の色は茶褐色です。
イワカガミ(岩鏡)。
花を撮影する時はf/2.8くらいが丁度いいです。
絞り開放f/1.2だと柔らかく写り過ぎちゃうんですよね。
使い所が大事ですね。
こちらも同様にf/2.8で撮影しました。
まぁ、下界の散策ならいざ知らず登山中ならあえてノクトン35mmで無理やり花を撮影しなくてもいいかなという気がしますけどね。
山で花を撮影するなら近接撮影ができるXF16mmF1.4や、ワーキングディスタンスが取れるXF90mmF2で撮影をした方がいいような気がします。
登山中はMFよりもAFモードでシングルポイントに設定し、シャッターボタンの半押しでピントを合わせた方が楽ですし。
登山って手持ち時間が限られていますもんね。
自分以外にも登山者が歩いてくるわけで物理的に制約がある登山道でゆっくりと撮影できないことも多いんです。
そんな時はAFで素早くピントを合わせてシャッターを切った方がいいですね。
裏を返せばノクトンで撮影する時はじっくりと考えて絞りや構図を決めていく撮影に向いたレンズだと言えます。
行動時間が短めで混まない山ならノクトンを使ってじっくりと撮影するのも楽しいですよ〜。
(釈迦ヶ岳の登山でもノクトン35mmを使いました)
換算53mmはまだ不慣れな画角ですが、ノクトンは主役となる被写体を浮かび上がらせるような表現をしつつも周囲の様子をやんわりと伝えるようなシーンで使うといいなと思っています。
私自身、自分が既に知っている領域、例えば温泉地で自分が初めてご対面した被写体(例えば看板とか室内ある花瓶とか)に対してならすんなりとNOKTON 35mm F1.2で無意識に撮りたい絵を想像してシャッターを切っていると思います。
一方で初めて対面する物理的な大きさがある被写体、例えば初めて歩く登山コースで目に入ってくる景色ですが、こういう被写体は感覚的に未知の世界なんですよね。
このような被写体を換算53mmという画角で切り取るのはイメージ通りに掴めてないなと感じます。
「うわっ、せまっ!」みたいな。
登山だと物理的に足で距離を稼げるのにも限界がありますし。
これがXF23mmF2(換算35mm)やXF16mmF1.4(換算24mm)の画角になるとすんなりと掴めるんですけどね。
こうして考えるとNOKTON 35mm F1.2はより身近にある環境をより意識して撮影したい場合に使うレンズなんだなと感じます。
以上のことを踏まえると登山というよりは、日常生活、旅行などで大活躍するレンズだと位置付けることができますね。
以上となります。
それでは。