すでにディスコンのアナウンサーが流れたLUMIX GX8。
マイクロフォーサーズ規格の中では防塵防滴の王者とも言えるオリンパスのOM-Dシリーズを押しのけ、不人気な機種であるにも関わらず先月に妻の登山専用機として導入しました。
さて、そんなLUMIX GX8を4回ほど山で実戦投入しました。
結論を先に言うと、防塵防滴を考慮したLUMIX GX8は登山でも十分に使える機種だと判断しました。
それもパナソニックのレンズではなく、オリンパスの「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」レンズとの組み合わせです。
想定している一番過酷な使用シーン(妻が使う場合ですけど)は以下の通り。
・霧雨や突然降り出す短時間の小雨
・厳冬期の登山(快晴がメイン。許容範囲は雪が散らつく程度)
それでは、今回実際に確認した内容をご紹介しましょう。
追記:2019年8月、標高4000m以上の小雨から雪のトレッキングでLUMIX GX8とZUIKO12-40mm Proのおかげで写真撮影の続行(妻が)ができました。
もくじ
霧雨から断続的な小雨での使用
先ずは小雨での使用です。
先日の上高地界隈のハイキングで断続的な小雨に見舞われダークな天候になりました。
水滴が着く程度なら全く心配してません。
そりゃ流石に土砂降りだったらGX8はザックに仕舞いますよ。
ところで、写真ではあまりレンズが濡れていませんがその理由はコットンキャリアのストラップショットにぶら下げていたためです。
ちなみに私が使っていたX-T2はこんな感じでした。
タスキがけにしたまま歩いていたからです。
厳冬期の使用を想定した耐寒環境で検証
LUMIX GX8は防塵防滴に考慮した仕様を謳っていますが、耐寒性能については触れていません。
説明書には奨励仕様温度が0度〜40度と記載されています。
さて、0度というのは一般的に考えて外温のことを指していますよね。
しかし、私は氷点下の環境下でも使用できると判断しています。
外温ではなくボディ内部の温度に着目することにしました。
その理由。
電子機器の動作しているということは、ボディ内部の電子基板に実装されている電子部品から熱が発生するだろうという見方からです。
あなたの持っているスマートフォンを想像してみてください。
アプリを複数起動したままにしたり、アダプタを接続して充電していると本体が少し熱を持ちませんか?
そんな考え方からボディ内部まで凍結するほどの温度になることはないだろうと見ています。
厳冬期の登山でカメラを使うであろうシーンはどんな状況なのか?
これまでどんなシチュエーションでカメラを使ってきたのかを思い浮かべてみると、カメラにスイッチを入れて撮影を開始するのはある程度の標高を稼いで展望が効く場所に出てからです(私ではなく相棒が)。
展望が効く場所に出る頃には、すでに太陽も上がっていて厳冬期とはいえ外温もマイナス5℃程度で済む場合が少なくありません。
例えば下の写真です。
今年の1月に行った越前大野市の荒島岳です。
この時も日中の稜線でのマイナス5℃でした。
場所によってはマイナス10℃を切る場所もあります。
例えば八ヶ岳や菅平などは晴天率が高いゆえに放射冷却の影響もあり、早朝の登山口でマイナス15℃近くまで下がるのが当たり前の環境です。
そんな場所でも展望が効く場所へ出れば太陽光でボディも多少は温まりますよね。
寒い環境に身を置いても日差しが出ると暖かいじゃないですか。
あれと同じ感覚かなって思ってます。
マイナス4℃でもたつきがなく軽快に動作をするのか
なるべく寒いでLUMIX GX8を使って、きちんと動作をするかどうかを確認して見ました。
まぁ、私がGX8を本気で使いたいという目的も兼ねていますが。
先日、爺ヶ岳(標高約2700m)に行った時の気温です。
数値上の気温は低めですね。
余談ですが、11月の北アルプスにしては気温が高いですね(2018年の話)。
結果を言えば、このような環境下でもLUMIX GX8がもたつきなく、キビキビと動作することを確認しました。
この時のシチュエーションについて少し書いておきましょう。
この時は稜線直下まではカメラのスイッチはOFFにしたまま登ってきました。
時刻を見て分かる通り真っ暗い時間から登山を開始しています。
カメラは稜線に着くまではザックに閉まったままです。
稜線に出て少し明るくなってきたらカメラを出して撮影を開始しました。
以上のことから、冬山でも吹雪や極度な低温下を避ければ十分に使えるだろうと判断したわけです。
当初はちょっと考えちゃいましたよね。
OM-DのE-M1系/E-M5系、それからLUMIXのGH/Gシリーズは耐寒性能をマイナス10℃と謳っている中で、GX8だけ0℃と仕様で謳ってますからね。
あとは自分がどこまで考えどういうジャッジをするかですよね。
結果的に私は自分の考え方と実際に使った人たちの情報を参考に自分の判断を信じる選択をしました。
今冬はGX8もバシバシと雪山の中で使っていきますよ〜(相棒が)。
組み合わせたレンズはこちら。
追記:GX8を雪山で使ってきたましたのでレポート記事を書きました。
それでは。