数ヶ月前から計画していたインド北部のジャンムー・カシミール州(少なくとも、この記事を書き始めていた時点では。今はラダックと分離されました※)の周遊。
※https://jp.reuters.com/article/breakingvies-kashmir-india-idJPKCN1UX0AN
当記事は、標高3500mの街歩きから標高5000mのトレッキングを写真撮影までするための荷物や機材を想定し、実際に荷物を準備しどうだったのか?という感想も交えた内容です。
周遊した地域は8月の上ラダック、下ラダック、及びへミス国立公園のストクカングリ(標高約6150m)界隈の山域です。(後日、記事化します)
もくじ
荷物は重量よりも嵩張らないようにしたい
荷物の総量としてはこんな具合です。
(このあと一部のザックやレンズを入れ替えしたので参考程度に)
荷物はコンパクトにまとめました。
個人的に荷物の重量よりも物理的な嵩張りを何とかしたいタイプです。
行動中の荷物の管理が面倒だからです。
荷物の一覧です。
詳細は順を追って説明していきます。
【ザック/バッグ類】
メインのザック(ミレーのザック55L)
サブザック(カリマーの20L)
ザックカバー
ドライバッグ2個(SEAL LINE ドライサック20L/無名の5L)
バッグ行動用(パーゴワークス SWING L)
ポーチ2個(カメラ機材整理用)
貴重品入れ
【ウェア、身につけるもの】
※すでに身に付けているもの含めて
帽子(行動用/防寒用)
手袋
サングラス
シューズ(5.10 )
サンダル(KEEN)
ゲーター
トレッキングパンツ2本(ロング/ハーフ)
短パン1本(トレラン専用)
下着パンツ3枚
長袖2枚(薄手/中厚手)
半袖2枚
タイツ1本(ジオライン)
靴下4本(トレッキング用の厚手2/普通のやつ2)
アウター(ストームクルーザー上下)
ミッドレイヤー(Teaton Bros Afton Jacket)
【カメラ、電子機器類】
※妻はLUMIX GX8を持ち歩きますが機材の一部は私が持ち運び。
カメラ(FUJIFILM X-T2)
レンズ3本(XF10-24mm、XF16mm F1.4、XF50mm F2)
SDカード
SDカードケース
ミニ三脚(Manfrotto ミニ三脚 PIX)
スマホ
プロトレック
ソーラーチャージャー(Suntactics sCharger-5 )
モバイルバッテリー1個(Anker Core 13000)
コンセント変換プラグ2個
充電ケーブル、電源コード
カメラ用のバッテリー6個(X-T2用に5個、GX8用に2個)
カメラ用のバッテリー充電器2個(X-T2用の純正、GX8用のUSB充電器)
カメラのメンテナンス用品(ブロアー、レンズペン、クリーナー)
コットンキャリア
ヘッドライト【その他備品】
日焼け止め
歯磨きセット
小型ナイフ(Victrinox)
爪切り
トイレットペーパー
絆創膏
ナルゲンボトル(1L)
機内手荷物はコンパクトにかつ、管理しやすいように
機内への手荷物は、左の小さいオレンジ色のバッグ(20L程度)。
中身は撮影機材、電子機器類、貴重品、フリースです。
預け荷物は右のミレーのザック(55L)。
飛行機に乗るまでの間、空港から街へ移動する際は、小さいオレンジ色のバッグをミレーのザックに丸ごと入れました。
それでは手荷物の中身を詳しく見ていきましょう。
(ヘッドライトを載せるのを忘れましたが、入ってます…)
中には小分けにした荷物が入っています。
・①撮影機材(交換レンズ、レンズペン、ミニ三脚)
・②撮影機材(バッテリー関連)
・③撮影機材(アクセサリー類)
・④フリース(私はTeton Brosのアフトンジャケットを愛用しています)
・帽子
・手拭い
・サングラス
①のバッグ:撮影機材(レンズ、レンズペン、ミニ三脚)
交換レンズはパーゴワークスのSWING(Lサイズ)にまとめました。
トレッキング中はザックのフロントに吊り下げて使い、街歩き最中はタスキがけで使いました。
中に入れていたものです。
・交換レンズ2本(XF16mm F1.4、XF50mm F2)
・ミニ三脚(Manfrotto PIXI)
・レンズペン
