我が家の標準レンズと化しているXF50mm F2 R WR。
このレンズは湯気が立っている料理の写真をいい感じに撮影してくれるんですよ。
当初は登山の単調な樹林帯歩き用に購入したのですが、使っているうちに「日々の料理をいい感じで切り取るのに使えるぞ」と思うようになりました。
XF50mmF2はお家で使うのにとても使い勝手いいレンズで、我が家で所有しているカメラのうちの1台には常時付けっぱなしの日が多いです。
いつの間にか相棒的な存在になってしまったという…
もくじ
XF50mm F2R WRで撮影した料理
これらはすべてXF50mm F2R WRで撮影した料理たちです。
すべてJPEG撮って出しで撮影し、フィルムシミュレーションのPRO Neg. StdかPROVIAを使っています。
いい感じじゃない?
絞りはf/2からf/4を使い適当に撮ってます。
換算76mmは自宅で料理を撮影するのに心地良い距離感
XF50mmF2(換算で76mm)は自宅で日々の料理を撮影するのに丁度いい距離感なんですよ。
ガチで撮るというよりは何となく日々の様子を自然体でスナップ的に撮る感覚ですね。
レンズ自体も小振りで使いやすくテーブルに置いても邪魔になりません。
さり気なく存在している感じです。
料理を単焦点レンズで撮影する時、私の感覚だとXF16mmF1.4やXF23mmF2だと…
- 料理全体の撮影をするにはいい距離感
- そのため出先のテーブルフォトでは使い勝手がいい
- しかし出来立ての料理をピンポイントで撮影をするには不向き
- なぜならば料理の湯気でレンズの前玉が曇ってしまうから
ということがあります。
自分の影の写り込みを避け、料理の湯気の影響をレンズの前玉が受けないように撮影するには
- 被写体からレンズの前玉まである程度の距離を取れること
- ある程度の最大撮影倍率が稼げること
の2点を満たす必要があります。
そんな時にXF50mmF2を使うと程よい距離感でしっくりときますね。
日常で使うであろうレンズをまとめみます。
(リンクはFUJIFILMの仕様ページに飛びます)
レンズ | 最短撮影距離 | ワーキングディスタンス | 最大撮影倍率 |
XF16mmF1.4 R WR | 15cm | 5.9cm | 0.2倍 |
XF18mmF1.4 R LM WR | 20cm | 10.6cm | 0.2倍 |
XF23mmF2 R WR | 22cm | 15cm | 0.13倍 |
XF23mmF1.4 R LM WR (2022年2月に発売予定) | 19cm | 19.9cm | 0.2倍 |
XF33mmF1.4 R LM WR | 30cm | データなし | 0.15倍 |
XF35mmF1.4 R | 28cm | 21.1cm | 0.17倍 |
XF35mmF2 R WR | 35cm | 28.6cm | 0.135倍 |
XF50mmF2 R WR | 39cm | 31.2cm | 0.15倍 |
例えば、XF23mmF2の最大撮影倍率が0.13倍ですが、その大きさで撮影するにはレンズの前玉(ワーキングディスタンス)を15cmまで近づけなければなりません。
ところがXF50mmF2を使うとレンズの前玉を31.2cmまで離して撮影することができます。
実用場面ではもう少し離れて撮影することになるのですが、料理まで接近せずにある程度の大きさで撮影できるので、湯気の影響を受けずに済みます。
換算76mmという中望遠の焦点距離も相まって背景がいい感じにボケつつもメインの被写体である料理が浮かび上がるように表現できるのでいい感じ写ります。
これがXF50mmF2をお家での料理で撮影する利点です。
自宅での料理撮影ならF2のレンズで十分です
FUJIFILM XシリーズにはF1.4の大口径シリーズとF2のコンパクトシリーズがラインナップされています。
中でもXF50mmF1.0 R WR、XF56mmF1.2 R APDは大口径レンズとして話題にも上がりますね。
しかし自宅で料理を撮影するならF2のレンズでも十分に使えます。
こんな具合に。
ただ、カフェやレストランで食べ物を撮影するのはちと厳しいですね。
物理的に配置されている席が決まってますし、店内で立ってちょこまかと撮影するのもモラルに欠けますので現実的ではないです。
飲食店で撮影をするなら料理の全体を撮影しやすいXF23mmF2やXF16mmF1.4の方が使い勝手がいいですね。
以上、自宅で出来立ての料理を撮影するなら「XF50mmF2」を使うといいぞ!というお話でした。
XF50mmF2は影が薄いレンズですが、実際に使ってみるとホント使い勝手がいいレンズなので是非手に取ってみてはいかがでしょうか。
それでは。