さて、相変わらず悩んでいる山歩き用の望遠レンズ、いくら作例見てもレビューを読み込んでも分からないので実際に試してみることにしました。
やはり自分で触って体感するのが一番ですね。
例によってまた六本木のミッドタウン・FUJIFILM SQUAREに入ってる東京サービスステーションからレンズをレンタルしました。
前回は広角単焦点とXF16-55mmの撮影がメインとなりましが、今回は望遠レンズでの撮影検証がメインとなります。
試す内容はテレ端・開放F値での描写能力です。
なぜか?
Kマウントも同時に運用しているため絞って撮影するだけならPENTAX のDA55-300mm PLMを使えば済む話だからです。
描写力も高いと噂ですし簡易防滴ですし。
しかし、今回の目的はシャッタースピードも稼ぎたいシーン(山での朝とか人物とか)を想定しています。
そのため絞り開放でどのくらい使えるのか?を実際に試してきたわけです。
今回は自分のX-T2も持って行ったので、東京サービスステーションからレンタルしたX-T2ボディと合わせ2台同時に2種類のレンズを使うことができました。
おかげで4本のレンズを3時間の撮影で試すことができました。
手始めにレンタルしたレンズはXF55-200mm、XF50-140mmです。
引き続いてXF90mmとXF10-24mm(これはオマケ的に試してみるか!という位置付け)をレンタルしましまた。
もくじ
画角の自由度が高いXF55-200mm F3.5-F4.8 (レンズに手ブレ補正あり。580g)
XF55-200mm F3.5-F4.8 は、さほど重さを感じず片手で十分に振り回せるレンズだと思いました。
また、たすき掛けスタイルにしてもあまりストレスがないかな、と感じました。これならXF16mm F1.4とレンズ交換しながら行動できそうです。
しかし、使っていてあまり愉しさを感じなかったのも事実です。
この感覚はXF16-55mmを借りた時と同じです。
何でだろう?画角は一番便利な筈なのに。
絞り開放から描写力はいいですね。
ただ、OIS(手ブレ補正)の効きが50-140ほど強くないかなって感じました。
快晴の日中なのでf/4.8の絞り値でも1/00以上のシャッタースピードを確保できています。
軽量なため50-140と同じ感覚で撮影するとドッシリ感がないがゆえに手元がブレやすくなってるのではないかと感じました。
結論を言えば、XF55-200mmは候補から外れました。
今まで色々なレビュー見るたびに少しは気になってはいたのですが一切なくなりました。
フラグシップ望遠XF50-140mm F2.8(レンズに手ブレ補正あり。防塵防滴。995g)
XF50-140mmは、自分で持参したX-T2にバッテリグリップ( VPB-XT2)をつけて試しました。
合計重量は約1880gです。
片手で掴みもう一方の手を添えて撮影する感じですね。
バッテリグリップのホールド感があれば私の筋力で十分振り回せます。
ただ、たすき掛けやコットンキャリアに着けて使うにはストレスを感じます。
特に夏場の登山では絶対にやりたくないです。
汗かきの人にとっては不快。
XF50-140mmを使う時はバッテリグリップが必須です。
ホールド力アップのためです。
トータル約1.9kgの重量が特定部位にかかることがストレスに感じるようであれば行動中は使いにくかな。
山での行動最中に不快度数が増すのは注意力散漫になり事故に遭うリスクも高くなります。
ただ、XF50-140mmをザックに入れて歩くのはOKです。
ある程度の基礎体力ができてしまえば背負っている荷物が1kg増えたところで体感的な重量と疲労感は変わりません。
この場合、どこかザックを置くなど拠点をベースとした撮影スタイルになりますね。
私の場合は、縦走しながらXF16mm F1.4とレンズ交換することを想定しています。
撮影スタイルに合わないので却下かな。
本命だったけど。
手ブレは噂通りよく効いていると思います。
XF55-200mmと比較すると、その効果は一歩も二歩も上かなと感じております。もちろん描写力は絞り開放から抜群です。
軽快さ、表現力の幅、描写力がナンバーワンのXF90mm F2 (手ブレ補正なし。防塵防滴。540g)
XF90mmでの撮影は、XF23mmを借りた時と同じ感覚を味わいました。
軽快にスナップ写真をカシャカシャ撮影したくなるレンズです。
私の筋力だと片手でブンブン振り回せる重量感ですね。
ずっと気になっていたことがありました。
それは近い画角のPENTAX DFA100mm F2.8 Macroと較べてどうなの?ってこと。
XF90mmとの比較情報がほとんど見当たらないという状況で下が、実際に試せたのはよかったです。
絞り開放の描写力は圧倒的にDFA100mmよりもXF90mmが勝っていると感じましたね。
周辺画像を隅から隅をLCDで拡大してもきちんとカッチリと写っているんですよ。
パープルフリンジもありません。
例えばこれです。F2で撮影した全景です。
次に上の写真の左下を切り出したものです。
周辺画像までしっかりと解像しています。
絞り開放ですよ、これ。
XF16mm F1.4 をレンタルした時と同じように、今回はこのレンズが一番しっくりきました。
撮っていて気持ちがいいんですよ。
軽快に動けるしよく写る。
DFA100mmで慣れているせいか90mmという画角も意外と使いやすなって感じました。
XF90mmのマクロ的な作例はよく見ますけど、DFA100mm並みの接写をするのは不可能です。
マクロならDFA100mmです。
よって、2つのレンズを持っていても棲み分けは可能かなと考えています。
FUJIFILM 単焦点望遠レンズ XF90mmF2 R LM WR
迷ったらとりあえず実際に試してみるのが一番です。
結果的に、XF90mm F2を購入し撮影を楽しんでおります。
XF90mm F2の関連記事
それでは。