基本的にXF10-24mmをX-T2につけて行動しており、必要な時に単焦点レンズに交換していました。
SWING Lには小物を入れるポケットがあります。
他にはペンや紙、スマホ、カメラの予備バッテリーを入れていました。
これでかなりパンパンになります。
SWING LのメインのポケットにはXF16mm F1.4とXF50mm F2を入れています。
単焦点レンズ2本だとちょうどいい感じに入りますね。(FUJIFILM Xシリーズの場合)
レンズは購入時に付いてきたケースにシリカゲルと共に入れています。
トップにはミニ三脚、フロントにはレンズペンを収納しています。
パーゴワークスのSWING Lには、直ぐに使いたいレンズ(主に単焦点)を入れておくといいでしょう。
今回は単焦点レンズを2本入れていますが、少々取り出しにくさを感じました。
理想は本当に交換したいレンズを1本だけ入れておくことかなと感じました。
三脚の話にも触れておきましょう。
当初はベルボンのウルトレック45Lを持っていこうとも考えました。
ウルトレックは登山という分野においてはとてもコンパクトな三脚です。
畳んだ時の長さが30cm、重量もケースを入て1300g台ですから。
しかし、三脚をザックの側面や中から出し入れすることには変わりありません。
もっとコンパクトで手元で気軽に取り出せる三脚を使いたいなと考えておりました。
旅行中ですからあまり無駄な動きに注意を向けたくないんですよね。
今回は星景をガッツリ撮るぞ!的な目的とは違いますから荷物のコンパクト化を最優先にしつつも、ちょっと三脚を使いたいなという用途を満たすことを目的にミニ三脚を持って行くことにしました。
私が選んだのは足の長さが調整できないタイプのManfrotto PIXIです。
とにかく体の目の前で即座に使えるコンパクトさ(格納高が18.5cm)と可搬性が最優先です。
旅行に出る前にXF10-24mmとX-T2程度の組み合わせなら問題なく使えることも検証しました。
テスト撮影したタイムラプス動画もご覧の通りです。
実際に旅行先のトレッキングで使った様子(タイムラプス撮影中)です。
②のバッグ:撮影機材(バッテリー関連)
バッテリー関連は、手荷物検査を受ける際に一括で見せることができるように②のmont-bellのポーチにまとめました。
ポーチの中は小分けできるようにポケットが複数ついていて、かつ、収納口が二箇所あるものを選びました。
収納口の一箇所にはソーラーチャージャーが丁度いい具合に入りました。
それでは中身を見ていきましょう。
・ソーラーチャージャー(SANTACTICS社のsCharger-5)
・予備バッテリー6本(1本は妻のLUMIX GX8用)
・FUJIFILM用純正充電器(NP-W126/NP-W126S)
・GX8用 USB充電器
・モバイルバッテリー(Anker Core13000)
・ケーブル5本(マイクロUSB×3、マイクロB、電源コード)
・変換プラグ2個(カシムラ)
・ACアダプター2個
バッテリー関連は今回の準備で最も力を入れました。
理由は、各航空会社のバッテリー持ち込み制限によるところに加え、ラダックでの停電、トレッキング中の電源確保に懸念があったからです。
実際にラダックでは停電が頻発しました。
結果的にこの準備が功をなしたというわけです。
想定していた電源確保の手段です。
・宿で電源が確保できるならモバイルバッテリーへ充電
・同時にACアダプターからスマホやカメラにも充電。
・宿で電源が確保できないならソーラーチャージャーからモバイルバッテリーに充電し、そこからスマホやカメラに充電。
ラダック地方の日照率は高いので、ソーラーチャージャーからの蓄電も期待できるのではないかと考えていました。
そこで手にしたソーラーチャージャーがSuntactics 社のsCharger-5です。
よくブログなどで手頃な価格帯のAnker製品が紹介されていますが、それでも価格が高い(※)sCharger-5を選んだ理由は信頼性です。
※日本で購入すると高い(2.5〜3万円くらい)しますので、AmazonUSAを通じて送料込み109.5ドルで購入しました。
どんな信頼性なのか?
