シャトル(FFの純ガソリン車)に乗り始めて4ヶ月が経過し11000キロ走りました。
この車で高速道路、山の峠道、一般道(主に幹線道路)など走りました。
純ガソリン車ですが想定していた通りモーターアシストの恩恵を受けるシーンで走行することが少ないのでハイブリット車に肉薄する燃費で走行できているなかと感じてます。
ハイブリット車が圧倒的な人気を誇りますが、おそらく私がハイブリット車を選択しても燃費の面ではそれほど恩恵を受ける機会は少なかったかなぁ。
その点においてはガソリン車を選択して間違いなかったかなと思ってます。
今回は走行距離に伴い感じた走行性についての内容です。
(車中泊や登山でも便利な車ですがまた別の機会で)
もくじ
ガソリン車はハイブリット車と比べて燃費はどうなのか?
気になるシャトル・ガソリン車の生涯燃費(11000キロ)は20.8km/Lです。
納車から1ヶ月経過した時点(走行距離2700キロ)では19.9kmでしたから伸びてますね。
暖かくなりエンジンの暖気にかける時間がほとんどなくなったのが効いてると思います。
また、暖房も使わなくなり、窓を空けて自然の風を車内に入れて走行することも多くなりました。
(但し雨が降っている時は湿気対策でAC運転しながら走行しています)
燃費を走行シーン別に見ると…
渋滞が伴う街乗りで10km/L前後。
渋滞が伴わない街乗りで14〜15km/L。
郊外の信号を伴う道路(渋滞がなく流せる感じ)が18〜21km/L。
信号がない郊外から郊外の道路(国道とか)で23km〜24km/L(下りが多ければ25km/L以上も)。
と言った具合です。
高速道路(または自動車専用道路)は平坦な地形の高速道路(100km/hで走行)の平均燃費が22km/L、アップダウンが伴うと20km/L、と言った感じですね。
具体的には、北陸自動車道、日本海東北自動車道、北関東自動車道ではアップダウンが少ないので燃費が出やすく、上信越自動車道ではアップダウンも多くトンネルを伴ったカーブも多いので燃費が落ちます。
例えば、遠征した際に1660キロ走行した時の平均燃費は22.3km/Lでした。
高速道路6割、信号があまりない国道3割、市街地1割という感じでした。
※1年経過したら統計を取ってまた燃費情報を追記したいと思います。
2022年3月追記: 1年間の走行距離は29300キロになりました。生涯燃費は18.8km/Lです。これにはAC運転、暖気運転、雪道運転、山道の運転が含まれています。 2022年4月追記: 暖かくなってきたら暖気運転もやらなくなり燃費が伸びてきました。4/15日現在の生涯走行距離が34700キロ。生涯燃費は19.6km/Lです。 2022年6月追記: 6/29日現在の生涯走行距離が40150キロ。生涯燃費は20.7km/Lになりました。理由としては暖気運転やエアコンをあまりやらなかったこと、、遠出の際の信号によるストップ&ゴーのシーンが少なかったこと、そして地味に効いている純正のオイル「ウルトラGreen」による燃費向上が挙げられます。特に6月の月間燃費は22.1km/Lと良好です。
口コミ情報でハイブリット車の燃費を見てみると…
- 市街地走行25km/L、高速では30km/L
- 街乗りで20kmlL、高速で丁寧に走ると25〜30km/L
- 街乗りでは17~18㎞、高速道路では、で25km、郊外から郊外への渋滞のない一般道で30km近く
- ハイブリッド4WDで平均燃費18.2km/L
- 市街地通勤のエコモード走行で18km/L、通常で16km/L、高速道路では22km/L
- 市街地のみで18~20km/L、信号の少ない郊外、国道で24~26km/L
- 巡航で時速90㎞以上をキープするとEVの恩恵は全くない
- 給油は900キロ以上走行してエンプティが点灯してから行う
- 渋滞がない下道でのEV走行のスピード(50-70km/h)で燃費表示は30km/Lを超える
- 11000km乗り冬季は暖気運転10分込みでメーター読み23km/L、夏季では25~26km/L
- 高速メインの中距離走行で20km/L前後
- 時速70km/h以上ではEV走行はしない
- 高速7割、郊外(若干山道)2割、市街地1割でメーター表示24km/l
と言った感じですね。
まとめてみます。
ハイブリット車 | ガソリン車 | |
---|---|---|
街乗り | 17〜20km/L | 10〜15km/L |
郊外の道路 | 24〜26km/L | 17〜18km/L(エンジン暖気+暖房) 20〜21km/L(暖かい時期) 23〜24km/L(信号ほぼなし) |
高速道路 | 25〜30km/L(丁寧な走行) 20〜22km/L(通常走行) | 22km/L(平坦な地形で100km/hで巡航) 20km/L(アップダウンが伴う) |
さすがに街乗りではハイブリット車が圧倒的に有利ですね。
しかし、EV走行に依存しないシーンならガソリン車と変わらないかなぁという気がします。
寧ろガソリン車はハイブリリットシステム(モーターとバッテリー)の搭載重量がないぶん、車体が軽くなるのでエンジン単体の出力だけで走行するようなシーンではガソリン車の有利かな。
走行性能
