FUJIFILM X-T2のLCD(背面の液晶画面モニター)にヒビが入り画面が映らなくなったので富士フィルムの修理サービスに出しました。
結論を言えば修理に出してから手元に戻るまでに11日間と26400円(税込)の修理代金が掛かりました。
内訳
・パーツ代 9000円
・技術料 15000円
・消費税10%
(別途、修理センターからの発送料金が掛かります)
一応、カメラを修理に出す前に概算額だけは電話で確認をしておいたのですが、実際の見積もりでは修理代が56000円と言われて「えぇっ!?」っとなりました。
結果的には想定範囲内に収まりましたが(後述)。
X-T2に限らず液晶モニターに問題があるXシリーズのカメラはこの価格帯での修理になると思います。
もくじ
LCD(液晶モニター)にヒビが入っても5ヶ月間は正常動作していた
LCDにヒビが入った原因はカメラ本体の落下です。
落下させた場所は昨年2019年の11月に行った石鎚山への入り口でした。
XF23mmF2 R WRをつけたX-T2をストラップもつけずに手持ちでブラブラして歩いていたら、すっぽ抜けてアスファルトの上に落下したんですよね。
(軽量だと思って気を抜いていた….)
こういう歩き方をするときは、これあったほうがいいですね。
今更ですが。
追記:リストストラップ買いました。
LCDにガッツリとヒビが入ってショックでしたよね。
登山前からテンション落ちましたよ。
ただ、画面表示はできておりレンズも奇跡的に無傷だったのが不幸中の幸い。
気を取り直して登山を続行しましたよ。
その後もLCD(液晶モニター)は問題なく使えていました。
おかしな挙動をするまでの5ヶ月間の間は。
ある日、登山をしている最中に突然、画面表示がされなくなりました。
手前に引くと画面表示されるのですが、収納した状態だとまったく動作しない挙動を起こすようになったんですよね。
まぁ、手前に引いて使えるんだったら修理に出さなくてもいっか、とも思ってもみましたが…
最終的にはLCD(液晶モニター)を動かしても、なーんにも表示されなくなりました。
基本的に撮影するときはファインダーを使うので「別にいっか」とも思っていたのですが….
ローアングルでのお花撮影やブツ撮り、星景撮影でモニターのチルトに頼ることも多く「こりゃ、修理しないとストレスだわ」と思ってやっぱり修理に出しました。
修理に出し手元に帰ってまでの流れ
ざっくりとカメラを修理に出し手元に帰ってくるまでの流れを説明しましょう。
簡単に言えば
- カメラを梱包し
- 修理センターに発送し
- 見積もり連絡をもらい(希望する人は)
- 修理Goサインを出し
- 修理してもらい
- 修理完了連絡と発送連絡をもらい
- 受け取り時に修理代金を支払う
っていう流れですが、修理内容によっては思いもよらぬ見積もり金額だったりします。
カメラを修理サービスセンターへ送る3つの方法
カメラを富士フイルム修理サービスセンターへ送る方法は3つあります。
【参考】修理サービス
1. 引き取り修理サービス
- 手元に梱包材がない
- 自分で荷物を発送に出すのが面倒
という人は、引き取りサービスを利用するといいと思います。
【参考】引き取り修理サービス
サービス料金は、往復の宅配料金+梱包代です。
利用料金はXシリーズのカメラの場合、3000円です。
1回のお申込みで最大3台まで同時引き取りが可能なので、複数のカメラを修理に出す場合も引き取りサービスを利用した方が楽です。
2.修理品を自分で送付する
私はこの方法で送りました。
先日マップカメラで購入したX-T3の梱包箱が手元にあったので、X-T2を梱包しコンビニエンスストアからヤマト便で発送しました。
近くにコンビニかヤマトのセンターがあって、手元にすぐに梱包できる環境があれば、修理品を自分で送付する方法が楽かなと思います。
その際に必要なのが修理依頼票です。
【参考】修理依頼票(PDFファイル)
きちんとしたフォーマットですが、修理センターで必要な情報が記入されていれば手書きでもいいと思います。
(余談になりますが、リコーイメージングの一眼レフ機の修理では手書きでメモを入れるスタイルでした)
修理依頼票をカメラと一緒に同梱し、下記の住所に送ります。
