27kmのトレッキングした翌日、船から前日歩いた場所を海側から見てみよう、ということで机浜番屋群からサッパ船に乗り込みました。
サッパ船(小型の船)から見る断崖続きのリアス式海岸は圧巻です。小型船なので入り組んだ地形に入って行けます。陸や遊覧船からは見られない海岸沿いの表情を楽しむことができるんですよ。
もくじ
「サッパ船」とは?
一言でいうと小型船でのクルージングですね。地元の漁師さんが自前の船を操って入り組んだ海岸沿いを案内してくれます。
サッパ船に乗るには、田野畑村の「サッパ船アドベンチャーズ」がオススメです。てか田野畑村ではここしかやってない。
参考:サッパ船アドベンチャーズ
小型船ですので北山崎の独特な地形の間を船ですり抜けて行くことができます。普通のクルーズ船では体験できないことですので、より濃厚な時間を過ごしたい人にはオススメ。
※最初に震災のことに触れます。クルージングの様子だけを覗きたい方はスクロールしてご覧になって下さい。
サッパ船の船長から聞いた東日本大震災の体験
私が乗ったサッパ船の船長さんは東日本大震災を海上で体験した方でした。彼は船に乗っている時に断崖から崩れ落ちてくる数々の岩を見て地震が起きたことに気づいたそうです。これはただの地震じゃないぞ、と。
その現場がここ。
ここはトレッキングをした時に歩いた場所ですが、翌日サッパ船に乗って海側からここを見ることになります。この海岸の後ろは高台になっていて、今は「みちのく潮風トレイル」のトレッキングコースにもなっています。
丁度、岩が崩れてきた時、ここの海岸に地元の「子供達がいたそうです。彼は海岸で遊んでいる子供達を高台に避難をさせ、船と共に1km先の沖合いに出て避難をしたそう。
やがて津波が襲ってきます。地上とは一切連絡が取れず何がどうなっているのかも分からない中で一夜を漁船で明かします。一晩に降雪が10cmあったそうです。何も覆うものがないむき出しの船ですから寒くて不安だったろうと思います。
現在はこれから紹介するクルージングなどをやって観光客を案内(季節限定だと思いますが)しています。サッパ船として使っている船も震災を免れたものなのです。
震災後の現場の様子はこちらの本に詳しく書いてあります。読むのに心構えが必要な本ですが、震災後の背景事情を知る一つとして目を通しておくといいかもしれません。舞台は同じ三陸海岸の岩手県釜石市です。
サッパ船でのクルーズの様子
それではサッパ船でのクルージングの様子をご紹介。
サッパ船乗り場近くの机浜番屋群。
机浜番屋群では昆布や海苔などの海産物を購入できます。直で高品質のものが手に入りますよ。
これがサッパ船です。7、8人が乗れるサイズでエンジンが後ろに付いています。
サッパ船に乗り込む人たち。
出発ー。
海面スレスレの景色を楽しめます!
洞窟。イタリアのなんとかという洞窟に匹敵する、と仰っておりました。カプリチョーザのことかな?
透明度が高いのが伝わりますでしょうか。
奇岩怪石の宝庫。
この断崖は海面から183mあるそう。
断崖絶壁。
これから右側の細い穴をサッパ船で通過します。
これが通過した後。
海面スレスレにカメラを出して撮影。濡れないので大丈夫。
ここたが北山崎です。
そして戻ります。船は時速40km/h出せるそうですよ。
疾走感を味わいたい方は動画でどうぞ。
また奇岩の穴を通過します。
うりゃー!
振り返る。
結構なスピードで通過してきまたね。
ぐんぐん走る。めちゃくちゃ爽快です♪
ウミネコ。
昆布。
この黒いのはウニです。
机浜番屋群に戻ってきました。
とまぁ、こんな感じのクルージングでした。興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。
クルージング後はワンコインランチを食べましたよ〜。(食事の記事はこちら)
それでは。
撮影に使った機材
動画も写真もFUJIFIM X-T2で撮影しました。
レンズは超広角ズームレンズを使用。