山という領域における「あなたという人間」は何者か、ということ考えたことあります?
色々な人がいます。百名山を狙う人、高山植物を狙う人、山小屋が目的の人、写真撮影のために狙って来る人、バリエーションルートを歩く人 etc。
たまには私の内面のお話を書きましょう。
もくじ
私は山には行くが「山屋」ではない
このブログにも書いている通り私は山に行きます。相棒の荷物や撮影機材を持っちテント泊装備で8時間以上行動できる体力もありますし、日々ワークアウトを通じて体力作りもしています。山で行動するためのスキル全般も兼ね備えています。
それでも断言します。私は山屋ではありません。理由は山に行くという行為は手段にしか過ぎないからです。
私はピークハンターじゃありません。
よく山頂の近くは通りますが、標識の前まで行くことは滅多にありません。
百名山に興味を示さない人間なのです。
おそらく50座くらいは行ってると思いますが、カウントすらしてません。
ルート走破にも興味がありません。
登山は手段で山に求めていることがあるとすれば「景色」です。
季節を変えて同じ場所に行くことは多々あります。何度も何度も同じ場所に行きます。たまたま天気が悪い時に行ったタイミングに重なり悪い印象を持っていた場所に、季節を変え天候がいい時に行ってみたら好印象に変わった場所も幾つかあります。
I am a trekking guy! 私はトレッキング人と自認している
私自身、反応するキーワードがあります。それは「トレッキング」です。
私が解釈しているトレッキングという言葉の定義は、「景色を楽しみながら歩くこと」です。一口に景色とは言っても様々なタイプがあります。その中でも展望が効く景色が好きです。
展望が効く景色とはどこにあるのでしょうか?
これは地理上の特色を考慮する必要があります。それは森林限界(Timberline:ティンバーライン)を抜けた場所にあります。本州では登山をしないと森林限界を抜けた景色に出会えません。
東北地方で標高1300m前後、
東北地方では標高1300m前後、上信越で標高2000m前後、北アルプスでは標高2400m前後、南アルプスでは標高2700m前後の山域です。
森林限界を抜けて展望が効く景色に出会うめには、どうあがいても登山をするしかないのです。
英語版のガイドブックに「Lonely Plane」があります。その中に日本の山を紹介している「Hiking in Japan」という本があります。タイトルはトレッキングではなく”Hiking” と表現されており、どちらかと言うと山登りのニュアンスが含まれています。我が家でもこの本を持っています。
私は稜線という場に立って縦走(トレッキング)をすることに楽しみを見出しています。登山自体はしますが、あくまでもトレッキングをするためにやっています。
トレッキングは数多くやっていましたね。エベレスト街道、パタゴニア、アンデス山脈などなど。どこも素晴らしい景色です。これらを歩く時は登山をするという感じではありません。あくまでも「歩く」ことが主体です。「登山」と「歩くこと」の差が海外で言うトレッキングと日本の山との相違点です。
その名の通りトレッキングに関するガイドブックもありますし。私も使ってました。
トレッキング人は連休の北アルプスや南アルプスを避ける
登山には一つ問題があります。昨今の登山ブームで人が溢れかえっていることです。3連休ともなると「ここは朝の通勤ラッシュの電車か!?」と錯覚してしまうくらい人がごった返している場所もありますよね。
燕岳、白馬大池、涸沢、広河原 etc。
通常の土日なら少しマシですが連休になるとすごいですよね。人混みが。少々、ウンザリしているところでもあります。なぜに大自然の中でも人混みに身を置かねばならんのだ?と。人混みが嫌いです。行動空間に軽やかさを感じれないんですよね。
そのため、トレッキング人(つまり私ね)は、連休になると上信越や東北の山へ向かうことが多いです。ガッツリと空いてますし、なだらかな山容が多くトレッキング向きだと感じています。
トレッキング人は歩くプロセスを大事にする
トレッキング人にとって、ピークに到達したかどうかはどうでもいい話です。
よくソロで歩いていると、すれ違う人と挨拶程度の会話をすることがありますが、「えーー!山頂に行かないんですか!?」などとリアクションされることがあります。そして「えー、そうです。行かないです!」って答えるんです。
それよりも歩く途中で見た景色や光景を大事にします。ピークまで行くことに躍起にならなくても、自分にとって心地よいと思える景色に出会えればそれでOKです。
多くの人が憧れる山(穂高、槍ヶ岳など)に行ったことがなくてコンプレックスを感じている人もいます。また、そこに行ったことがないとレベルの低い登山者だという印象を持っている人もます。このような思考回路はズレています。自身が心から喜べる場所を探し出して、そこに行けばいいのに….。
そんな感じです。
それでは。