世界4大陸のトレイルを歩いた私が厳選した夏山を見据えたテントの装備


笠ヶ岳のテント場

 

夏山と言えば縦走。今年こそと思って今からトレーニングに励んでいる人もいるのではないでしょうか。

 

しかし、何の装備を揃えたらいいのか迷う人もいるハズ。登山用具も安くはないので道具の選び方は慎重にやりたいもの。よく考えてグリーンシーズンに向けて少しづつ道具を揃えていきましょう。

 

ビギナー登山者だった私が経験を語れるようになるまでの遍歴でも触れましたが、かつて私が登山を始めた当初はチノパンやジーンズ、スニーカー、綿や麻でできたシャツで歩いてました。今考えれば無知でした。歩くだけなんかだら道具なんて要らないと思ってました。あまりにも無知でしたねw

 

今回は、夏山のテント泊装備をはどんなものを使えばいいのか分からない、そんな人に向けて世界4大陸(ヒマラヤ、アフリカ、南北アメリカ)に点在する数十キロのトレイルを歩いてきた私が日本の山を何年も歩いた結果、使えると考えるテント泊装備をご紹介します。

 

 

日本の山の特色は稜線歩きがハイライトになることだ

 

大天井岳への稜線

日本の山の特色を一文で表現すると「樹林帯の尾根歩きが基本であり稜線を歩くのがハイライトになる」です。

 

高峰に囲まれたヒマラヤやアンデス山脈では、山間を歩く谷間歩きが基本となります。そのため標高が3,000mや4,000mある場所を歩いても日本の山で言う稜線で風に吹かれた結果、低体温症に陥るというリスクにさらされることがありません。(高度による低温要因とは話が別です。)

 

一方で日本の山は尾根づたいに樹林帯を登ってから稜線歩きになるのが一般的です。

 

以上の特色を踏まえたうえで道具を選定するべき。カッコイイ海外ブランド使っても日本の山の特色に適合しなければ使えません。

 

テント泊装備の一覧です。詳細は下で説明します。

ザック
ザックカバー
テント
ツェルト
寝袋
マット
コッフェル
バーナー

 

大型ザックを購入するならリアル店舗でフィット感を確認すること

 

これまでにMILLET、mont-bell、Gregoryのザックを使ってきました。

 

その中でも同じ重量の荷物を背負っていても疲労度が少ないのがグレゴリーのバルトロ75Lです。バルトロは肩パッドとヒップベルトをザックから取り外すことができるんですよね。だから壊れたらそのパーツだけ新調すればOK。

 

ザックは、ネットで買うよりもリアル店舗で実際に背負ってから確認したほうがいいですよ。

 

ザックカバーを使う目的は雨の濡れや汚れ防止だけど、遭難時に備えて原色系を選んでおくといい

 

ザックカバーを使う目的は2つあります。

 

一つはザックが雨に濡れることを防止すること。ザックの中に入っている寝袋や衣類は絶対に濡らしてはなりません。ジップロックやスタッフバッグに入れる+外からの雨からもザック自体を濡らさないようにすることです。

 

もう一つはザックの汚れ防止です。雨上がりなどの樹林帯は泥々な状態の時があるので、休憩時にザックの置き場に困ることがあります。こんなときにザックカバーが役立ちます。

 

ザックカバーは適切なサイズと好きな色で選べばいいかなと思います。強いてい言えば、原色系の色だと何かあった時に見つけてもらいやすいという利点があります。黄色、赤、青から選択するといいでしょう。

 

これまで使ってきて使いやすいな、と感じたのはモンベルとグレゴリーのザックカバーです。特にモンベルのザックカバーは心なしか伸縮性があるような気がします。

 

mont-bell ジャストフィット パックカバー 70

グレゴリー バックパック プロレインカバー65-75L

 

テントはアライテントかモンベルから選んでおけば外さない

 

カッコいい海外ブランドのテントは幾つもありますが、国産ブランドであるアライテントかモンベルから選択しておけば間違いありません。シンプルな形でいて汎用性が高く耐久性も証明されています。

 

 

モンベルのステラリッジ テント は入り口が短辺方向に変わりました。旧型タイプの長辺に出入り口があるタイプでの実証となりますが、12時間の豪雨に耐え、標高6000mを越える山岳地帯まで使いました。日本のグリーンシーズンなら何も困ることはありません。安心してお使いください。

 

ステラリッジの耐久性が証明された話。標高3300〜4800mのペルーのアンデス山脈が連なる高地を歩いてる時の話です。

 

