200回テント泊をした私が選ぶ北アルプスの気持ちのいいテントサイト7選


早朝の大天井岳のテント場

テント泊って好きですか?

 

私は大好きです。

 

色々な場所でテント泊をしていると面白くない、気持ちがあまりよろしくない場所ってありますよね。やたらと人が多くてプライベート感がなかったり、展望が利かなかったり、トイレや水場が遠くて忙しなかったりといった感じで。

 

気持ちのいいテントサイトってどこだろう?ということで200回以上のテント泊経験がある私が、北アルプスをターゲットに気持ちのいいテント場をご紹介します!

 

コンセプトはテントサイトまたは、その周辺を散策しながら時間と共に移り変わる景色をのんびりと眺めることです。

 

前提条件です。

・テントサイトのスペースが広い
・水場またはトイレまで近い
・展望が利くまたは近くを散策できる

 

オススメの時期は、梅雨明けから晩秋までです。夏の入道雲や天の川、秋晴れの空に紅葉、どれも捨て難いですよね。

 

 

内容

 

いずれも何度か訪れたうえで「気持ちいいな」と感じた場所になります。

  • 蝶ヶ岳
  • 大天井岳
  • 白馬大池
  • 朝日岳
  • 三俣
  • 黒部五郎岳
  • 南岳

 

蝶ヶ岳のテント場は穂高連峰のモルゲンロートを狙える格好の場所

 

蝶ヶ岳テントサイト

蝶ヶ岳のテントサイトの利点は登山口からアプローチしやすいことです。上高地側から入る方法と、三股(長野県の安曇野側)から入る方法があります。

 

三股から入る場合、体力のある人なら20kgのテント泊装備で3時間後半から4時間前半でテント場に着きます。上高地側から入る方法であれば横尾で1泊してから来てもいいかもしれませんね。

 

なお、三脵から入る場合、水はあちらこちらで入手できるわけではないので登山口で確保しておきましょう。水が入ってない時は折りたためるMSRのドロムライトバッグが便利です。私は4Lサイズを使っています。水が入っていても形状が変わるので嵩張りません。

 

以前、透明なplatypus(プラティパス)を愛用していました。しかし、折れ曲る度に特定箇所に負荷がかかり割れてしまいました。その点、MSRのドロムライトバッグは柔らかい素材でできているので曲げても大丈夫です。しかし不人気なのか使っている人を見ませんね。こんなやつですよ。↓

ちなみに写真の蓋はナルゲンのボトルのものをつけています。互換性があるのですよ。

 

蝶ヶ岳のテントサイトから少し小高い丘に登ると穂高連峰を中心に涸沢カールや槍ヶ岳が見れます。特に早朝は穂高連峰のモルゲンロートを狙うのに格好の場所です。

蝶ヶ岳からのモルゲンロート 。

季節にもよりますが、夜に穂高連峰に方面にカメラを向ければ天の川を撮影できますよ。ちなみにこの写真はF4の暗めのレンズで撮影したものです。「F2.8の大口径レンズだけじゃない!F4のレンズで星景写真をカッコよく撮る方法」にも詳細な情報を書いています。

蝶ヶ岳から見る穂高連峰の星空

一方で東方には松本盆地が眼下に広がり、夜になると夜景を見ることができます。

 

しかし、デメリットも存在します。それは森林限界の標高が2500m以上あることです。蝶ヶ岳の標高は2600m弱。登山のほとんどを樹林帯歩きに費やされます。とはいえ、樹林帯を抜けた時の展望の広さは何事にも変えられません。紅葉の季節だったら樹林帯歩きを楽しめるので夏よりも秋に歩くことをオススメしたい場所です。

 

秋に蝶ヶ岳に行きたい人は、そうだ!秋に蝶ヶ岳のテント場から穂高連峰の夕焼けとモルゲンロートを見に行こうが参考になります。

 

ちなみに飲料水は蝶ヶ岳ヒュッテで200円 /リットルで販売されています。テントサイトから蝶ヶ岳ヒュッテまでは2、3分の距離です。

 

大絶景な大天井岳のテント場 

 

大天井岳のテント場

常念系の山脈ではダントツの標高(2920m)を誇ります。大天井岳の売りは、何と言っても絶景でしょう。

 

ここから見る景色は常念系の山脈の中でもピカイチです。西には槍ヶ岳、北には燕岳に伸びる稜線を見ることができます。特にピークから眺める燕岳方面への稜線は美しい!の一言に尽きます。

 

こういう「稜線を縦走する」スタンスで行くよう山は便利ズームが役立ちます。

 

夜になったら槍ヶ岳方面にカメラを向けて星空撮影してもいいですね。

 

でも、一番オススメしたいのは、夕方に大天井岳のピークから見える景色です。真っ赤な空を背景とした逆光に浮かぶ槍ヶ岳が何とも言えません。

槍ヶ岳方面の夕日。大天井岳より

デメリットは大天井岳までのアプローチは時間がかかることです。

 