個人的には不満はありません。
高速道路や坂道の走行でももたつくことなくストレスを感じるシーンはないかな。
一般道(市街地)の走行
大渋滞は起こらないけど、それなりに交通量もあり、道路沿いにはスーパーやホームセンター、チェーン店など気軽に入れる食堂など点在していて、時間帯によっては信号毎に引っ掛かる道路を市街地の一般道として扱います。
つまり、スピードを出しても出さなくてもこの区間を通過するのに所要時間に大差がないような道路ですね。
こんな道路ではエコモードで走行しています。
アクセルの踏み出しからエンジンの回転数が抑えられモタつく感じになります。
そのため、スピードが乗るまでに時間がかかります。
ぶっちゃけ、通常モードでの運転から比較するとストレスを感じます。
しかし、市街地では加速する必要がありません。
また、人や自転車が急に出て来ないとも限りません。
私は市街地でエコモードを使う時は、大体、40〜50km/hで走行しています。
そう言った観点からもスピードを出し過ぎ抑制効果があるんですよね。
高速道路での合流、巡航、追い越し
高速道路での合流ではドライブ(D)で加速してます。
エンジンの回転数が2500〜3000rpmに上がる程度で加速してやればすんなり走行レーンに入っていけます。
また、普段はベタ踏みすることはありませんがタイミングによってはやることも。
ガチなスポーツ車のようにキレるような加速(※)ではありませんが、大人2人、登山の荷物、車中泊のセットを積み込んでも余裕で加速してくれます。
※GT-R、インプレッサWRXに同乗した時の感覚と比べた場合
状況によっては一気に加速したいシーンもありますよね(通常はやらんけど)。
そんな時はシフトをドライブ(S)に入れベタ踏みで加速して走行レーンに合流します。
加速性能が変貌しますよ。
エンジンの回転数が6000rpm前後まで上がりVTECエンジン独特のチリチリ音からスポーツカーのような甲高いエンジン音に変わります。
走行レーンの後方にトラックが走ってきたので、ドライブ(S)にシフトダウンし一気に加速し、速度が安定したらドライブ(D)に入れてエンジンの回転数を2000rpm程度まで落とす様子です。
加速パワーは1.3Lエンジン搭載車のFITよりもありますね。
追い越しもドライブ(D)のまま楽にかけられます(スポーツカーと比べちゃダメですよ)。
FIT2(GE6)との違いを感じます。
FITで一気に追い越しをかけたい時はドライブ(S)にシフトダウンして加速することが多かったのですが、シャトルではその必要がなくなりました。
100km/hで走行していても少しアクセルを踏んでやれば120km/hくらいまでなら難なく加速してくれます。
(90-100km/hで巡航し、一気に追い越しをかけたい場面で瞬間的に110〜120km/hで上げること多いです)
巡航も楽になりました。
特に高速道路でありがちな緩く登りが続くシーンで体感してます。
FIT2ではアクセルを踏み込むか、ギアをD → Sにシフトダウンさせてやらないと速度が徐々に低下していました。
シャトルはドライブ(D)のままでもアクセルを踏み込むことなく一定の速度を維持してくれます。
山道(登山口)へのワイディングロード走行
シャトル(G・Honda SENSING)は山道でもパワー不足を感じませんね。
走れる車(インプレッサやレガシー)が後ろにいてもビタッとくっ付かれることがなくなりましたね。
ステーションワゴンとしては小回りが効くのでワイディングロードでもハンドルを切りやすいんですよね。
また、ドライブ(D)のままでもぐいぐい登って行くのでドライブ(S)に入れなくてもよくなりました。
使うとしたら下る時にエンジブレーキを使う時かなぁ。
エンジンブレーキの効き具合(山道では重要)
山道でエンジンブレーキの効きが悪いのは運転しにくいですよね。
シャトル(G・Honda SENSING)は、CVT車ですがエンジンブレーキの効きは悪くないと思います。
感覚的にはFIT2(GE6)のCVT車よりも減速感がありますね。
まるでマニュアル車(普通自動車)のセカンドギアで下っている感じです。
ドライブをロー(L)に入れアクセルを踏まずにエンジンブレーキだけで走行しているシーンです。
エンジンの回転数が上がっている様子がエンジン音から分かるのではないでしょうか。
FIT2(GE6)では長い下り坂でドライブをロー(L)に入れてエンジンブレーキを使っても、次第にスピードが上がってきて、フットブレーキを使う場面が多々ありました。
そんなFIT2(GE6)の減速比が4.294です。
対するシャトル(G・Honda SENSING)の減速比が4.992です。
減速比が大きくなったことによりエンジンブレーキも良い塩梅で効くようになったというわけですね。
以前にFITで猛烈に急な坂を下った時の体験。
エンジンブレーキは使っているものの効きが悪くフットブレーキを多用して下りました。
あまりにもフットブレーキを踏むものでブレーキパッドから煙を吹き出し焦げ臭くなったことがあります。
この時ほどペーパーブロック現象の恐怖に怯えたことはありませんでした。
ということからもエンジンブレーキがいい感じで効くのは大事!
