少しづつ、少しづつ、気がついたらプラントベース食を食べることが多くなりました。
当記事はプラントベース食へ切り替えたいと考えている方へ向けて、私が登山という場を通じてどんな感じで食が変わったのか、何を思っていたのか?と発信します。
2019年現在、私が摂っている食事の70〜80%はプラントベース食です。
ほとんど独学で、いや、正確に言うと何となく体がラクになるものを模索してきたら結果的にプラントベース 寄りの食事を好んで食べるようになっていました。
いきなりプラントベース 食に切り替えよう!なんて思ったわけじゃありません。
冒頭にも書きましたが、少しづつプラントベース (菜食)寄りの食事を好んで食べるようになりました。
5年間で山で食べてきたものの歴史
2014年頃までは、山に冷凍した生肉やウィンナーを持って行っていました。
この頃、すでに下界での日常生活ではプラントベースのタンパク源としてナッツ類を食べるようになっていました。
2015年になると山の食事も次第に心の変化が現れてくるようになりました。
肉だけじゃなく、ひよこ豆、高野豆腐、アーモンドなどのプラントベース由来のタンパク源を持っていくようになります。
下界ではある程度プラントベースの食事の意識はしていましたが、まだ山には、ベーコンなどの加工肉を持って行くこともありました。
2016年に突入しても山では、相変わらずウィンナーなどの加工肉を食べていましたね。
体に悪いっていうのは分かっていたのですが、面倒くさくて、ついつい加工品に頼ってしまうことが多々ありました。
ただ、日常生活では赤身の肉からフェードアウトしていた時期でもあります。
野菜やレモンなどのビタミン類も意識して持ち歩いてましたね。
2017年になると明らかに山での食事が変わりました。
タンパク源から肉が消えました。
なるべくなら玄米などのホールグレイン(全粒穀物)製品を行動食に取り入れるようになりましたね。
即席麺は山の行動過程では、やむ得ないとして食べていましたけど。
下山後の外食にしてもプラントベース を好んで食べるようになってましたね。
2018年、ちょっとは頭を使って良質な脂質とタンパク質を摂取するように。
大豆を肉風にしたもの、ソイプロテイン、豆の行動食などを積極的に採用。
調理にも変化が見られるようになりました。
良質なタンパク質と一緒にカロリーの補給も考えるようになったことです。
その代表格が、イワシのオイルサーディンです。
魚(イワシとか)はプラントベースじゃありませんが、無理やり製造された肉とは違い自然界で獲れたものなんですよね。(養殖もありますが)
オイルサーディンは、オリーブオイルの良質な脂質でカロリーを補給できるうえ、タンパク質も補給できます。
パックされているので、肉のように冷凍する必要もありません。
ラーメンのスープには目を瞑っていますが、具材は意識して高野豆腐はもちろんのこと、油揚げなども入れてタンパク質を補給しています。
朝食もプラントベースに。
豆乳って牛乳と違って、パックしている状態なら真夏の登山中でもぜんぜん悪くならないんですよ。
賞味期限が1ヶ月や2ヶ月先までありますから。
山小屋の食事って意外と難しく、肉が出てくるところが多いです。
ですが、一応、言ってみると魚のフライに変えてくれたりしてくれるところもありました。
これから価値観が変わる人が増えると、山小屋も食事の在り方を考える時が来るかもしれませんね。
山小屋によっては、お魚をメインで出してくるところ、肉を出してくるところがあります。
昨年の秋に泊まった徳沢園では、お魚と肉が出てきました。
山小屋で提供されたものは、基本的に食べるスタイルですが、私自身が食事の在り方を変えてきたせいなのか、久々に食べた肉にあまり美味しさを感じなかったというのが率直な感想です。
今の日本の山小屋では、完全菜食主義者(ヴィーガン)にはとてもキツい環境だと思いますね。
山小屋も外の世界(つまり海外の人間たち)を見越して集客までするなら、プラントベース を好む人間やヴィーガンの価値観も知る必要があると感じますね。
これから時代の流れが押し寄せてくるんだろうなと、おぼろげに感じています。
肉をすべて否定するわけではない。違和感を感じているのは家畜の製造プロセス
生存のために自然界に生息している動物を捕まえて、タンパク源とするというスタンスは正常な姿だと思っています。
食の背景事情を少しでも意識する気があるなら、一度、この映画は観ておいた方がいいですね。
これまであまり強く意識して来なかったことですが、プラントベース 食を主体とすることで、芽生えた意識もあります。
それは食のプロセスですよね。
小綺麗な洒落た皿の上の肉のことなんぞ考えないでしょう?
無理やり育て、屠殺され、人間の食事の世界で余ったらポイっと捨てられる意味不明なプロセス。
余った屍(つまりスーパーで売っているハムとかです)は捨てる、そいつを家畜に食わせる、そしてまた屠殺するというループ。
一般消費者は、そこまで想像もできないし、想像もしない。
そんな教育なんて受けてないし、そんな情報が積極的に入ってくることもないですから。
登山と肉は結びつきがちですが、その華やかな楽しさの背景には、そういう負の世界があって成立しているのだ、ということは知っておいた方がいい。
こうして、街中で売られているのが正常な姿かもよ。
それでは。