登山最中のカメラは2台同時持ちで運用していましたが1台で運用することにしました。
2019年の厳冬期の末期と残雪期の始まりの季節までは、焦点距離が異なるレンズを2つ付けたカメラを2台持ちで運用していました。
しかし、登山の行動中は1台のカメラでシーン毎(つまり地形や植生ごと)にレンズ交換をするスタイルへ移行しました。
理由。
2台の同時持ちだと集中力が散漫になって撮影の歩留まりが悪くなるということに気付いたからです。
では、なぜ歩留まりが悪くなってしまっていたのでしょうか?
もくじ
焦点距離が異なる撮影シーンが同時に訪れることは滅多にない
登山というカテゴリに絞った場合、焦点距離が異なるシーンが同時に訪れることはどれだけあるのだろうか?ということを考えるとあまりないんですよね。
考えられるとすればこんなシーンでしょうか。
- 太陽が登る直前の風景と太陽そのものにフォーカした風景を撮影したい
- 樹林帯を歩いている時に少し遠くにいるカモシカを撮影したい
- 登山しながら風景と人物を撮影したい
他にもあると思いますが、上記の例では時間の経過に対して融通が効かないシーンです。
では、上記のシーンに遭遇することは一体どれだけあって、どれだけ自分がその被写体に注力するのか?という話になります。
ここは個人差が分かれるところだと思います。
私は特定の時間枠なら特定の被写体を選ぶことにしました。
カメラ2台持ちだと撮影が散漫になる
カメラ2台持ちのメリットは性質が異なるレンズを交換なしで使えることです
例えば
- 広角レンズ+標準ズームレンズ
- 広角レンズ+望遠レンズ
なんて持ち方ができますよね。
実際に私もそんな感じで運用してきました。
撮影が捗ると考えておりましたし、実際に次から次へと撮影していたと思います。
それゆえに撮影した写真を見ると何を撮影しているのかよく分からないものも散見され散漫さを感じることがありました。
なぜかと言うと一つの被写体に集中できてないから。
自分自身は動いているけど被写体に向き合う姿勢が散漫になっていたわけです。
機械のごとくまるで何かを大量生産するかのように撮影していたのではないだろうかと感じておりました。
2台持ちだと物理的に煩わしい
登山中の2台持ちって物理的に不快な思いをします。
理由は汗かきだから。
コットンキャリアを使っていて快適さを感じり一方で、もう1台のカメラはたすき掛けにすることも多く首回りのストラップが鬱陶しく感じます。
つまり煩わしいんです。
不快な思いは気掛かりを生み出します。
気掛かりは集中を妨げます。
集中力低下は転倒や滑落事故を引き起こす可能性があります。
1台だけの運用なら物理的な煩わしさは軽減されます。
交換レンズを持ち歩いたとしてもです。
人によってはレンズ交換をする煩わしさを感じる人もいるでしょう。
ですが私は2台持ちに物理的な煩わしさを除外することにしました。
更にSDカードの管理や帰宅してからのNASへの取り込みのプロセスまで考えると「カメラ1台でいっか」と感じてます。
レンズはシーン毎に交換すればいいということに気付いた
レンズはシーン毎に交換すればいいや、と最近は思いますね。
スポーツや動物写真ならいざ知らず、風景がメインの撮影なら、地形、天候、季節でどんなシーンに遭遇し、どんな焦点距離のレンズを使えばいいのかは想像がつきます。
裏を返せば、それ相応の場数を踏んできて、それなりの風景を見てきたという証でもあります。
レンズの焦点距離にしてもそう。
アホみたいに右往左往して悩んだからこそ自分なりの答えを導き出せたとも言えます。
その答えが「レンズはシーン毎に交換すればいいや」です。
カメラの故障リスクというトラウマから脱却した
実はカメラの故障に対してはトラウマを抱えています。
使えるはずの機能が暴走して使えないという症状に悩まされたのがキッカケ。
それも1台だけではなく…。
すでに完結していることですが、過去記事に書いてますので興味ある方は記事を巡回してみて下さい。(ただしネガティブな内容ですのでご注意を)
今年に入ってからメイン機材をFUJIFILM Xシリーズに絞りました。
FUJIFILM機(X-T2ですけど)2シーズン、冬山に持って行きましたが一度もエラーや誤動作が出てません。
仮に壊れる時は何らかの機能の制御系が徐々におかしくなるんだろうなと思っていて突然、撮影できなくなるわけではないと考えいます。
LUMIX GX7のように。
もし、そのような挙動が現れたらボディを新調すればいいかなと思っています。
とはいえ、複数のボディを持つのはあり
登山中に2台のカメラ同時に引っ提げて撮影をするスタイルはやめますが、複数のボディを持っておくというのはあり。
例えば、ボディによって得意領域が異なります。
FUJIFILM機で単焦点を中心に運用していますが、マイクロフォーサーズ機にはED 12-40mm F2.8 Proのように優れたズームレンズがあります。
足で画角を稼げない厳冬期の山なんかでは重宝するのですよ。
また、バックアップ用途に同機種を2台持つというのもありだと思っています
例えば、電化製品が入手できないような地域へ長期間出掛けてトレッキングなどをするなら1台故障しても安心ですよね。
(ただし、前述したよう突然壊れるケースはレアだと思っていますが)
撮影スタイルも色々とあるわけで、私は物理的な不快さから1台運用に戻しました。
こればかりは試してみなければ分かりませんね。
是非、ご自身の撮影スタイルを探求しみては?
追記:ところで、こんな記事を書いといてなんですが、状況に応じて2台運用も織り交ぜることにしました。詳しくはこちらの記事に書いているので読んでみてください。
それでは。
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