先日、マップカメラでペンタックスの便利ズームDA16-85mmを下取に出し、登山専用機としてに中古のPANASONICのミラーレス一眼カメラ「LUMIX GX8」を購入しました。
というのも我が家にあるLUMIX GX7(初代)が不調になってきたから。
これはいよいよ妻の専用機(たまに私も使う)として機材の導入を考えねばならない時期になってきました。
LUMIX GX7(初代)を購入したのは大雪事件があった2014年の2月のことでした。
あれから4年8ヶ月、主に妻の専用機(たまに私も)として使ってきました。
GX7はストリート撮影用のカメラという位置づけの製品でしたが、山、旅行、日常スナップとあらゆるジャンルで使い倒してきました。
流石に防塵防滴には対応してないので濡らさないよう使いつつも、冬山でもお構いなしに持ち歩いてましたよね。
意外と乱暴な使い方をしてきましたよ。
もくじ
LUMIX GX7(初代)に不調が出始めた
そんなGX7君ですが、ここ半年ほど不調を起こすようになりました。
撮影には影響ない範囲での不調だったのでそのまま使ってきましたが、最近、①〜④へと症状悪化の一途を辿っております。
- 液晶ディスプレイに黒い縦線が入る現象が出るようになった
- 液晶ディスプレイのタッチパネルが効かなくなり始めた
- ファインダーが勝手にOFFになる現象が出るようになった
- カメラ本体の電源OFFにしても電源が切れないという症状が起きるようになった
動画を撮影するぶんには実用上、問題がないので動画専用機として使い続けますが、スチル専用機としてはもはや使い物にならない域に達しています。
放電や初期化を試してみたものの状況は変わらずなのです。
電子基板を交換すれば治るのでしょうが、修理価格と中古市場の価格のバランスを考えるとカメラを買い換えた方がいいという結論に至ったというわけです。
そんな訳で購入したのが、先日、デジカメinfoでディスコン情報が流れたLUMIX GX8です。
フラグシップ機のG9やGH5と同様に防塵防滴仕様のカメラです。
但し-10℃までの耐寒対応はしてません。
なぜ、防塵防滴対応をしているオリンパスのOM-DシリーズのE-M1系やE-M5系を使っているのに購入しなかったのか?
なぜ、マイクロフォーサーズ機を使う人の多くが登山でO-MDシリーズを使っているのにも関わらず手を出さなかったのか?
なぜ、不人気な機種である LUMIX GX8を購入したのか?
そこには理由があります。
登山でPENTAX K-3を妻に貸すことがあったが重量の問題で結局はGX7に戻った
山での撮影はGX7よりもPENTAX K-3の方が撮影しやすいです。
防塵防滴仕様のボディだけでなく、シャッターフィーリングからバッテリーの持ち、ファインダーの視認性も含めてです。
流石にGX7のボディにK-3並みの堅牢性や機械的な性能を押し込むのは無理があるわけで、一眼レフ機には勝てない領域がありました。
そんなこともあり、登山中は妻の希望もあって度々PENTAX K-3を貸すことがありました。
しかし、女性にとって標準ズームレンズと一眼レフの組み合わせは、マイクロフォーサーズ機と比較したら負担になります。
バッテリーとSDカードを入れたボディの重量が800g、レンズ(DA16-85mm)がフードやらフィルターをはめた状態で570gあります。
合計で1.4kgもの重量をCOTTON CARRIER(コットンキャリア)をつけたザックに括り付けて歩いていたわけです。
私は何とも思ってませんでしたが、妻にとっては行動時間が長くなるほど肩部へかかる負荷がストレスに感じていたようです。
そんなことで再びGX7に戻りZUIKO 12-40mm F2.8のレンズも新調しルンルン気分で出かけておりました。
レンズと合わせても総重量が800g強ですから当然ですよね。
それでいてK-3とDA16-85mmの組み合わせに匹敵、状況によってそれ以上の絵を吐き出すのですから。
それも1600万画素のボディで。
しかし、冒頭で書いた通りGX7は不調になりました。
そこで後釜の候補として浮上したのがLUMIX GX8だったわけです。