標準コースタイムは、中房温泉から燕山荘を経由して7時間10分です。しかし、実際には燕岳以降でペースダウンをしてしまう可能性がありますので、実質8時間といったところでしょうか。体力のある人なら20kgのテント装備で6時間台でたどり着けます。

 

加えて、燕岳は大人気のコースです。週末に行くと人混みを避けることができません。歩き始めの1〜2時間は連なっている登山者をごぼう抜きして行くしかありません。

ほとんどの人が燕岳から入り、槍ヶ岳または常念岳へ向かう途中の中継点として利用しますが、テントを張れないということはなさそうですね。テントサイトは広い(大天荘のページでは50張り)ですから。

 

ここもMSRのドロムライトバッグが便利です。小屋で水を一気に4L入手してナルゲンのボトルに小分けにして使うとテント生活も快適になります。

 

ここも山小屋で水を購入する必要があります。

 

アプローチがしやすく風光明媚な白馬大池のテント場

 

白馬大池のテント場

白馬大池のいいところは、初心者でもアプローチしやすいことです。それでいて周囲に風光明媚な景色が点在していることです。

 

蓮華温泉から入れば3時間で白馬大池に着きます。白馬大池に至るコースもオススメできます。右手に雪倉岳の景色を見ながら歩けるんですよね。たおやかな山ですよ。そして何より素晴らしいのが樹林帯にも関わらず、景色がよく見え、それでいて直射日光が当たらないので歩きやすいことです。

 

栂池自然公園から入っても4時間で着きます。こちらのコースはスタート地点(標高1900m)から森林限界を抜けています。歩き始めから展望抜群の風景を楽しみがら白馬大池まで歩けるオススメのコースです。こっちのコースは全て公共交通機関だけで完結できますよ。

 

テント場周辺のロケーションも外せません。

 

稜線系のテントサイトとは異なり周囲は小さな丘に囲まれています。それでいて、小蓮華山方面に15分も歩けば、丘の上に出ることができます。絶景があなたを出迎えてくれますよ。

 

手軽に絶景を楽しめるロケーションが白馬大池はあります。特に初心者のソロ女性にダントツでオススメしたい場所です。

 

理由は体力的に楽であること、水が入手しやすいこと(水が豊富)、山小屋がテント場の真ん前にあること、強風リスクが少ないからです。

 

お花の宝庫・朝日岳(北アルプス)への道のりと水が豊富な朝日小屋テント場

 

白馬岳よりも更に北にある朝日岳。他の山では場所取り合戦をしなければならない状況でも、ここのテント場はいつ行ってもテント場が混雑することがありません。

 

朝日岳のいいところ

・豪雪地帯であるがゆえに水が豊富です。水道の水が使い放題(*)ですよ。
・周囲には高山植物のお花畑が点在しています。
・もちろん、星空もバッチリ。
・富山市の夜景も見えます。
小屋の食事が最高。テント泊でも食べれます。

(*)もちろん良識の範囲内で利用しましょう。

 

テント場の雰囲気もいいですよ〜。ここにたどり着いた人たちは思い思いに自分の時間を過ごせる空気が流れています。

 

最大のメリットは、テント場に至る道のりに咲き乱れる百花繚乱たる数々の花です。テント場に着くまでに飽きる場所がありません。ただテント場を目指す登山ではなく、朝日岳への登山は歩く過程にストーリが詰まっています。

朝日岳(北アルプス)

蓮華温泉から朝日岳コースは接写ができるレンズを持って行ったら楽しい場所であること間違いなしです。

 

今の私なら、1本だけレンズを選べと言われたら間違いなくFUJIFILM の単焦点 XF16mmF1.4 R WRを持っていきます。接写ができるうえ、遠景風景もバッチしこなし、逆光にも強く、画質もよく、F2.8まで絞れば星景撮影もこなせるからです。

 

デメリットは登山時間が長くなること。蓮華温泉から入ると8〜9時間程度かかります。とはいえ、コースの半分は見所満載なので、楽しみながら歩くことができます。特に標高1600mの五輪尾根からは、桃源郷のような風景が断続的に現れます。

 

ストーリ性のある登山を求める方には、激しくオススメします!いいですよ。マジで。

 

注意点は五輪尾根を抜けダケカンバの森を抜けて、風吹のコルへ至る登山道にはところどころ雪渓があることです。自信がない方は10本爪のアイゼンを。または手軽に持ち運びができるチェーンスパイク があると重宝しますよ。

 

私のように「アイゼンなんか要らなねぇ!」なんて態度で挑むとこんな目に遭うこともあります。

 

登山道の残雪状況は事前に朝日岳山荘が発信しているブログをチェックしていきましょう。  

北アルプス 朝日小屋の公式HP

 

お花のベストシーズン、7月に行きたい人は、北アルプスでナンバーワンのお花畑を堪能するなら7月の朝日岳がオススメが参考になります。

 

北アルプスのヘブン・三俣テント場

 

三俣のテント場

私が好きな場所の一つです。

 

