あなたは登山をしているとヒップアップをしてカッコいいお尻が手に入る!と信じてますか?
かれこれ10年以上、登山をやっていますが未だかつてお尻(大臀筋)が筋肉痛になったことがありません。
しかし、ブルガリアン・スクワットやバーベル・フルスクワットをやると筋肉痛になります。
20kg以上の荷物を背負って何時間も歩いているのに筋肉痛にならず、きちんとしたフォームで筋トレをすると簡単に筋肉痛になってしまうという事実。
登山では自分が考える以上にお尻の筋肉が働いている割合が少ないということを物語っています。
もくじ
ただ登山をしているだけではヒップアップはしない
登山をするとヒップアップ効果があります!と聞きますが果たして本当なのでしょうか?
登山を趣味にしている人たちのお尻を観察したことはありますか?
確かに登山をしている人で肥満型の体型をしている人はほとんどいません。
ふくらはぎや膝周りが筋肉質の方が多いです。
しかし、お尻ともなると個人差が現れます。
登山だけでは、お尻の筋肉を使う場面が限定的だからです。
登山を趣味と称している人の体つきをさり気なく観察してみてください。
こう言っちゃなんですが扁平尻の人も散見されるでしょう。
お尻の筋肉を使う場面は段差がある地形を登る時です
登山でお尻の筋肉を使う場面は限られています。
それは段差がある場所を手やストックの力を使わずに脚力だけで登る時に限られます。
足を上げて膝が90度以上曲がった角度から踏ん張って登る時に初めてお尻の筋肉の出番がやってきます。
ちょっとした岩場や樹林帯で木の根が張ってあるような階段のような登りが該当します。
段差が大きく足を大きく上に上げる、歩幅が大きくなるような段差でお尻からハムストリングス(太ももの裏側)の筋肉をよく使います。
残雪の山であれば急坂をガニ股(足先を45〜60度の角度で外側に向けた状態)で登る時にも臀部の筋肉を使います。
ガニ股になる理由は急坂ほど足先を真っ直ぐにできないからです。
でもこのようなシチュエーションってあまり多くないんですよね。
登山全行程で考えるとほんの一部に過ぎません。
なだらかな山歩きではこのようなシーンはありませんね。
登山をやれば、さもヒップアップするかのような表現は誤解を招く恐れがあります。
実際に自分でどこの部位を使って登っているのか意識したことあるのかな?って思いますね。
登山の登りで一番多い歩き方は歩幅を小刻みにしながら登ることです。
それは疲労蓄積を回避するという観点からも利に適った歩き方です。
実はここで一番使っているのは太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)なんですよ。
この時、お尻の筋肉を使うことはほとんどありません。
太ももやふくらはぎの筋肉は強くなりますね。
先日、体力測定をしました。
妻が垂直跳びに挑戦をしました。
20代前半の女性の平均値よりも高い数値を出しました。
それも街歩き用のブーツを履いた状態です。
バスケやバレーボールの経験があるわけでもなくジャンプのために瞬発系のトレーニングをやっているわけでもありません。
スポーツ経験もほとんどありません。
ただ登山をやっているだけでなんですよね(2021年11月現在、ワークアウトをやっています)。
足を大きく上にあげて段差がある場所を登る時は、蹴り足側で瞬間的な筋力を発揮することを繰り返します。
登山は持久的な面だけクローズアップされますが、このように、ふくらはぎから太ももにかけての筋肉が瞬発力を発揮する場面があるということです。
緩い斜面の登りでは太ももの裏の筋肉を使う
登山は太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)が大事と言われております。
しかし、太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)も見逃してはいけません。
実はなだからな登りでは太ももの裏側の筋肉(ハムストリングス)を多く動員しています。
足の裏で地面を下方に押し出すというよりは、後ろに蹴り出しながら歩く側面が強いためです。
自分が走る姿を想像してみてください。足は後ろに蹴り出しますよね。
登山でヒップを使う場面は限らている。やっぱりワークアウトは必要
登山をやり込んでいる私でもお尻の筋肉を使っている場面が限定的だと感じております。
登山において部分的なシェイプアップは個別で筋肉を鍛えないと実現できないでしょう。
登山で効果があるのは全体的な体のシェイプアップ、それから心肺機能の向上といったとことでしょうか。
特定部位におけるシルエットの改善を狙うならワークアウトは必須です。
ヒップアップもその中の一つです。
気軽にできるワークアウトの中で一番お尻に効くワークアウトはブルガリアン・スクワットです。
椅子さえあれば自宅でもできますのでオススメですよ。
同時に、登山でも使う筋肉(特に段差がある地形で)も鍛えれるので一石二鳥ですね。
それから踏み台昇降運動でも代用できますよ。
段差がある場所を歩いているのと同じですからね。
段差があるほど効果が高くなります。
それでは。