渋温泉にある創業300年の老舗旅館「つばたや旅館」に行ってきました。
山好き(山小屋の宿泊経験者)なら惚れるんじゃないかなぁ。
なんと言っても昔ながらの雰囲気(建物の作りとか)を残しつつも快適に過ごせるんですから。
つばたや旅館は、楽天トラベルやじゃらんなどのインターネットからの予約は行っておりません。
それだけにプライベート感を味わいたい人にとっては極上の時間を味わえる宿です。
- 隠れ家的な風情を感じたい
- 由緒ある歴史の雰囲気が好き
- プライベート感ある源泉に浸かりたい
- 山の奥にあるような秘湯を求めている
そんな方にぴったりの宿ではないでしょうか。
もくじ
つばたや旅館までの行き方(車)
つばたや旅館の場所です。
渋温泉全体に言えることですが、一つだけ注意点があります。
それは
- 道幅が狭く一方通行であると言うことです。
であるということです。
逆走をしてしまい、建造物などにぶつかってしまう車がいるんだそうですよ。
ということで、この記事では「つばたや旅館」までの行き方を矢印を使って説明しておきましょう。
もっと大きな地図で見たい方は、渋温泉の公式ページからタウンマップをPDFファイルでダウンロードできますので、そちらをご確認頂くとより分かり易いと思います。
さて、矢印の説明をしましょう。
水色の矢印方向は進入できますが、道沿いに外湯があるため、夕方は人通りが多く走行しにくいかもしれません。
①の場所がこんな感じで、進行方向から逆(西方面)を見た景色です。
つばたや旅館まで行くには、黄色の矢印で進めば多少は人混みを避けて行けるのではないでしょうか(私はそうしました)。
②の場所に案内板があります。
③の場所は、黄色矢印の反対方向(進行方向から逆で東方向)を見た景色です。
ちょうど「つばたや旅館」前ですね。
バイクを止めている脇に「つばたや」という看板がありますが、道路を挟んだ真っ正面に塀で覆われた建物があります。
ここは「つばたや旅館」の別館で、ここの敷地内に車を置かせてもらいました。
「つばたや旅館」の価値は由緒ある歴史の雰囲気を味わえること
なんと言っても「つばたや旅館」の価値は
- 由緒ある歴史の雰囲気を味わえる宿
なんです。
300年もの歴史を誇る「真田家旧本陣つばたや旅館」。
今回泊まったのは2階にある一番奥の部屋です。
部屋の中は8畳ほどの広さです。
障子の向こうには談話室があります。
部屋にはテレビ、コタツ、貴重品を入れる金庫、そして暖房があります。
暖房は温泉の熱を利用した給湯暖房です。
暖かいですよー。
(エコですね!)
ファンヒーターやエアコンのように空気が乾燥してしまうようなことがないんだそうですよ。
談話室には冷蔵庫が備えつけてあります。
お酒や食べ物の持ち込みもOKです!
洗面所が備えつけてあります。
談話室は道路沿いに面しています。
右に面しているのがつばたや旅館の別館です。
地図上では松田屋の正面ですね。
湯気が吹き出している場所が小古井菓子店(饅頭屋さん)です。
左の建物が、つばたや旅館の別館です。
今回泊まった部屋はこの道路に面している2階です。
トイレは廊下沿いにあります。
ちなみに、Wi-Fiもありますが、玄関口付近じゃやないとキャッチできません。
ということで、パソコンを持ち込んで部屋でネット接続をしたい事情があればスマホからテザリングするなどの接続環境を自前で持ち込むことになります。
電話は公衆電話ですよ〜。
ということで、ファシリティ面においては近代性はありません。
今回泊まった部屋は、昭和初期の建物です。
昭和初期と言えば、1930年代ですよね。
今から80年以上も前の建物なんですよ。
よく建売りされている住宅はこんなに長い年月、持ちますかね?
ということを考えると、歴史の重みを感じますよね。
もちろん9つの外湯巡りをする
外湯の情報は数多く出回っていますので、サラッと流しますね。
もちろん、道中で温泉饅頭は食べますよね。
(和菓子は油脂類をほとんど使わないのでとても優秀!)
個人的な好みで言えば、やっぱり渋温泉の代表格とも言える大湯ですね。
早朝の6時台に入ると空いてていいですよー。
(私は夕方と早朝の2回行きました)
これが大湯(女湯)です。
ここは「金具屋」です。
皆さん、ここに集まって写真撮ってますよねー。
(あ、俺もだった…)
千と千尋のモチーフになったとも言われていますが、台湾にもありませんでしたっけ?
(どっちが本当なの?)
つばたや旅館です。
古い建物ですが風情ありますよね。
さて、外湯に行ってきたわけですが、実はもっといいお風呂が「つばたや旅館」に存在していたんです。
それは、最初は気にも留めなかった家族風呂です。
家族風呂のプライベート感が最高過ぎる
数少ないネットの情報で、つばたや旅館に家族風呂が存在していることは知っておりましたが、あまり興味がなかったんですね。
(私はですよ?)
