晴れた日の雪景色を一眼レフ機で撮影するとき、適正露出を得るのって難しくないですか?
サングラスを掛けていると尚更ですよね。
もくじ
光学式の一眼レフの問題点は雪上撮影で適正露出を得るのが難しいことだ
快晴の雪上では裸眼の状態で行動をしていると雪盲になって目がやられてしまいます。ですので、雪面に太陽が照り返すような場所では必ずサングラスの着用しています。
サングラスにも様々な種類がありますが、私が着用しているのはオークリーのオークリーのPit Bullの前型モデルであるMONSTER DOGです。可視光線透過率が10%ですので裸眼状態のときよりも90%の光がカットされることになります。
さて、このようなサングラスを着用してカメラのファインダーを覗くとどんな風に見えるのか?それも太陽の強い光が雪面に照り返す場所でです。
光学式のファインダーでは被写体がよく見えません。サングラスを着用しているとはいえ、周囲の明るさに目が慣れてしまっているため、ファインダーの中の被写体が暗く見えます。そのため、適正な露出で撮影するのが難しくなります。大抵の場合は白飛びの写真を量産してしまいますね。
ミラーレス機の利点①:明るい場所でも液晶モニター・EVFの輝度を上げることで視認性が向上する
太陽の光が燦々と降り注ぐ雪面でもLCD(液晶モニター)の輝度を上げることで、たとえサングラスを着用していたとしても視認性が向上します。これは大きなアドバンテージになります。ほぼ、液晶画面に見えているものと同等の絵を撮影できますから。
同様にEVF(電子ビューのファインダー)の輝度も明るくしてやれば、やはり視認性が向上します。私がXマウントの導入を考え始める以前は、EVFなんか作られた絵にしか過ぎない偽物の絵だなんて思ってましたが、実際にX-T2を使うようになってからは、この使い勝手には唸っています。
快晴+雪上+サングラスの着用が必須のシチュエーションでは、間違いなく光学式よりもEVFやLCDを使った方が白飛びや暗すぎる画像の量産が減るということを実感しています。
露出の設定が光学式の一眼レフよりもラクですね。
ミラーレス機の利点②:F1.4で撮影しても白飛びを回避し適正露出で撮影ができる
強烈な太陽光がダイレクトにあたる雪面で背景をボカした撮影を通常の最速で切れるシャッター速度(1/8000)では白飛びしてしまいます。
白飛びを回避するために、やれることは2つあります。
一つは、NDフィルターを使って適正露出を得ることです。でも、行動しながら都度、NDフィルターを着けるのが面倒です。行動中に絞り開放だけでなく、F8やF11でパンフォーカス撮影をしたいシーンも多々あります。こんな状況下、NDフィルターを付けっ放しというのはないかな。
もう一つは、シャッタースピードを上げることです。私が使用しているFUJIFILMのX-T2には電子シャッターが実装されています。最速で1/32000でシャッターを切ることができます。
機械式と電子式のシャッターを自動で切り替えるハイブリット動作の設定も可能でので、あまりにも明るいときにはこの電子シャッターた作動します。
この電子シャッターで高速なシャッターを切ることで、普通のシャッター速度なら白飛びしてしまうところを適正な露出で撮影することが可能です。
例えばこれ。絞りF1.4、ISO200で撮影しています。日中の雪面ですので明るいです。あまりにも明るいので自動で電子シャッター撮影になりました。シャッター速度は1/28000です。これが1/8000だと確実に白飛びしてしまいます。
1/32000で電子シャッターを切れるミラーレス機種
電子シャッターを切れるミラーレス機は多いのですが1/16000までというのが多いですね。代表的な機種だと以下がそうです。詳しくはメーカーの仕様ページで覗いてみてくださいね。
パナソニック
GH5、GH5s、GX8、GX7 Mark II、G8
オリンパス
E-M1、E-M5 Mark Ⅱ、E-M10 Mark Ⅱ/Ⅲ
そんな中、1/32000までの高速で電子シャッターを切れるカメラはX-T2も含め限られた機種になります。以下の機種が対応しています。FUJIFILMを除けばやはり各メーカー共にフラグシップ機に対応している感じですね。
ミラーレス機には光学式一眼レフにはないアドバンテージがあります。
こうして見ると光学式一眼レフの方が上だとか、そんなことはないですね。ただ、ミラーレス機はバッテリーの持ち問題があります。この点が改善されていけばミラーレス化が加速するんでしょう。新聞がインターネットに置き換わったように。
それでは。