35mm相当の画角となるXF23mmF2 R WRの解像度比較です。
比較したレンズは、XF10-24mmとZUIKO12-40mmProです。
注意
ZUIKO12-40mmProを使った撮影はLUMIZ GX8(2000万画素)を使いました。
マイクロフォーサーズ規格なのでアスペクト比が4:3になります。
X-T2のアスペクト比に合わせるため3:2で撮影しており、実質1700万画素(5184×3456)での撮影となっております。
比較する際に800ピクセル分だけ切り出しておりますが、X-T2の2400万画素(6000×4000)との差分により、比較時の画像はGX8が少し大きめにクロップされています。
もくじ
XF23mmF2 R WRで撮影したF値ごとの写真
XF23mm F2で撮影した全体の写真です。
少しだけ画角が異なりますが、これから比較対象となるXF10-24mm F4、ZUIKO12-40mm Pro F2.8もこんな感じの写真となります。
黄色枠の部分(てか大雑把に枠つけただけです)を切り出しのが下の写真。
切り出し部分は縦・横共に800ピクセルです。
※比較対象となるf/2.8〜f/16を掲載
こうしてみるとXF23mm F2の隅の解像度が安定し出すのは絞りf/5.6です。
XF23mm VS 12-40mmPRO@f/2.8
絞りf/2.8での比較です。
ISO200、シャッタースピード1/3200sに設定。
左:XF23mm@f/2.8
右:ZUIKO12-40mm F2.8Pro@f/2.8
f/2.8ではXF23mm F2のほうがZUIKO12-40mm F2.8Proよりも若干、解像度が上でしょうか。
XF23mm VS XF10-24mm VS 12-40mmPRO@f/4
絞りf/4での比較です。
ISO200、シャッタースピード1/1600sに設定。
f/4で撮影した写真を並べて比較してみます。
XF23mm@f/4 XF10-24mm@24mm f/4 12-40mm@18mm f/4
2つの画像を並べて比較してみます。
左:XF23mm@f/4
右:XF10-24mm F4
流石に周辺解像度はXF23mmの方が高いですね。
次に12-40mmProと比較してみましょう。
左:XF23mm@f/4
右:ZUIKO12-40mm F2.8Pro@f/4
こちらもXF23mmの勝ちですね。
絞りf/4での解像度は、XF23mm F2、次にZUIKO12-40mm F2.8Pro、最後にXF10-24mm F4ですね。
XF10-24mmは望遠端でかつ、絞り開放という条件なのでちょっと目を覆いたくなる写りです…。
XF23mm VS XF10-24mm VS 12-40mmPRO@f/5.6
絞りf/5.6での比較です。
ISO200、シャッタースピード1/800sに設定。
f/5.6で撮影した写真を並べて比較してみます。
XF23mm@f/5.6 XF10-24mm@24mm f/5.6 12-40mm@18mm f/5.6
2つの画像を並べて比較してみます。
左:XF23mm@f/5.6
右:XF10-24mm F5.6
XF23mm F2はf/5.6まで絞るとビシッと決まった絵になりますね。
さすがに単焦点レンズです!
XF10-24mmはまだ隅の解像度が緩いです。
左:XF23mm@f/5.6
右:ZUIKO12-40mm F2.8Pro@f/5.6
ZUIKO12-40mm F2.8Proも若干、緩いですね。
XF23mm VS XF10-24mm VS 12-40mmPRO@f/8
絞りf/8での比較です。
ISO200、シャッタースピード1/400sに設定。
f/8で撮影した写真を並べて比較してみます。
XF23mm@f/8 XF10-24mm@24mm f/8 12-40mm@18mm f/8
2つの画像を並べて比較してみます。
左:XF23mm@f/8
右:XF10-24mm@f/8
さすがにf/8まで絞ると、XF10-24mm F4も周辺部の画質が安定してきます。
左:XF23mm@f/8
右:ZUIKO12-40mm F2.8Pro@f/8
ZUIKO12-40mm F2.8Proも周辺部の画質が安定してきますすね。
解像感としてはXF23mm F2の絞りf/4くらいでしょうか。
それでもf/8まで絞ったXF23mmには及びません。
XF23mm VS XF10-24mm VS 12-40mmPRO@f11
絞りf/11での比較です。
ISO200、シャッタースピード1/100sに設定。
f/11で撮影した写真を並べて比較してみます。
XF23mm@f/11 XF10-24mm@24mm f/11 12-40mm@18mm f/11
2つの画像を並べて比較してみます。
左:XF23mm@f/11
右:XF10-24mm@f/11
XF23mm F2は絞りf/8と大差なし。
XF10-24mm F4はXF23mmに匹敵する解像感になりました。
このレンズの望遠端におけるスイートスポットはf/11ですね。
左:XF23mm@f/11
右:ZUIKO12-40mm F2.8Pro@f/11
ZUIKO12-40mm F2.8Proはf/8より少しコントラストが低下した感じです。
XF23mm VS XF10-24mm VS 12-40mm@f/16
絞りf/16での比較です。
ISO200、シャッタースピード1/50sに設定。
f/16で撮影した写真を並べて比較してみます。
XF23mm@f/16 XF10-24mm@24mm f/11 12-40mm@18mm f/11
2つの画像を並べて比較してみます。
左:XF23mm@f/16
右:XF10-24mm@f/16
XF23mm F2はf/11と大差なし。
XF10-24mm F4も解像感は大差ありませんが若干、コントラストが低下?
左:XF23mm@f/16
右:ZUIKO12-40mm F2.8Pro@f/16
ZUIKO12-40mm F2.8Proは明らかにコントラストが低下しています。
結論
- XF23mm F2はf/5.6から周辺部の解像感が高まりf/16まで維持される
- 余程のことがなければf5.6〜f/8くらいで撮影すると良いと思う
- 絞りf/4で撮影したXF23mmの解像度は、絞りf/8のXF10-24mm F4、ZUIKO12-40mm F2.8Proに迫る
- XF10-24mm F4の望遠端の解像度は、f/8から周辺部の解像度が安定し始め、f/11でXF23mm F2に迫る
- ZUIKO12-40mm F2.8Proの18mmはf/8の解像度が一番高い
という具合にやはり単焦点レンズってのは解像度という分野においては強いんだなぁ、と改めて実感しました。
シリーズ2回目はXF50mm F2の比較になります。
それでは。