〒989-5501
宮城県栗原市若柳字川北中文字95-1 富士フイルム修理サービスセンター
TEL:050-3786-1040
3.修理品を直接持って行く
- 富士フィルム修理センターの近く(宮城県栗原市)に住んでいる
- 何かの折にその周辺を訪れる
という機会があれば、修理品を直接持って行くのですが、送るのが一般的ですね。
以降は、修理品を自分で送付した場合に、手元まで帰ってくるまでの流れです。
修理サービスセンターから見積もりの連絡をもらう
修理品がサービスセンターに届き、検査を終えると、見積もり金額の連絡と修理進行の有無を確認する連絡がきます。
今回は3万円までの修理なら自動的に修理を進めることにしていました。
(定額修理料金の金額修理を進める)
しかし、思いもよらぬ見積もり金額が…。
それは、ボディのフロントカバーに割れが入っているというものでした。
この修理代も上乗せすると56000円という話だったんですねぇ。
この修理代なら2万円上乗せするだけで美品のX-T2が買えますし、実用上、撮影に問題ないのならフロントカバーの修理はしなくてもいいという判断をしました。
フロントカバーの割れですが、実のところ、これまでまったく気付かずに使ってましたよ。
修理完了と発送の連絡がくる
修理サービスセンターから修理完了と発送の連絡をもらったのが、カメラを修理に発送してかから9日後のことでした。
留守電で連絡をもらったのでのですが、運送会社と送り先番号が分からず修理サービスセンターに確認しました(これはメッセージに残して欲しかったな)。
発送業者は日通(日本通運)を使っておりました。
個人向けの宅配便だと時間指定をできないのが痛いですね。
とは言うものの、一応、日通にも連絡を入れておき、確実に受け取れる日と時間だけは伝えておきました。
(朝イチで来てくれました。感謝。)
日通は管轄地域内での配達範囲が広く、営業店が多いヤマト運輸のように細かく時間指定できないという背景事情があります。
(日通ってどちらかと言うと企業向けのイメージが強いかな)
帰ってきたX-T2
X-T2は蘇って手元に戻ってきました。
液晶割れの他にセンサーの清掃、ファームウェアのアップデートもやってくれました。
今や中古市場価格で美品が6万円代で入手できてしまうX-T2ですが、まだまだ使い倒しますよ。
割れたLCDもこの通り復活しました!
フロントカバーの割れってどんな感じよ?
先ほど見積もりでフロントカバーの割れがあったけど、修理をしなかった話をしましたね。
X-T2が手元に戻ってきた改めて確認をしたのですが、じっくりと見ないと分からないレベルでした。
X-T3にD FA100mm Macroレンズ(とアダプターPK/DA-FX)をつけて撮影。
マクロレンズで露出を上げて等倍撮影し、画像を少し明るくするとよく分かりますね。
この亀裂、どこでどうやって入ったのか全く記憶にないのですが、石鎚山でカメラを落下させたときなんでしょうかねぇ。
今となっては知る由がありません(だって気付かなかったんだもーん)。
この亀裂が実用上、問題があるのかというとないと私の使い方なら問題ありません。
X-T2は広角系レンズを中心で運用していくつもりですし。
こういうこともあるんですねぇ。
1世代前のセンサー搭載機 X-T2 を存続させたい理由
X-T3が出て、X-Pro3が出て、X-T4が登場しました。
いずれも新型の裏面照射型2610万画素「X-Trans CMOS 4」センサーと高速画像処理エンジン「X-Processor 4」を搭載しています。
が、それでも尚、X-T2を存続させたい理由は高感度耐性です。
ISO6400まで上げて星景撮影をするならX-T2に分があるのですよね。
先日、実際にX-T3で星景撮影(X-T2が修理中だったので)をしましたが、X-T2が劣るなんてことは微塵も感じませんでしたよ。
星景撮影のメイン機は今後もX-T2で突っ走りたいですね。
どうしても新機種に目が行きがちですが、そのボディが持つ特徴をよく考えると世代が古い機種が有利なんてこともあります。
ボディの一部が故障したから処分する、ではなく存続させるべき理由があれば修理で復活させるのが幸せだと思います。
それでは。