あなたはマニュアルで星空撮影のピント合わせって難しくないか?と思ってませんか?
先日掲載した「やっぱりサムヤン12mm F2.0 NCS CSは星景撮影でハイクオリティな絵を叩き出す」を読んだ方の中にはマニュアルレンズで星空撮影のピント合わせ難しくない?と不安になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論を言うとピント合わせは難しくありません。
しかし、注意点が1つあります。
それは必ずしもフォーカスリングを無限遠の目盛りの位置で遠景(星空も含む)のピントが合うとは限らないということです。
もくじ
マニュアル撮影をする際は無限遠の目盛りは目安程度に考えよう
実は無限遠の目盛りにフォーカスリングを合わせてもピントがジャストで合わないのは普通のことなんですよね。
(FUIFILMの人に確認済みです。)
私はXF16mmF1.4 R WRを使っていますが、フォーカスリングを無限遠の目盛りに合わせてもピントが若干ズレています。
故障でも何でもありません。
同様にペンタックスのDFA100mm Macro F2.8でマニュアル撮影をすることがありますが、これまた無限遠に合わせると若干ピントの山がズレています。
こればかりは微調整をして適正な位置を探り当てるしかありません。
サムヤン12mm F2.0 NCS CSのピントを遠景(星)に合わせるコツ
サムヤン12mm F2.0 NCS CSはマニュアルレンズです。
FUJIFILMのXシリーズはカメラの「レンズなしレリーズ」がOFFだとマニュアルレンズをつけた場合にシャッターを切ることができません。
デフォルトでは「レンズなしレリーズ」の設定がOFFになっています。
そこでマニュアルのレンズを使ってもシャッターを切れるように「レンズなしレリーズ」をONに設定する必要があります。
以下の手順は全Xシリーズ共通です。
「レンズなしレリーズ」をONにしてマニュアルレンズ(サムヤン 12mm F2)をつけてもシャッターを切れるようにする方法
写真① [セットアップメニュー] -> [操作ボタン・ダイヤル設定] ->
写真② [レンズなしレリーズ] を選択しONにする
写真① [セットアップメニュー]
写真② [レンズなしレリーズ]をON
上記の設定でマニュアルレンズ(サムヤン 12mm F2)でもシャッターが切れるようになります。
<FUJIFILMの参考ページ>
「レンズなしレリーズ」設定は何のためにあるのか。
無限遠のピントがズレている場合、ピントを遠景に合わせる方法
①カメラのフォーカスモードをMに設定する
②ファインダー(EVFモード)または LCDを2画面に設定する → DSIP/BACKを押すことで設定が遷移します。
③ピントを合わせたい場所にフォーカスレバーを設定します。
④サムヤン 12mmのフォーカスリングを回してピントを調整します。
①カメラのフォーカスモードをMに設定する
②ファインダー(EVFモード)または LCDを2画面に設定する → DSIP/BACKを押すことで設定が遷移します。
③ピントを合わせたい場所にフォーカスレバー(四角枠)を設定します。
ここでコツがあります。
サムヤン12mmのフォーカスリングを回していくとピントが変化していきます。この時、コントラストの高い部分(つまりピントが合っているであろう箇所)の輪郭が強調して表示されます。
暗いのにピント合わせはできるのか?
できます。
FUJIFIM機はAPS-C機の中でも高感度に強いカメラです。
ISO6400程度まで上げてもノイズがあまり目立ちません。
そう、あなたはサムヤン 12mm F2という明るいレンズで星を撮ろうとしています。
ISO6400、F2の明るさがあればLCD(背面液晶画面)でもある程度の明るさを担保できます。
もし、それでもピント合わせが難しったらヘッドライトでちょっと遠目にある木などの目標物を照らしてピント合わせをしてみて下さい。
私が使っているやつは登山用のヘッドライトです。
もう一つの手段は真昼間にドンピシャでピントが合う位置にフォーカスリングを合わせてマジックで印をつけること
荒技ですが一番確実な方法です。
日中にパンフォーカスで撮影してピントがドンピシャで合う位置までフォーカスリングを回します。
レンズのその位置にマジックなどで印をつけると遠景の無限遠が出ます。
ちなみに私はこの手法はまだやってません。
他のマニュアルレンズでも応用するという意味では先にあげたLCD画面を使ってピントを合わせるコツを掴んだ方がいいですね。
それでは。