乗り心地
個人的には乗り心地は悪くないですね。
FIT2と比較しても乗り心地が柔らかく感じます。
ダンパー
FIT2(GE6)では段差がある地形を通過する際に突き上げ感がありました。
しかしSHUTTLEではこの問題が解消され滑らかさを感じます。
ハイブリット車(グレードX及びZ)では振幅感応型ダンパーが採用されているので、ガソリン車よりも乗り心地がいいかもしれませんね。
とは言え、ガソリン車でも十分に乗り心地の向上を体感できます。
ロードノイズ
80km/hくらいの速度なら普通に会話ができて音楽も聴けるレベルです。
100km/hを超えると少しうるさいかな(FITのガソリン車と同じ程度かな)。
ハイブリット車には遮音のフロントガラスが標準装備されていますが、ガソリン車には装備されていません。
静粛性ならハイブリット車のほうが良いだろうと思います。
ドラレコで撮影した参考動画を貼っておきますね。
ドライブ(D)で程よく加速し合流したときの様子。
速度は約60km/hから90km/hです。
次に走行車線での巡航時の様子です。
時速95km/hで走行しています。
(雨の音と走行ノイズを比べると分かりやすいかもしれませんね)
ドアバイザーはつけてませんので風切り音は少ないと思いますがロードノイズはあると思います(会話はできます)。
小回りはよく効く
運転の感覚はFITと似ています。
FITのホイールベースが250cm、最小回転半径が4.7mでした。
対するSHUTTLEのホイールベースは253cm、最小回転半径が4.9mです。
僅かながら小回りが効かなくなってますが、運転している時のハンドルを切る感覚は2代目FIT、3代目FITと遜色ないですね。
駐車の際はリアのオーバーハングに要注意
ホイールベースがFITと3cmしか変わりませんが、車体の長さがFITよりも54mが長くなっています。
つまり、実質51cm分のボディをオーバーハングとして前後に割り振って伸ばしていることになります。
そこで気を付けなければならないのが駐車です。
特にリアのオーバーハングは長いので注意が必要なんですよね。
FITと比較すると一目瞭然ですね。
駐車場に備え付けてあるブロックの車止めにリアのタイヤを接地するくらいまでバックして駐車すると、フェンスにリアのボディが当たりそうになったりします。
折角、荷物を多く積載できる車ですが、後部の荷室から荷物の出し入れをするために人が作業できるスペースを確保できなくなることがあります。
日常生活での取り回しという意味では、コンパクトカーや軽自動車の方がいいですね。
特に駐車する時が楽ですよ。
HONDA SENSINGは便利。しかし完璧ではない
Honda SENSING。
フロントグリル内のセンサーから発するミリ波と、フロントウインドウの上部に設置されたセンサーカメラで、安全運転を支援するシステムです。
特に長距離の高速道路を多用する人にとっては、クルーズコントロール機能と車線維持システムがあるだけでドライバーの疲労度が激減する機能です。
とても便利な機能なんですがちょっとした癖もあります。
ACC アダプティブクルーズコントロール
ACC(アダプティブクルーズコントロール:Adaptive Cruise Control )。
通称「クルコン」と呼ばれる機能ですが、主に高速道路で使ってます。
私はいつも90〜100km/hに設定して走行レーンを走っています。
前方に80km/h程度で走行している車がいると、自分の車も特定の車間距離を保ったまま速度を80km/hまで落としてくれます。
100km/hのままで走行したい時は、前方の車にセンサーが反応して速度が落ちる前にアクセルを自分で踏んでそのまま追い越しをかけています。
再び走行レーンに戻ったら足をアクセルを離し、再びクルーズコントロールで運転しています。
高速道路は合流と追い越しをかける以外は自動運転ですね。
無駄な神経を使わずに済みますし疲労感が減りました。
【参考情報】
稀に走行レーンを80km/hに満たない速度(70km/h)とかで走行している車がいます。
こんな時に追い越しレーンに入ろうと思っても、何台も車が連なって来ると車線変更ができない場合がありますよね。
このような状況の時、車間距離を空けるためにクルコンが急ブレーキ動作をしてしまうことがあります。
