昨年2016年は雪不足でした。そして本州中部でも梅雨明けが8月の前半に入るという前代未聞の異常自体に。9月から10月の頭にかけては梅雨の天候か!と勘違いするほどの雲が垂れ込んだ日々が続きました。
そして昨シーズン(2017年)も雪がなかなか降ってくれませんでした。豪雪地帯と呼ばれる地域へ行っても道路の雪はほとんどなく雪が堆積している形跡を見てもせいぜい20〜30cmあるかどうかといった具合でした。少なくても正月明けまでは。
2018年1月11日も大雪が来ましたね。新潟市の電車に閉じ込められた件がクローズアップされていますが、2014年にも大雪(平成26年豪雪)がありましたよね。4年前のことを忘れてませんか?特に冬にはほとんど雪が積もらない甲府市がクローズアップされましたね。
もくじ
好むと好まらざるにかかわらず必ずやらなければならない雪かき
雪国で避けられないイベントがあります。緊急度が高くその地域の住人なら必ずやらざる得ない作業があります。それは雪かきです。除雪をしないと車を出せなかったり、メインの車道までさえ徒歩で出ることも困難になります。
私の住んでいる地域はウインターシーズンを通じて雪原が見えるような雪景色というわけではありません。つまり豪雪地帯ではありません。しかし年に数回大きな降雪があり多いときで一晩で30cmくらい積もります。
どこの家庭でもホームセンターで売っているようなスコップを持っています。雪が降った翌朝になると皆こぞって起きてきて雪かきを始めます。
雪かきは体力を要する作業。でも普段から運動している、していないに関わらず、雪かきをしないと生活にも支障をきたします。そんなわけで否応なしに早朝からスコップで雪を書き上げる人の姿がちらほら見受けられます。
雪かきは心肺機能と筋力を同時に使う全身運動だ
雪かきは全身の筋肉を使います。普段から鍛えている私でも息のテンポが早くなります。部屋に戻ってくる頃には汗をかいています。そのくらい全身の筋肉を使います。
雪をかきあげるときに、手首、力こぶ、太ももの前、背骨の筋肉、腹筋を一気に使います。それを連続して何百回も反復運動するのですから次第に体が熱くなってきます。
雪を積み上げるスペースがなくなってくると、スコップに雪を盛ったまま歩いて空いてるスペースまで雪を運んで行かなければなりません。
雪かきは筋トレやジョギングとは異なり途中でやめてしまうと生活が成り立たなくなってしまいます。ですから必ず最後までやりきる必要があります。じゃないと車出せなかったりしますからね。買い物にも行けなくなります。
このように雪かきでは、全身の筋肉を使い心肺機能も使います。カロリーも相当消費します。まるでサーキットトレーニングをやっているような感覚です。
日頃から全身の筋肉を使う運動をやっていると基礎代謝が高くなります。脂肪がつきにくい体になり、寒がりの人でも寒さを感じにくい体になってきます。雪かきはダイエットをしたい人にベストなエクササイズと言えます。それも実践を通じての動作ですから体の実用性も高くなります。
ジムに行ってジョギングマシンを30分やるよりも、マシンで筋トレをやるよりも、30分で雪かきを終わらせてやる!という意気込みで除雪をしたほうがワークアウトの観点から見てもはるかに効果的です。
人力で除雪を早くやろうと思えば反復運動を素早くするか、多めの雪をスコップに盛るかしか手段がありませんから自然と負荷を高くせざる得ません。
除雪を早く終わらせたいから、結果的にワークアウトをやってしまってることがあります。
雪かきのパフォーマンスが上がる衣類はレイヤリングできるアウトドア仕様のアンダーウェア
登山と同様にレイヤリングが大事です。レイヤリングとは複数の衣類を着重ねて体温調整をすることです。一番下には薄手のアンダーシャツ、中間着としてフリースなどの衣類、最後にジャンバーなどのアウターを着ます。
雪かきを開始した直後は体が温まってないですからフルレイヤーの装備で外に出ます。最初に着ているアウターはモンベルのストームクルーザーです。このジャンバー、雪が降っていても水滴を弾いてくれるので重宝しますね。
雪かきを続けるとどんどん体が温まってきます。そこで体温調整をします。まずはアウターのストームクルーザーを脱ぎます。それでも私のような暑がりやの人は、フリースも脱いでTシャーつ1枚で作業をすることもあります。
ここで一番の肝となるのがアンダーシャツです。アンダーシャツの素材で体が快適かどうかが決定されると言っても過言ではありません。
私がこれはスゴイ!と思っているシャツはモンベルのスーパーメリノウールM.Wという薄手のシャツです。たかがシャツ1枚に5000円も6000円も出せるか!と思っていましたがこれを着ただけでまるで体感温度が違います。
肌触りがよく着た瞬間から暖かいんですよ。それから汗をかいても速乾性なのですぐに乾きます。ですから体を冷やしてしまうこと気にせず気兼ねなく作業に没頭できます。
雪かきに役立つワークアウトは脊柱起立筋の力を爆発的に発揮するケトルベル・スイングがいい
雪かきは全身運動なのですが、その中でも一番重要な部位があります。それは背骨付近にある筋肉で「脊柱起立筋」と呼ばれるものです。
脊柱起立筋は、日々の生活でも体の直立を保つのに使っている筋肉です。たとえば、登山ではザックを背負って体が前後に揺れないようにこの筋肉で上体を支えています。
雪かきの翌日、背骨付近が筋肉痛になる人もいるでしょう。脊柱起立筋を普段以上の負荷で使っているとが要因です。しかも雪かきの動作は、ググゥと力を出すのではなく爆発的に力を出します。ですから瞬時に脊柱起立筋に高い負荷がかかります。
ではその部位を強化するにはどうしたらいいのでしょうか。毎日雪かきをしてもいいのですが、そのうち除雪をする場所がなくなってきますね。
ワークアウトという観点なら瞬発的に力を出す動作が一番合います。それはケトルベルを使ったワークアウトです。雪かきに近い動作はスイングとスナッチです。
20kg程度のケトルベルでスイングの動作を連続20から30回もやると、腰から背中の筋肉が張ってくるのがわかります。脊柱起立筋の力を爆発的に発揮する場面なんて日常生活ではほとんどありませんよね。
この動作が強くなると雪かきがラクになります。どんな点でラクになるかというと、雪を脇に避けるスペースがないような場所でスコップに盛った雪を自分の後方へ投げれる点です。
慣れてくると、スコップ大盛りに盛った雪を7〜8m離れた場所へ投げれるようになります。わざわざ歩いて雪を運搬する手間が省けますから時間の短縮につながります。そして消費エネルギーも大きいので太りづらい体作りにも貢献します。
何事も無駄になることはありません。せっかくならワークアウトで鍛えた体は実戦でも活かしましょう。
それでは。