毎年悩むのがGWの計画。標高の高い山は新緑にはまだ早いし、残雪期にしては中途半端感を感じてしまうという問題に直面します。
そこで山ではなく下界に視点を置いて徒歩ではなく自転車で旅をするというコンセプトにフォーカスしてみました。
GWというと新緑と初夏の境目に当たる時期。この季節は自転車で島巡りをするには非常に快適な気候となります。
もくじ
佐渡島は自転車天国
佐渡島は自転車で周遊するにはとても快適な島です。
ロードバイクで島内を颯爽と駆け巡るのもいいですが、じっくりと島内を周遊するのもいいんですよ。リラックスしながら島の様子を見ることができます。
それでは佐渡島がどんな点で快適なのかみていきましょう。
・信号がほとんどない
両津市街地を除けば信号はありません。信号ってストレスになりますよね。細かなアップダウンを抜きにすればストレスフリーでサイクリングができますよ。
・車が少ない
外から入ってきた車やバイクが走っていますが、それでも本土と比較すると格段に交通量が少ないんですよ。後ろや前から来る車に気遣う必要がありません。これって快適ですよ。
・景色がいい
佐渡島の特徴は海の真ん前に田んぼや畑があり、道路を隔てて昔ながらの家が立ち並んでいることです。本州のどこを探してもこんな特殊な場所はお目にかかれません。
そして海も透明度が半端なく高い。つまり景色がいいんですよ。こんな景色の中を自転車で走れるんですよ。
・GWでも混雑しない(ただし予約なしだと宿の飛び込みはほぼ不可)
本州の行楽地のように混雑しません。連休まで人混みなんて真っ平御免ですね。
・テントを張れる場所が沢山ある
佐渡島には本当にテントを張れるスポットが多いです。テント場でなくてもトイレの確保と水さえあればいくらでもテントを張れる場所が点在しています。景色がいいのでどこでもOKです。
お風呂は適当に目星をつけておいてくださいね。
ゆったりと移動するからこそ佐渡ヶ島の雰囲気を堪能できる
タイムに拘らない。走行距離にも拘らない。ゆったりとしたスタンスでサイクリングすることで見えてくる景色があります。
タイムに拘ってしまうと見える景色も見えなくなってしまうことがあります。島の家の作り、地形、生活風情などですね。
そーいえば、ちょっとした観光スポットの道路を歩いている人に対して、ロードバイクを漕いでいた人が「どけー!」と怒鳴り散らすシーンがありました。こんなドアホがいるのかと呆れてしまいましたよ。あまり時間に追われるとこういうバカタレも出現するんですね。
人間がクレイジーになることの一つは「時間」です。
そんなにカッカせずにじっくりと島を感じたらいいじゃないですかー。
MTBで2泊3日の旅
速さと軽さに拘らなければ自転車は何だっていいと思います。ママチャリでもOKですよ。
かつて3万円のMTBルック車で3日間かけて560km走ったことがあります。タイヤが古かったため表面のゴムが擦り切れ中のチューブが見えかけていました。ここにガムテープを巻いて走りましたよ。
1万5千円で6段切り替えが付いているシティサイクルでま2日間かけて240km走ったこともあります。さすがに車体が重くてスピードが出ませんでした。
どちらも真夏に挑戦しました。事前に計画を立てたわけではなく思いつきでやりました。無計画って無謀だとか思慮が足りないだとか言う大人たちは多いですが、こういうノリで物事を実行する原動力って大事だなって思います。
佐渡島はMTBで周遊しました。ルック車ではなくきちんとしたやつですよ(笑)。
東回りか西回りか
断然に西回りがオススメ。西回りだと初日に夕日を期待できます。
私が佐渡島を周遊したときは、直江津発9:30-小木着11:10のフェリーに乗船しました。
島に到着できる時間を考えると実際にサイクリングが開始できるのはお昼頃。輪行バッグから自転車を取り出して荷物をセットしてランチを食べていたら出発時間は14:00を過ぎてました。
※ちなみにMTBを輪行バッグで運搬するのはオススメしません。持ち運びが面倒だからです。
そういうわけで初日は夕日を狙った方がドラマチックな景色に出会える可能性が高いんですよ。そして最終日の3日目に朝日を狙えます。
1日目:小木→相川
2日目:相川-二ツ亀 風島公園
3日目:風島公園→小木
食を楽しみたいなら民宿の予約確保は必須
残念なことに宿の確保ができないと食は期待できません。スーパーかコンビニで食料を調達するしかありません。それも品数が豊富とは言えません。
昼食時はコース沿いにあるホテルでも刺身などを摂りましたが、何せこちらは自転車を漕いている身。カロリー不足に陥りました。
刺身よりもガッツリとオニギリの方を食べたかったですね。
テントを設営するやいなや数百円のパスタを茹でてレトルトのミートソースをかけて食べた方が幸せになれるという皮肉なことまで起きてしまいました。
自転車を漕いだ後に食を堪能したければ民宿でも確保して、地元の料理を食べた方がいいです。でも、結局のところ時間に融通が利くのはテント泊です。
装備
3日程度なら長旅で使うようなキャリアバッグは不要です。ザックにはテント、寝袋、調理器具、衣類を入れました。
基本的なテント泊装備ですね。GWだと気候がちょうどいいので衣類もそんなに必要ありません。
ちなみに5月における佐渡の気候は日照時間195時間、平均気温15.5℃となっております。
相川 平年値(年・月ごとの値) 主な要素
自転車で大陸を走るわけではないので、後ろの簡易キャリアを取り付けてそこに登山用の75Lのザックと25Lくらいのザックを100円ショップで購入したゴムバンドで何重にも巻いて走りました。
2台のMTBで行ったのですが、1台はKONA製のMTBでダボ穴が使えました。一般的にはダボ穴があるのでこちらの商品でOKです。
MINOURA(ミノウラ) リアキャリア ブラック MT-800N
もう1台はCOMENSAL製でダボ穴はOKでしたが幅が合いませんでした。そこでシーポストタイプのキャリアをあさひサイクルベースで購入し取り付けました。
支柱がないから大丈夫かなと懸念しておりましたが全然問題ありませんでした。耐重量は15kgです。
キャリアはこの旅で一番大事だったアイテムでした。キャリアとロープ。これは必須です。
それでは。