ただ、宿に入り家族風呂の建物が目に入った途端、妻がやたらと興味を示しておりまして、宿の方がお湯を張っていてくれたんですよ。
そこで、もうひと風呂浴びることにしたわけです。
もう、入ってびっくりですよ。
古いヒノキだと聞いていたので、あまり期待はしてなかったのですが、その先入観は覆されました。
何より最高なのが、プライベート感たっぷりの貸し切り風呂です。
お風呂に快適に入るには大人が一人の大きさですので一人で入るわけですよ。
脱衣所です。
風情ありません?
これが浴室です。
お風呂は快適に入れる広さです。
写真で見ると狭く見えますが(広角レンズのせいもあり)、実際には深めの設計をしてあります。
源泉ですよー!
年季が入ってます。
浴室の様子です。
加水もできます。
天井ですよー。
この空間を独り占めできるんです。
温泉の効能です。
いかがでしたでしょうか。
- 高い天井
- プライベート感たっぷりの浴室
- 常に流れてくる源泉
- ヒノキ風呂
この環境で一人の時間を味わえる空間は、渋温泉で「つばたや旅館」の家族風呂だけです。
とても価値のある空間です。
菜食(プラントベース )を好む人の要望も受け入れてくれる
つばたや旅館の宿泊を予約する際、それとなしに菜食を好むことをお伝えしておりました。
見ての通り上の写真には、煮物、お浸し、天ぷら、魚が盛り付けあります。
ここには肉料理が一切ありません。
もしかしたら肉料理をつけなくても味噌汁や盛り付けの具材の一部として使われるのかもしれませんが 、私たちの場合は「なし」で出してくれました。
女将さんは魚料理を作った後、私たちが完全菜食主義者(ヴィーガン=魚も食べない)だったらどうしよう?と不安になったそうです。
話の流れからヴィーガンにも対応してくれそうな感じですので、もし、ヴィーガンの方であれば事前に電話予約の際にお伝えしてみたらいいと思います。
普通の肉料理はオプション料金です。
このスタイルは押し付けがましくなくて、とても好感を持ちました。
また、食事の時間も希望を聞いてくれます。(18:30にしました)。
たまに食べる天然の魚、食物連鎖上の下位に位置する小魚などは、よし、としていますので喜んでいただきました。
手作り感たっぷりですしで美味しいですし。
このニジマスなんかバジル漬けで焼いたそうですよ。
けんちん汁も薄味なんですが、きちんと取った出汁(多分、昆布かなっ)がきいて奥ゆかしい美味しさがありました。
湯葉や胡麻豆腐、キノコの煮付けが美味しい!
真田家旧本陣つばたや旅館。
美味しかったので、この割り箸を使って7杯もご飯食べちゃいましたよっ。
食事は部屋ではなく別室でいただきました。
朝食は8:30にしてもらいました。
その時間までは外湯入ったり散歩したりしてました。
女将さん曰く朝はのんびりしているんだそうです。
食事は、味噌汁、ニジマスの煮付け、温泉卵、海苔、金平ゴボウ、漬物、サラダでした。
朝もまたご飯7杯食べちゃいました。
(お前は育ち盛りの高校生かよっ?)
ということで、食事も大変満足いくものでした。
女将さんは
「煮付けみたいな昔みたいな食べ物でインスタ映えなんかしないんですけど〜」
なーんて仰っておりましたが、分かる人には分かるんじゃいですかね。
化学調味料で調理された食事や加工食品ばかり食べている人間には、舌が麻痺しちゃってて、この食事の価値が通じにくいかもしれません。
普段から自分で根本的な素材ベースから調理してる人は喜ぶと思いますよー。
最近では食事に対する意識改革を行っている人間も増えています。
やはり調理は根本的な素材から作るのに価値があるのではないでしょうか。
つばたや旅館の宿泊代
料金表が受付にかけてありましたが、部屋、料理のオプション(肉料理)によって料金が変わると思います。
今回の宿泊料金は1泊2食付き(2人)で24500円でした。
内訳:
宿泊料 11000円(※)×2+消費税10%
入湯税 300円×2
※肉をつけない場合です。
なお、素泊まり(一人6500円だったかな?)もOKです。
しかし、つばたや旅館の価値は食事にあります。
「つばたや旅館」に対する印象を3語でまとめる
9つの外湯で有名な渋温泉ですが、そんな環境下にある「つばたや旅館」に対する印象をまとめると3センテンスに集約されます。
- 由緒ある歴史の佇まいを感じるぞ
- 家族風呂はプライベート感があっていいぞ
- 食事が美味しいぞ
是非、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
特に山好きな人で山小屋に訪れている人は惚れ惚れしてしまうのでは?
女将さん曰く、1日1〜2組の宿泊があればいいんだそうです。
(営業上のスタイルだと思うけど)
ということで、お泊まりになる際には電話で確認するといいでしょう。
詳細情報
電話番号:0269-33-2165
駐車場あり(別館の敷地内)
Check IN/OUT:15:00/10:00
住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏2052
大浴場:男湯1、女湯1(家族風呂は要相談)
インターネット:フロント周りにWi-Fi環境あり
Webサイト:https://www.mountaintrad.co.jp/~tsubataya/
それでは。