景色、雰囲気、プライベート感、水の豊富さ、周囲のロケーション、星空、何をとっても最高の場所です。心の底からパラダイスな場所だと思える場所です。で、懲りずに2017年も行ってきました。

 

そして….今年2018年は盛夏の季節を狙って行きました。俺はここがどんだけ好きなんだ?というくらい好きですね。

 

標高2500mのテント場からは、標高差400mの鷲羽岳の姿があります。象徴的でカッコイイですよ。30分ほど歩けば黒部源流に行けます。黒部源流の水は美味しいですよ〜。水源は鷲羽岳からです。コンパクトなSOTOウインドマスター を持って行けば気軽にコーヒーも淹れれますよ。

 

ここ三俣は、天空の楽園・雲ノ平へ行く中継点でもあります。関連記事は「楽園に行こう!夏に雲ノ平へ行くための壮大な計画にも書いてます。

 

三俣のテント場の真ん中には小川が流れています。なんて素敵な場所なんでしょうか!もちろん水も豊富ですか入手性バッチリです。

 

デメリットはやはり遠いということです。新穂高から片道20kmあります。コースタイムは10時間。私はここのテント場に行くことだけを目的に、夜通しで歩き朝にテント場へ着くということを何度かやっています。それほどここが好きです。

 

ここは万人にオススメ! 途中の双六岳で1泊してくれば行きやすくなりますよ!三俣までの道のりも素敵です!関連記事は「日本が世界に誇れる登山道。それは双六岳から三俣蓮華岳のトレイルだを読んでみてくださいね。

 

こじんまりとした雰囲気・黒部五郎小屋テント場

 

黒部五郎岳のテント場

テントサイトは多くないものの、こじんまりとした雰囲気を味わえる場所です。その理由はここにテントを張る人の絶対数が少ないためです。

 

黒部五郎のテント場は山に挟まれています。東は写真の山、西には黒部五郎岳のカールがあります。南は展望が開け、笠ヶ岳がバッチリと見えます。

 

ここのいいところは、黒部五郎岳のカールを散策できることです!

 

カール内には小川が流れ、雲が流れ、鳥の鳴き声がさえずり、心地よいそよ風の音が聞こえてきます。まさしくここは桃源郷に呼ぶに相応しい場所です。

 

難点は新穂高から片道10時間かかることです。アプローチがしづらいからこそ、こじんまりとした雰囲気が醸し出されるのかもしれませんね。

 

ここも水は入手しやすいです。

 

大キレットへの入り口・大絶景の南岳テント場

 

南岳のテント場

ザ・穴場な場所です。

 

上高地から槍沢ルートに入る90%の人たちは槍ヶ岳へ向かいます。残りの10%の人たちは南岳へ入ります。ほとんどの人の目的は、大キレットを越えるか、槍ヶ岳までの稜線を縦走することです。でも、ここを手段として使うのはもったいないくらいの大絶景が広がっています。

 

大キレットや槍もいいけど、南岳のテント場を目的地にして、そこでしから見られない風景をじっくりと楽しむ、というスタンスもありです。

 

南岳のテント場の素晴らしい点は、間近に荒々しい大キレットの稜線を間近に見ることができることです。南岳から北穂高岳に伸びる大キレットは圧巻そのものです。もちろん、笠ヶ岳や明神岳も見ることができますよ。

 

デメリットは上高地から入った場合、片道10時間コースであること。1泊2日のテント泊装備だと忙しくなるかも。これまた2017年も景色見たさに南岳に行ってきたのですが、短い日程で欲張ろうとするとこんなことになってしまいます。

 

のんびり過ごすことを目的にするなら2泊3日で槍ヶ岳などの縦走を組み込んで歩くといいですね。南岳は間近で大キレットを見ながら、ゆっくりと過ごしたい人にオススメしたい場所です。

 

登山後の疲労回復には「片道10時間以上の登山で疲労した体を回復するための7つのステップが役立ちます。

 

テント泊で一番大事なのはフライシートです

 

楽しいテント泊は安全な道具があってこそ成り立つもの。フライはあなたを雨・風から身を守ってくれる大事なものです。

 

フライシートは経年劣化してくると雨水が漏れてくるようになります。もし、そのような兆候が出てきたらフライシートだけ買い換えましょう。命には変えられません。

 

(モンベル)mont bell アウトドア テント ステラリッジ テント2 フライシート

 

ツェルトを持ち運ぶことをオススメします

 

もう一つ。

 

万が一用に必ずツェルトはザックに忍ばせておいて下さい。重量も300g未満と軽量です。わずかな軽量化のために命をリスクに晒すよりも、300g分の体力を養ってください。

 

もし、行動中に暴風に晒されたらテントの設営は難しくなります。でも、ツェルトならちょっとした岩陰や樹林帯に逃げ込みサッと被ることができます。私は稜線に出る登山では、アライテントの スーパーライト・ツェルトを携帯しています。

 

なお、テント泊の装備については「世界4大陸のトレイルを歩いた私が厳選した夏山を見据えたテントの装備」に書いてますのでご参考下さい。

 

それでは。


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