(※2018年12月にクラウドベースのLightroom CCへ移行した話です)
これまでパソコンのローカル環境で写真の管理や現像を行う「Lightroom Classic CC」の利用をしてきてましたが、クラウドベースの「Lightroom CC」1本だけ使うことに決めました。
プランはCreative Cloudの中の「フォトプラン」から「Lightroom CCプラン」へ移行しました。
簡単に説明すると
「フォトプラン」は以下3つのアプリケーションが使えます。
・Lightroom Classic CC
・Lightroom CC(20GBのクラウドストレージ)
・Photoshop CC
その代わりクラウドベースのLighroom CCで使えるストレージは20GBまでです。
「Lightroom CCプラン」ではLightroom CCだけが使えます。
そして1TBのクラウドストレージが使えます。
今回、私が移行したのは後者の「Lightroom CCプラン」です。
もくじ
クラウドベースのPhotoshop Lightroom CCへ移行した理由は
理由は簡単です。
ローカル環境でLightroom Classis CCのカタログの管理ではデータが肥大化してきて、パソコンの動作にもたつきを感じるようになってきたからです。
使っているマシンはMacbook Pro15インチの2015年モデルですが、Core i7、16GBのメモリを積んでいてもストレスを感じます。
特に数百枚のRAWデータからスマートプレビューを生成すると、CPUの使用率が300〜350%前後まで上昇(Quad Coreのため)し、FANが常に6000rpmまで回転せざる得ない状況が日常茶飯事化していました。
(Adobe社にも問い合わせたけど仕様の範囲内との回答をもらったし、彼らも同現象を確認している)
カタログのデータ肥大化のことを考えると、Lightroom Classic CCの運用はノートPCよりもBTOか自作でデスクトップPCを組み、メモリを32GB以上に増やした方がいいのではないかと思うようになってきました。
とはいえ、今のところデスクトップPCを置く気はないのです。
物理的な場所の制約を受けるうえ、仮に置いたとしても場所も占有してしまいます。
ということで、やっぱノートPC使うか、ということになるわけです。
そもそもカタログに実装されているスマートプレビューの利点は、写真データを持ち歩かなくても写真の編集ができることです。
そこで、肝心のノートPCの動作でストレスを感じるくらいならカタログでの管理をやめて新しいやり方にしようかと。
そんなわけでクラウドベースの「Lightroom CC」へ移行したというわけです。
時代はローカルベースからクラウドへ向かっていることをひしひしと感じている
クラウドは最近に始まった話じゃありませんが、ここのところ身近な生活環境や仕事などにもクラウドの波が押し寄せていることを感じている方も数多くいるとのではないでしょうか。
例えばWordやExcel、Outlookと言ったMicrosoftのOfficeアプリケーションを仕事で使う人も多いでしょう。
かつては個人でPCを購入するとインストール用のCDが付属していて、それをインストールすることで、ExcelやWordのアプリケーションを使うのが主流でしたよね。
2018年現在では、利用料(月額契約/年額契約/永久契約)を支払いオンラインコードを受け取り、そのコードを基にアプリケーションをインターネットを通じてダウンロードし、自身のパソコンにインストールをしてから利用するのが主流になっています。
同様に、Adobe社の「フォトプラン」のアプリケーションの1つである「Lightroom Classic CC」もインターネットを通じてダウンロードし、自分のパソコンにインストールしてからデスクトップ版アプリケーションとして利用します。
これが先に説明したカタログ管理の話です。
アプリケーションを入れたらパソコン側で作業をやることになり、データはパソコン側に保存されます。
一方で、自分のパソコンにアプリケーションをインストールしなくても、インターネット上のアプリケーション(Webアプリ)を利用することも日常生活に浸透しています。
分かりやすい例だとSNSです。
TwitterやFacebook、Instagramなどはインターネットさえあればパソコンやスマホ問わずにどこからでも利用できますよね。
他にも色々あります。メモ用ツールのEvernote、Googleドキュメントなどもそうです。
AmazonやGoogleに限らず名だたるIT企業はクラウドを提供する側に走っていますね。
例えばオラクル社は企業向けにクラウドを通じたアプリケーション(SaaS :Soft as a service)を提供しています。
このように世の中はローカルベースからクラウドベースへシフトしています。
そして私のような個人レベルにまでクラウド化の波が押し寄せてきています。
Adobe社も例外ではありません。
「Lightroom CCプラン」もローカルベースからクラウド化への流れを象徴しているのではないでしょうか。
そんな「Lightroom CC」はWebアプリケーションの機能を持っています。
パソコンやスマートフォンからインターネット上で、Lightroom CCを開いて写真データを編集することができます。
加えて、自分のパソコンにLightroom CCのアプリケーションをインストールしておくと、パソコン側でやった作業とインターネット上で開いているLightroom CCが同期できます。
チュートリアルもきちんと準備されていますので、手軽に使うことができますよ。
直近1年分の登山の写真だけをLightroom CCへアップロードしている
詳しい運用方法は別途、記事にしようと思いますが、まだ暫定的な運用段階ですのでザックリとした使い方だけをご紹介しましょう。
「Lightroom CCプラン」はクラウドストレージを1TBまでしか使えません。
さすがにその容量ではすべての写真データを入れることはできないので、直近1年ちょい分の登山の写真だけをアップロードしています。
残りの写真は先日に導入したNASと外付けHDD(2TBのWD製)にバックアップを取る運用にしています。
更にのそのバックアップはNASからAmazon Photoに自動でアップロードできるようにしています。
(ちなみにAmazon Photoに写真データを無制限にアップロードするにはプライム会員になる必要あり)
NASとMacをマウントしておけば、NASにブラウザからアクセスしなくてもMac本体からNASのファイルを操作できます。
そのファイルをNASからLightroom CCに直接アップロードしています。
Lightroom CCのクラウドストレージの容量は全部使い切らずに余力を残しています。
インターバル撮影した写真データなども現像するためのスペースを残すためです。
通信環境がない場所では、カタログのスマートプレビューのように持ち歩けませんから、Lightroom CCにアクセスできなくなります。
しかし、今のところ通信環境が途切れた場所で現像したい、ということはありませんので困っていません。
まぁ、いざとなったらバックアップが入っている外付けのHDDとフリーソフトのRawTherapeeで乗り切ることもできますし、しばらく運用して様子を見ようと思っています。
それでは。