GX8導入の決め手はデザイン・コンパクト・防塵防滴対応のボディ
パナソニックで防塵防滴対応をしているボディと言えばLUMIX GH5やG9がありますね。
しかし、一眼レフライクな作りでボディのサイズ、重量が重くなってしまいます。
それから妻が使う用途だとオーバースペックです(予算の問題もありましたけど)。
そこで視野に入ってきたのがGX7と同じレンジファインダースタイルのLUMIX GX8でした。
正直、GX8は次期購入カメラの対象外でした。
元々の候補は強力な防塵防滴を誇るオリンパスのOM-D E-M1(初代)、現行品のOM-D E-M5 Mark IIでした。
いずれもボディ単体の実勢価格は6万円ほどです。(2018年10月時点で)
マイクロフォーサーズ機を登山で使うならOM-Dシリーズは鉄壁だと思っています。
これまでにも雨が降る中でOM-DとZUIKO Proレンズを引っさげて歩いている人たちを何度も見てきました。
ブログでもレビューが多いです。
オリンパスのカメラはそれだけ防塵防滴に対して信頼性が高いとも言えるのでしょう。
ですが、OM-Dシリーズには手を出しませんでした。
理由はデザインです。
ぶっちゃけ、オリンパスよりもパナのデザインが好き。
それだけです。
多くの人が山に持って入っている現状を目の当たりにして妻は
「皆、持ってるから面白くなーい」
実は私も同じ考えです。
「山ではオリはよく見るから行くならパナのほうが差別化できて面白いじゃん」
なんて思ったりもしています。
そんなことで急浮上したのが防塵防滴対応をしているLUMIX GX8だったと言うわけです。
ボディサイズはFUJIFILMのX-T2並みになりますが、それでもPENTAX K-3のような一眼レフに比べたらコンパクトですね。
ベースデザインはレトロなGX7の型を踏襲していますし、街歩きでもお洒落に見える、というのが女性の心ってやつでしょうか???
E-M1やE-M5 Mark IIに行かなかった理由は、前オーナーの使用環境に対する懸念
デザインだけでなく他にもOM-Dシリーズへ手を出さなかった理由があります。
マップカメラではOM-D E-M1やE-M5 MarkIIの中古品が流通しています。
1年間の保証が付いてきますが実はオリンパス機には懸念を抱いています。
それは前オーナーの使い方です。
中古品ですのでどんな環境で使われてきたのか予測することはできません。
すでに多くの情報が出ている通りオリンパスのカメラは防塵防滴に対して絶対的な信頼性がユーザーの間で認知されています。
そのため、過酷な環境で使用されている可能性も否定できません。
また、外観などが良品でも電子基板の一部が腐食している可能性(稀でしょうが)も否定できません。
一方で、GX8も防塵防滴仕様ですが積極的に宣伝していませんし、そのような環境で使うユーザーのレビューもほとんど見ないわけで、その影響を受けて過酷な環境で使われる可能性は低いだろうと見ています(絶対とは言い切れませんけど)。
で、実際に購入したGX8を隠しメニューを使ってシャッター回数を調べてみましたよ。
・AF/AE LOCK
・DISP
・WB
私が試し撮りした分も合わせてショット数(SHTCNT)は3868回です。
並品を購入しましたが全然OKじゃないですか。
まだまだこれから使い倒すって感じですね。
私が思うに前オーナーが飽きてしまったか、「これは違うな」と感じて手放したのかなと推測しています。
過酷な使い方はされて来なかったのだろうと思います。
E-M1やE-M5 Mark IIに行かなかったもう一つの理由:UIが使いやすい
LUMIXシリーズのカメラはUIが使い易いですね。
メニューから直感的に目的の設定に辿りつき易いです。
これ、大事ですね。
設定画面が複雑だったら設定が面倒になって撮影にまで影響しちゃいますからね。
OM-DシリーズのUIはヨドバシカメラやカメラのキタムラで軽く触れた程度なので、何とも言えませんがソフト的な部分はパナの方が使い易いかな?と考えています。
慣れの問題かもしれんけど。
ZUIKO12-40mm F2.8とGX8の組み合わせで防塵防滴に対する不安はあるのか?