PCT(Pacific Crest Trail)やJMT(John Muir Trail)など長距離を歩くトレッカー御用達のチャージャーなんです。
コンパクト、防水、確実に蓄電できるという信頼性ですね。
(そのうち詳しくブログで紹介したいたいと思います)
実際にトレッキング最中のベースキャンプ(標高4300m)で使った様子です。
ただ…私がトレッキングをした時は思ったほど太陽が出なく少々、蓄電に苦労しましたが何とか撮影したい分の電力は確保できました。
③のバッグ:撮影機材(アクセサリー関連)
頻繁に使わない撮影機材(アクセサリー類)を③のポーチに入れました。
収納口は一箇所しかないシンプルなタイプで100円ショップなどで購入できるレベルのものです。
それでは中身を見てみましょう。
・SDカード(128GB×2、64GB×2、32GB×3、16GB×1、8GB×1)
・ブロワー
・コットンキャリアの金具(カメラ側×2)
・ND8(62mm)
・ND16(77mm)
・ND1000(77mm)
・ステップアップリング(77mm→72mm)
・レンズ/カメラキャップ
SDカードについて
今回、想定していた撮影枚数はX-T2(私)とGX8(妻)で10,000枚です。
私の撮影方式はRAW(X-T2では圧縮方式で容量は20〜30MB)+JPEG(15MB)です。
実際には、1日辺りの撮影枚数が500〜700枚(X-T2だけで)でしたので十分に間に合った計算になります。
他には動画撮影もやっています。
X-T2はスロットが2つあるので振り分け保存をしていました。
・スロット1:128GBのSDカードを入れRAW(圧縮)撮影
・スロット2:64GB or 32GBのSDカードを入れJPEG撮影
・動画(4K24p / フルHD 60p で撮影)はスロット2へ保存するよう設定
SDカードは周囲にパッキンがついているケース(防水)に収納。
見た目はゴツいですが重量は軽めです。
上のSDカードを入れた状態で重量は140gです。
NDフィルターについて
ND8は62mm用で、GX8+ZUIKO12-40mm F2.8 Proで動画撮影をすることを想定していました。
しかし、行動中にフィルターをセットする時間はなく一度も使うことなく終わりました。
ND16は77mm用で、ステップリングを噛ませてXF10-24mmでタイムラプス撮影、動画撮影で使うことを想定しており、実際にトレッキング中のタイムラプス撮影で使いました。
ND1000も77mm用で、長時間露光をする機会があればやってみたいなと考えていましたが、これも時間がなく未使用。
今回は観光とトレッキングの両方を詰めていたために、ちょっと時間の見積もりが甘かったかなと反省。
こんな感じで収納してました。
④防寒具
機内には短パンで乗り込みまました。
エアコンが効いてると寒くなるのですが、下半身は大丈夫なんですよね。
短パンで行動するもう一つの理由は、デリーの空港で国内線へ乗り換えになるのですがフライト時間まで7時間ほど待ち時間があります。
空港内は気温が高いだろうし、そのためにトイレで短パンに履きかえるのも面倒なので最初から短パンで行動しています。
考慮すべき点は機内での上半身の防寒対策です。
ティートンブロスのAfton Jacketを持ち込むことにしました。
預け荷物はトレッキング用品と衣類
空港まで移動したり現地での移動はミレーの55Lザック(dynatec schoeller millet)1つです。
基本、ザックカバーを被せて行動ですね。
重量は13.8kg。
中には上記で紹介したサブザック(20L)、妻の衣類、サンダルなどが入っています。
前述した通りミレーのザック(左)の中に、写真のすべて+妻の荷物(主に衣類)が入っています。