赤道に比較的近い場所ですから標高があっても雨になることがあります。標高4000mに差し掛かった辺りで土砂降りにやられました。雨季でしたからね。

 

土砂降りの中、急いでテントを設営しました。濡れたレインウェアをビニル袋に入れテント内を濡らさらいように気を付けました。その後、12時間以上雨脚が弱まることなく降り続けました。それでもフライシートから浸水してくる気配など微塵も感じませんでした。翌朝、外を見るとうっすらと雪景色だったのは言うまでもありません。

 

サクラチャンカ

 

もし、テントがなかったら低体温症になって天に召されていたことでしょう。ホント、この時ばかりは耐久性のあるフライシートがあってよかったなって心底から思いました。

 

テントのデザインは大事かもしれませんが、フライの作りがしっかりとしていることの方がもっと重要です。メーカーを選択しておけば間違いありません。

ステラリッジ テント フライシート

 

縦走するならツェルトはザックに忍ばせておこう

 

ツェルトはテントがあったとしても持ち歩くべきです。

 

日本の山は稜線歩きになります。万が一、風が吹いてきたら遮る場所がありません。こんな時、岩陰に隠れてツェルトに包まれば、それだけで暴風から体温を奪われてしまうリスク回避につながります。

 

体温落ちるとリカバリするの大変ですよ。たとえ夏だとしても。特に風が怖いです。やはりそんな時はツェルトを持っているだけで安心感が違います。私はアライテントのスーパーライト・ツェルトを持ち歩いています。

 

寝袋はダウンハガー#3 一択

 

ダウンは軽量でいて保温性も高いです。湿気があっても日差しがあればすぐにフワフワに乾きます。

 

モンベルのストレッチ性機能があるダウンハガーは使いやすくていいですね。グリーシーズンから秋までならダウンハガー800#3があれば汎用性も高く使えます。

 

3シーズンで使うんだったら分厚い寝袋を購入してしまうと汎用性がなくなってしまいます。そこで、寒さ対策は薄手のダウンジャケットを着たまま寝袋に入ることで解決できます。

 

ちなみに寝袋は絶対に濡らしたくないので、SEA TO SUMMIT(シートゥサミット) ドライサックに入れてからザックに入れてます。

 

マットはサーマレスト製のクオリティが高い

 

快適に寝るならTHERMAREST(サーマレスト) のエアーマットです。実際に私もこれを持ち歩いていました。砂利がある場所で寝ても全然背中が痛くありません。欠点は空気入れるのが面倒くさいことと、穴が開いたときの修復の手間がかかることです。

 

一番使いやすいのはTHERMAREST(サーマレスト) の蛇腹式のマットかな。欠点はやはり砂利の上だと少し背中が痛くなることですね。

 

どちらも利点と欠点があり悩むところですね。

 

コッフェルはスノーピークのトレックコンボが使いやすい

 

 

私はスノーピークのトレックコンボだけでトレッキングをこなしてきました。1.5と900mlサイズのコッフェルのセットですがこれで困ったことはほとんどありません。トレックコンボが使いやすい理由は、スタッキングをしやすいこと、収納性がいいことです。

スノーピーク(snow peak) トレックコンボ

 

ちなみに上記のトレックコンボはアルミ製でしたが、底面のコーティングが剥がれてきたので、現在は同じ形のチタン製のチタントレックコンボ を使っています。

 

当然、日本の山で困るようなシーンはまずないでしょう。大サイズは調理用、小サイズはお湯沸かし用に使えばいいのです。

 

バーナーはSOTOのウインドマスターがコンパクトで運びやすく風にも強くていい感じ

 

SOTOのウインドマスターを使い始めてから他のバーナーでお湯を沸かすのがバカバカしくなってきました。

 

というのもコンパクトな割にはパワーもあるし、なにせ噴射口に風が直接当たらない形状なので風防代わりの構造をしているものですから、熱効率もいいです。

 

詳しくは「SOTOウインドマスターは登山でサクッと調理をする時に威力を発揮するバーナー」に書いていますので興味のある方は読んでみてください。

 

以上、ざっと挙げましたが、そんなに難しく考える必要はなく、上記に挙げたアイテムとちょっとした工夫があればグリーシーズンから晩秋までテント泊登山を楽しめますよ。

 

こんな記事も書いています。

200回テント泊をした私が選ぶ北アルプスの気持ちのいいテントサイト7選

 

それでは。

 


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