
あなたが体を鍛える目的は何ですか?
スリムになるため
ムキムキになるため
重い物を持ち上げるため
モテるため
絡まれないため
健康のため
競技力向上の手段
色々と目的はあるでしょう。
これまでにワークアウトに関するブログを書いてきていますが、今回は私が体を鍛えている方向性を明らかにしましょう。
もくじ
私はボディビルダーのワークアウトは参考にするがビルダーではない

ボディビルダーは体重を増やして筋肉を大きくしていきます。食べて食べてウェイトを使った筋トレをガンガンやり込んでいきます。体重が増えるに従い扱えるウェイトの重量も増えていきます。それに伴って筋肉がどんどん大きくなっていきます。その代わり脂肪も一緒につきます。
そして、コンテストに向けてなるべく筋肉を落とさずに脂肪を削ぎ落としていきます。こんなのを何年もやっています。それでも大きくなった筋肉が残り上背に対して体重が重めの方も多いですよね。身長が170cmくらいでもトップビルダーになると100kgオーバーですからね。筋肉で…。
体重を増やす過程ではどんどこカロリーとタンパク質を詰め込んでいくわけですから、臓器にもそれなりの負担がかかります。これは私自身、実感していることでもあります。しかし、人生100年時代と言われる中でお爺ちゃんになるまでそんなことできるのかな?と考えると長い目でハッピーになれないよう思います。
ただし、彼らのワークアウトのやり方は参考にしています。
私はパワーリフターではない

これまでに二度、違う人から違う場所でパワーリフティング(※)に誘われたことがあります。おそらく体重に対して一般的なトレーニーの目線の中では重い重量を扱っていたからだと思いますが。
※ベンチプレス、スクワット、デッドリフト の3種目の重量を競う競技
裏を返せば筋肉の大きさ(太さ)の割りには筋力が強いということです。ですから私よりも太い腕(筋肉で)を持っていて、体重が重い人でも私と同程度の重量で四苦八苦している人を見ると「うーん。この人、案外パワー弱い。」なんて感じることもあります。
さて、パワーリフティングに誘われて言われたことがあります。
「君ならベンチプレスあと15kgくらい直ぐに伸びるよ」
靴はこうで、フォームはこうで..etc
つまり、テクニックを使って脚力やら背筋力を使って挙げる手法のことを指していたわけです。うーん、私が求めているのと何か違うなというのが感想ですね。お誘いはやんわりと断りました。
私が求めているのは実用面で筋力を発揮できる動きです。ベンチプレスを例に出しましたが、単に挙げるテクニックがあっても実用面で「押す」筋力を発揮できなければ無意味だと考えました。
私は垂直系の動きを多用した動作でワークアウトを行っている

私がワークアウトで採用している動作は垂直系の動きです。
ウェイトリフティングの選手は床に置かれたバーベールを肩、あるいは頭上まで全身の筋力を連動させて爆発的に持ち上げます。個別の筋肉を鍛えただけではできない動作ですよね。
ハイクリーンという動作では床に置かれたバーベルを肩の辺りまで一気に挙げます。この過程の中で、背骨付近にある脊柱起立筋、脚、お尻の筋肉、腹筋、前腕、上腕二頭筋が連動します。
ウェイトを使わない動きでは、懸垂、ディップス、逆立ち腕立て(ウェイト使うけど代用でオーバーヘッドプレス)、片足スクワットなどが垂直系の動作になります。

アーミーを見てください。彼らは懸垂やらディップスを使った動きを訓練で行っています。もちろんウェイトもやっているシーンもありますが、訓練はウェイトトレーニングではありません。
圧倒的なパフォーマー達が集結したシルク・ド・ソレイユの人たち。彼らのパフォーマンスでは垂直系の動作が多用されています。大回転や空中ブランコなど。懸垂ができなければ実現できない動作が数多くあります。
したがって、私自身もそのような動作を多用してワークアウトを実施しています。私的にBIG5と呼んでいますが、以下の種目をベースにジムに頻繁に行かずとも、ジムへ頻繁に行ってワークアウトをやって得るだけの筋力を得ています。(デッドリフト だけは別途やりますが)
・懸垂
・ディップス
・逆立ち腕立て(あるいはオーバーヘッドプレス)
・片足スクワット
・デッドリフト (あるいはブリッジ、ケトルベルスイング)
骨格に対する適正体重の範囲内で動ける筋力を得ることを目指している

私の場合ですが、BMIで25〜26(体重70kg前後)を上限値とした範囲内での筋肉量が理想かなと考えています。
もちろん、体重を80kgくらいまで増やしてウェイトをやり込めばパワーが増大するというのは分かっています。がやりません。パワーが強くなっても体重に対する相対筋力がそこまで伸びるのか?というと疑問です。私にとっては体重を自在にコントロールできるほうが大事です。
加えて登山でのパフォーマンス低下が目に見えるのですよね。体重の増加と共に筋肉が増えると、その体重を維持するためのカロリーが必要になります。登山ではカロリーをとても消費します。常にカロリーを摂取しなければその筋肉さえ維持できません。これでは臓器にも負担を強いることになります。これは私にとってハッピーではありません。
加えて筋肉が増えてもその体重に見合う心肺機能がなければ、ただのポンコツボディになってしまいます。これでは到底、使える体とは言えません。
目指すべき体は骨格に対して、適度なカロリー摂取で維持できる体重の上限値で、最大限の筋肉量、そこで発揮できる最大限の筋力、持続力を手に入れることです。それが冒頭に挙げたBMI26という数値です。実測したわけではありませんので過去の経験からの感覚値です。体重70くらいなら普通に食べて維持できるだろうという目論見です。
目指す動きはクロスフィッターのような動ける体
クロスフィットは日常生活で想定しうる動作のワークアウトを織り交ぜることで、実用的な動作と筋力、持続力を向上させるワークアウトの一種です。どんなに強い筋肉を誇っていても自分の体重をコントロールできなければ実用的な動作には直結しません。
私は自分の体重を自在にコントロールできるだけの体重に対する相対的な筋力の向上と、その筋力を持続できる能力の向上を目指しています。
そのワークアウトが先ほど挙げた5つの種目になります。色々とやってきて、結局はここに辿り着いています。上記5つの種目は自重系ワークアウトについて書かれたプリズナートレーニングでも紹介されていますが、別に真似たわけじゃありません。体感的にこの種目に集約できるって確信した結果です。
・懸垂
・ディップス
・逆立ち腕立て(あるいはオーバーヘッドプレス)
・片足スクワット
・デッドリフト (あるいはブリッジ、ケトルベルスイング)
具体的にどんな人物を目指しているのか?
アーノルド・シュワルツェネッガー、ではありません。
シルベスター・スタローン、でもありません。
目指す体はジェイソン・ステイサムみたいな体です。あーいう彼のようにしなやかで程よく筋肉が付いている体です。ちなみBMIが26くらいです。
ステイサムのどんな点がいいのか私なりの考えを言うと、むやみやたらと大きな筋肉を付けているわけでもなく動ける体です。特筆すべき点は、ウエストがある程度の太さがある点です。ここからも胴体が強いことが窺えます。動作の基本は胴体からきます。胴体が弱けれれば意味がありません。私にとっては目指すべき人物像です。
あなたには目指すべき体はありますか?
それでは。