緑のバッグには嵩ばらせたくないものを入れています。
こんな具合にスタッフバッグに小分けにして、緑のバッグに入れています。
スタッフバッグの中身です。
コットンキャリア2セット(私と妻の分)、カラビナ、折りたたみコップ、万能ナイフ、洗濯バサミ6つ、ゴムバンド(物干し用)です。
預け荷物はトレッキング用品、衣類、機内では使わないものになります。
ちなみに今回のトレッキングではガチガチの登山靴は使わずにアプローチシューズ(ファイブテンのガイドテニー)で歩きました。
街歩きと併用です。
トレッキング時のザックはミレーの55Lです。
普段の縦走登山ではグレゴリーのバルトロ75Lを使っているのですが、ミレーのザック(dynatec schoeller millet)は収納時の形が角形で旅行の荷物の収納性を考えると使い易いんですよ。
ただ….トレッキング中の背負い心地はバルトロには到底敵いません!というのが本音です。
トレッキング中の衣類について
レーの標高が3500mで日中の最高気温が20℃前後、最低気温が6〜10℃です。
標高5000m近くを歩くのは日中ですので、晴れていれば、8〜9℃程度の気温、曇りで気温が低めでも5〜6℃であると想定されます。
となると、トレッキング最中の服装は10月中頃における日中の標高2500mの北アルプスの稜線歩きを想定すればいいということになります。
現地のトレッキング会社も日本で言う夏山装備を奨励しています。
以上のことを踏まえて考えて、こんな服装を想定して行きました。
・行動中はハーフパンツでトレッキング
・半袖シャツ
・寒くなってきたら、長袖(パタゴニアのキャプリーン)や、Teaton BrosのAfton Jacketを着用してレイヤリング
・風が吹いていたら、レインウェア(上下)を羽織る
・それで寒ければ帽子を被り、手袋を着用する
実は上記の服装は、かつてトレッキングしたアンデス山脈とほぼ同じなんです。
(下界のワラスという標高3000mの町も今回のレーとほぼ似たような気温)
アンデス山脈のトレッキングで標高4800mに達した際に着ていたものと言えば、ハーフパンツ、長袖シャツ1枚、レインウェアの上着でした。
(南緯9度と赤道付近に近く比較的温暖でもある)
へミス国立公園でのトレッキングですが、この季節としては珍しいと思われる雨にやられ、標高4600m辺りから雪に変わりました。
ちょっと、予想外のことでリスキーだったかなと反省。
ラダック地方もここ10年ほどは異常気象なそうで、天気予報や季節ごとに予測できうる気候の傾向性が当たらなくなってきているそうです。
日本も含め世界的に気候がおかしくなってきているだなと実感します。
以上、標高5000mの撮影トレッキングと旅行をするための荷物の紹介でした。
なお、トレッキングの記事はこちらをご覧ください。
それでは。
Lehの宿泊予約にアプリ attaを活用
attaとは?
世界中218カ国・地域の100万軒を超える宿泊施設を多数の宿泊予約サイトを横断的に一括で簡単に比較検索ができるスマホ向けのアプリです。
全世界の空港の航空券を一回の検索で航空会社、旅行サイトを横断的に検索し比較ができます。
AIを活用し…
- ビッグデータから宿泊、航空券料金の需要トレンドを解析
- 最安プラン今がより安くなる確率を提示
- 宿泊料金や航空券料金が下がった時にリアルタイムに手元のスマホに情報を通知
- 満室だった宿泊施設に空室になった際の空室アラート
※価格変動した際にお知らせするプライスアラート機能 です。
もちろん、Lehの宿も検索することが可能です。
attaはiPhone / iPad / Androidにインストールが可能です。
是非、お試しください。
詳細は公式サイトへ。