レンズは同一メーカーがいい、なんて聞きますけど私はそのようには考えてません。
メーカーとしては自社ブランドのレンズのみ防塵防滴に対応していると記載はしています。
そう言わざる得ないでしょう?
レンズのシーリング部分がマウントの外周部分に接合した際、気密性が保たれればそれでいいのです。
オリンパスと同じマイクロフォーサーズ規格なのにマウントの外周サイズが変わるなんてことあるわけないじゃん!というのが妥当な考え方です。
マウントとレンズのシーリング部分を合わせてみると一目瞭然です。
マウントのシーリングはマウントの外側ではなくマウント部を取り外した内側に施してあります。
一度でも防塵防滴のカメラを分解したことがあればそんな構造も簡単に理解できます。
よって、レンズと接合するマウントの外周部分で防塵防滴のが決まるわけじゃないと考えてます。
自分の考えだけではなく、他者の実体験も含めGX8が防塵防滴が有効なのか情報収集を行った
GX8に関しては、日本語圏のWebサイトでは実際にフィールドで使った経験がある人の情報が皆無といった状況です。
使っちゃいないけど「いいかも」みたいな情報は見るのですけどね。
正直、レビューに上がってくる情報なんて偏った環境での話しかありません。
私が想定している使用シーンという視点からは、ほとんど参考にならない情報ばかりです。
そんなわけで私が情報収集したのは英語圏のWebサイトからです。
カメラを使っているのは日本人だけではありません。
情報の母数は多いほど精度が高くなります。
欧米人は日本人よりもバカンスを取得できる人が多いので長期旅行へ行ける方も少なくありません。
状況的に彼らは幅広いシチュエーションでカメラを使うことが想定されます。
私自身、そう言う人間を沢山見てきました。
その中には湿気が多い寒冷地を旅行したり、実際に雨の中でカメラを使った人の情報があります。
こういった経験談をベースに、これからGX8を使うであろう環境(軽い霧雨、晴れの雪山)でも使えると判断しています。
LUMIXにZUIKOレンズを付けてもいいじゃないですか。
OM-Dにパナライカレンズを付けてもいいじゃないですか。
もちろん、メーカーとしては自社製品のネイティブレンズ以外との組み合わせは防塵防滴の仕様対象外という立場をとっています。
しかし、私の考えは前述した通りマウントの規格が共通なら防塵防滴が効くという立場をとっています。
耐寒性能についても同じです。
GX8の仕様上の情報では動作保証温度が0℃と、G9やE-M1系などの−10℃と比較すると高めに設定されています。
しかし、冬の晴れた日中での撮影を想定しているので、それほど影響はないと考えています。
電子機器を動かしている以上、内部で熱源が発生しますし、ボディ内部まで氷点下になるシーンは限定的だろうという見方をしています。
PANASONICの未来に投資をしている
私自身、パナソニックはユーザーフレンドリーではないという印象を持っています。
製品サイクルは早いわ、FUJIFILMみたく機種を跨いだバッテリーの共用した仕様にしないわ、
ファームウェアの提供はFUJIFILMのように新機能の追加ではなく、不具合の解消のみだし…、
新製品の価格は適正価格から逸脱してるし…と言った具合に。
しかし、垢抜けた感じはありますね。
プロモーション動画をYouTubeで配信するなど頑張っている印象があります。
それから先の報道があったライカ・シグマ・パナの協業も面白いじゃないですか。
FUJIFILMと協業してセンサー開発も行ったりもしてますし、何気に色々なメーカーと手を組んで色々とやっていますね。
パナソニックはミラーレス機を世界に出した最初のメーカーでもあります。
そんなメーカーが躍動しようとしています。
お金を使うなら未来を感じるメーカーに投資したいですね。
マイクロフォーサーズも続けると言ってるし…(と信じてる)。
そんなわけでマイクロフォーサーズ機に関してはLUMIXブランド路線で行ってみようかと考えた次第です。
さて、購入したGX8はこれからフィールドで使っていきますよ〜。
それでは。