これは私にとってはとても不快さを感じます。
そこで裏技。
一時的に自分でアクセルを踏んでクルコン動作を一時停止(解除ではなく)させてやります。
クルコンに急ブレーキを踏ませずに自分でアクセル操作をすることで速度を緩やかに落としてやるのです。
追い越しレーンではACC(クルコン)は使わずに自分で運転した方が良い
追い越しレーンで右側カーブに差し掛かると、物理的に前方の走行レーンの車と一直線に並ぶ時があります。
このような条件の時にACCを有効にしていると…
「おや、前方に車がいるぞ!」と検知してしまい突然、減速し車間距離を取る挙動をします。
例えば、自分が追い越しレーンで110km/hで走行しても斜め前方(走行レーン)の車が90km/hで走行していたら、自分の車も90km/hまで減速してしまいます。
今まで高速道路を走っていて…
「なんで追い越しレーンを走行していて前に車もいないのに突然スピード落とすんだよ(怒)」
と思うことがありました。
でも、これって、もしかしたらクルコン機能のせいなのかも?と思うようになりました。
ACCを有効にしたままでも追い越しレーンだけは自分でアクセルを踏んで走行した方が安全上いいかなと感じてます。
LKAS(Lane Keep Assist System)車線維持支援システムは使える
LKASは手を軽くハンドルに添えているだけでほぼ自動でハンドルを切ってくれる便利な機能です。
65km/h以上から有効になるので高速道路で使ってますね。
車線さえハッキリしていれば、土砂降りだろうが夜だろうが車線を認識してレーンをキープしてくれます。
カーブでも機能が働いてくれますね。
追い越しなどで車線変更をする際はウインカーを出すとその時だけLKASの機能が無効になり、追い越し車線に入ると再び車線を認識してLKASが作動してくれます。
この4ヶ月でLKASを使って運転した道路は以下の通り。
- 東北自動車道
- 秋田自動車道
- 日本海東北自動車道
- 常磐自動車道
- 北関東自動車道
- 関越自動車道
- 北陸自動車道
- のと里山街道
- 中央道
- 上信越自動車
LKASについては特にこれと言って不満はないかな。
ただ、LKASも完璧ではありません。
特に濃霧だと車線を認識しないことがあるので、その際には自分でハンドル操作をやるようにしてます。
(そもそも濃霧だと65km/hも出さなかったりもするのでLKAS機能が使えないんですけどね)
ACC(クルコン)もLKAS(車線維持支援システム)もフロントセンサーカメラの他、フロントグリル内のセンサー(HONDAマークの裏辺り)を使ってます。
ですので、ここは定期的に汚れがないかどうかを確認するようにしてます。
CMBS (Collision Mitigation Brake System)衝突軽減ブレーキ
CMBSは時速80km/h以下で自車との速度差が5km/h以上ある対向車及び歩行者に対して作動します。
幸いにもCMBSのお世話になったことはまだありません。
しかし、センサーが反応してしまいステアリング振動による警告とブザーによる警報音が鳴ってしまうことがあります。
片側1車線の少しきつめの右カーブで極めて近距離で対向車(特に大型トラック)が近づいてくると、真っ正面に車がいると察知してしまうんですよね。
普通に運転しているトラックなら真っ直ぐに突っ込んでくるはずがなく(そういう事故もありますが)、きちんとハンドルを切ってカーブを曲がっていく前提なのですが、センサーだけはそこまで読み取れないんですよね。
便利な機能である反面、癖もあるのですが機能独特の挙動を掴んでしまえばドライバーの強力な支援システムになるだろうと思います。
以上、ホンダシャトル(G・Honda SENSING)で11000キロ走行してきた感想でした。
個人的には
- 燃費が良く
- 走行性能が必要十分で
- クルーズコントロール機能で長時間運転の高速道路の負担を軽減してくれ
- 取り回しが楽な車体で
- 荷物がたっぷり詰めて
- 夫婦やカップルで車中泊ができちゃう車で
- 備品を含めても200万程度で買えちゃうコスパに優れた車
だと思ってます。
昨今、SUV車が全盛期になっていますが、ホンダ(に限らずですが)には是非ともシャトルのような5ナンバーの車の開発を継続して欲しいなと切に願っています。
それでは。