昨年2021年に引き続き今年の5月も御嶽山に行ってきました。
昨年はガスガスの天候と暴風にやられ僅か30分しか景色を拝むことができませんでしたが、今年は比較的、天候も安定しており残雪の北御嶽の全貌を拝むことができました。
濁河(にごりご)温泉から摩利支天山の分岐へ
登山のスタート地点は飛騨側の登山口である濁河温泉(小坂口コース)。
標高は既に1800mありますので森林限界までのアプローチは比較的楽です。
朝5時30分頃に登山口に到着しましたが、既に満車となっておりました。
昨年は同じタイミング(五の池小屋がオープンする週末)でも駐車場はガラガラだったのに…。
ちなみにこちらが昨年2021年の駐車場の様子です。
これで9時半ですからね。
何なんだこの違いは?
仕方がないので登山口の駐車場から歩いて5分くらいのところにある「濁河温泉 朝日荘」の前にある市営駐車場に車を置きました。
直後に車が数台入ってきてここも満車となってしまいました。
あと30分遅かったら停められなかったですね。
登山口にトイレがあります。
ありがたや。
登山を開始して間もなくシラビソやトウヒの原生林の森に入っていきます。
そこにはバイカオウレン(梅花黄蓮)が咲き乱れています。
可憐で可愛い花ですね。
ゴゼンタチバナ(御前橘)の葉。
これから花が咲き秋になると赤い身がなります。
飛騨側からの登山道は原生林に覆われています。
樹林帯ですが歩いていて飽きないです。
いい雰囲気じゃないですか?
湯の花峠までやってきました。
まだこの時点では曇りがちの天気でした。
幽玄的な雰囲気の霧。
雪渓が地帯に入って歩いていると次第に天気が晴れてきました。
樹林帯を抜けると青空が見えます。
乗鞍岳が見えたので望遠レンズで撮影しました。
更に引き寄せて640mm相当(XF70-300mm + XF1.4TC)で撮影しました。
5月の3週目ですが前日はうっすらと雪が積もったようです。
そういえば昨年の御嶽山でも五の池小屋に泊まった時に雪が降りましたね。
飛騨側から見る乗鞍岳はカッコいい。
飽きることなく撮ります。
摩利支天山の方が見えてきました。
後ろを振り返ると雲海です。
裾野に続くゼブラ模様の山肌。
雪渓を横切ります。
今回はヘルメットを持っていきました。
ここまで来れば五の池小屋はもうすぐです。
1年ぶりの五の池小屋。
ご飯は玄米のおむすびです。
食物繊維が摂れていいですね。
摩利支天山の方へ向かいます。
ガスに巻かれましたが、そのうち晴れるでしょ。
標高を上げると少しずつガスが取れてきました。
そして姿を表した北御嶽の全貌。
去年はこの景色を見られなかったんだよなぁ。
更に標高を上げていくとこんな景色が見えます。
摩利支天山の分岐まで来ると剣ヶ峰が見えます。
さすがに剣ヶ峰側には人はいません。
2022年5月現在、この先は噴火警戒レベル2が発表されており立入規制区域になっています。
<参考:御嶽山噴火警戒レベル2(規制情報) [PDFファイル/352KB]>
摩利支天山には行かずしばし剣ヶ峰の景色を眺めてました。
ここで引き返し三の池へ向かうことにします。
三ノ池を俯瞰する。
同じ場所から望遠レンズで撮影。
まだドラゴンアイにはなってないですね。
先ずは五の池小屋方面へ向かいます。
そして三ノ池へ。
いいですね。
文句なしの景色。
こちらは四ノ池。
一昨年2020年の夏はこちらも周遊しました。
今回は周遊せずにゆっくりと景色を眺めて過ごすことにしました。
三ノ池の向こうから湧き上がってくる雲も相まって迫力がある景色ですね。
結局、上に着いてから3時間ほど過ごしました。
今回はこれで下山することにします。
下山を開始するとガスに巻かれました。
淡々と下ります。
再びバイカオウレンとご対面します。
下山は2時間15分ほどかかりました。
相変わらず濁河温泉から入るコースは歩き易くていいですね。
満車でしたが激混みとは無縁でマイペースで歩けますし、原生林の樹林帯も楽しく、コース自体も歩きやすいですし。
ランチは昨年と同様にR361沿いの「風車」で。
(これは昨年の写真ですけど)
蕎麦雑炊をオーダーしました。
後で気付いたのですが昨年も同じものをオーダーしていたんですね。
その後、日帰り温泉「やまゆり荘」で汗を流しました。
お風呂から御嶽山を眺めることができて入りやすいお風呂でした。
登山口の近くに濁河温泉の市営露天風呂もありますが、登山客で混雑していたので、やまゆり荘に行って正解でした。
以上となります。
それでは。
撮影機材
今回はX-T2とX-T3の2台体制で行きました。
広角レンズをX-T2に、望遠レンズをX-T3に付けて必要な時にザックから取り出して撮影しました。
持って行ったレンズは3本。
XF16mmF1.4 R WR は、原生林の森で大活躍。
広角レンズでありながら近接撮影ができるので広角マクロ的な表現ができます。
XF10-24mmF4 R OISは、五の池小屋より超広角レンズがあると楽しいですね。
特に三ノ池をダイナミックな景色と共に撮影したい時に大変役立ちます。
XF70-300mm F4-5.6 R LM OIS WRは、雷鳥との出会いを期待して持って行ったレンズ。
雷鳥の鳴き声は聞こえましたが、残念ながら今年はご対面を果たせませんでした。
テレコンバーターXF1.4X TC WRは、雷鳥撮影に備えてXF70-300mmに装着していました。
前述した通り雷鳥と会えなかったので、乗鞍岳を遠くから撮って終わりました。