念願のムーミン谷(秋田駒ケ岳高山植物帯)へ行ってきました!
谷間地形が好きな私としては、今まで行ったあらゆる場所の中でもトップクラスの美しさほ誇る地形にランクインしました。
7月の上旬(今回は2019年7月6日の場合)にムーミン谷へ行くとこんな感じだよっ!というのを参考にしたい方へ向けて発信します。
ひたすら「ムーミン谷」の写真を掲載しますね。
(最後に思ったことも)
※当ブログには時折、山の記事を掲載していますが「心が動いた時」だけ書いています。
もくじ
ムーミン谷はまるで彫刻刀でえぐった様な地形である
ムーミン谷は標高が約1350mの「秋田駒ヶ岳高山植物帯」一帯の谷間にあります。
地形図を見て想像していただくと、彫刻刀でえぐった様な地形であることが情景に思い浮かぶと思います。
そこは日本海特有の豪雪地帯。
相当の雪が溜まるでしょう。
そんなムーミン谷を自分の目で見てみると、残雪が溶けたら楽園のようなお花畑になる理由に納得しないはずがありません。
純粋に素晴らしい場所だなって感じました。
ムーミン谷はコンパクトなサイズ感ながらもダイナミックな地形を誇る谷です。
そこには下界から見た秋田駒ケ岳からは想像がつかない世界がありました。
まるでおとぎ話の世界に入り込んだかのような錯覚を覚えたんですよ。
それでは、写真を見て見ましょう!
7月1週目のムーミン谷の様子
男女岳(おなめだけ)に行く途中のコースから眺めた阿弥陀池。
阿弥陀池の向こうに見える丘一帯(左に横岳がある)の直下にムーミン谷があります。
ちなみに右にちょこんと見える山は女岳(めだけ)。
横岳辺りから眺めたムーミン谷。
左中央に見えるお椀のような形をした山が小岳です。
女岳(めだけ)とムーミン谷のトレイル。
ちょっと引いて超広角域(換算15mm)で撮影。
横岳から大焼砂(おおやけすな)へ。
コマクサがこれでもか!と言わんばかりに咲いてました。
大焼砂から田沢湖をパシャり。
ムーミン谷をアップで。
(換算137mm)
大焼砂の分岐からムーミン谷へ。
富士山みたいですね。
そして、谷底へ。
噂通りチングルマの宝庫でした!
おりゃ!
うりゃ!
グォー!
スゲェー!
ヤッホーい!
感覚的にチングルマの60%くらいは綿毛になっていた感じ。
それでも圧倒的な量があるので、やっぱりスゲぇ!って思いました。
ただ、このチングルマの密度に匹敵する場所はムーミン谷だけってことはないかなと。
つまり行くとこ行けば他にもあるってことです。
ムーミン谷のアドバンテージは、彫刻で掘ったような地形に咲き乱れるチングルマだと思うんです。
谷間に咲くチングルマに群生って本州じゃ他にないじゃないですか。
これで標高約1350mですよ!
美しい!
秋田駒ケ岳って田沢湖辺りから見ると印象がない形をしていますが、中に来ると内に秘めた実力を感じさせる山です。
何度でも来たい!って思わせる場所です。
男岳と横岳の鞍部へ向かう途中で後ろを振り返る。
荒涼とした地形の場所が大焼砂の稜線です。
シラネアオイも咲いています。
多様性に富んでいますね。
小岳とムーミン谷。
雪渓も少しだけ残ってました。
超広角域で撮影(換算15mm)。
谷間地形って、少しガスったほうがセクシーな景色になるんですよね。
これはツイッターに載せたやつ。
正直に言う。秋田駒ヶ岳は素敵な場所だけど人が多過ぎ
秋田駒ヶ岳は都心からも最寄りの田沢湖まで夜行バスが出ていますし新幹線で田沢湖まで来れます。
そして8合目までバスで行けるんですよね。
秋田駒ヶ岳はアクセスがいいんです。
それゆえに週末の混雑は避けられないな、と感じました。
実際に私は、7:07のバスに乗り7:40頃から歩き始めましたが、早めの時間からスタートしたのにも関わらず次から次へと人が登って来ました。
木道も狭いですし、じっくりと撮影したいという気持ちを持ちつつもできないというジレンマに陥ったのも事実です。
うーん、これはちょっとストレスを感じたかな。
理想は平日に来るか、車両規制がかかる5:30前に車で8合目まで上がるなり、国見温泉まで車で上がるなりして、バスの時間に依存しない時間帯にムーミン谷へ入ることかなと。
今回の目的はムーミン谷だったのでスキップしましたが、少し足を伸ばして乳頭山まで行けばまた印象も変わったことでしょう。
それでもムーミン谷は多少の無理はしてでも行く価値があると感じた
少しだけネガティブなことを書きましたが、ムーミン谷のために、往復で18時間30分、運転してまで行った価値は十分に感じました。
お花の季節におとぎ話の世界のような谷間(ムーミン谷)に身を置けるチャンスはそんなに多くありません。
季節も梅雨と重なりますから、天候、自分の持ち時間の兼ね合いもありますよね。
ですから今回は「エイヤ!」と気合いを入れて、運転して行きました。
褒められた行動ではありませんが寝ずに深夜のドライブをしたわけですね。
何に価値を感じるかは人それぞれですが、今回は睡眠よりも私にとって「最高のタイミングでムーミン谷へ行ける!」という気持ちのほうが上回ったということです。
重ねて言いますが、本来、睡眠を削る行為は自分の体を破滅へ向かわせている行為他なりません。
私もカフェインのドリンク剤を飲んだりブドウ糖を摂ったりしました。
無理やり体を覚醒させている状態なんです。
できることなら時間を作って平常時の生活サイクルで行くのがハッピー。
頭も体もスッキリとした状態で歩けますし。
それでも無理してでも行ってよかった!が率直な感想です!
それでは。
今回の撮影で使った機材
ムーミン谷を見下ろす際に使ったレンズ。
ランドスケープ専用です。
お花の撮影に接写ができる広角単焦点レンズを持ち出しました。
万能なレンズなんですよ。
ちょっと離れた場所からお花を撮影するのに使いました。
FUJIFILM Xシリーズの解像番長です。