Xマウント用のレンズが10本(11本購入し1本は売却)になりました。
これを機に備忘録も兼ねてどんな使い方をしているのか、どんなキッカケで何を考えて手にしたのがご紹介したいと思います。
レンズも安くはないですよね。
実は保有レンズのうち新品で購入したのは1本しかありません。
残りは中古で購入しました。
折角なので購入した際のエピソードにも触れたいと思います。
もくじ
10本のXマウントレンズ
単焦点レンズは純正品を4本、サードパーティ品を2本保有しています。
- SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS
- XF16mmF1.4 R WR
- XF23mm F2 R WR
- Voigtlander NOKTON 35mm F1.2
- XF50mm F2 R WR
- XF90mmF2 R LM WR
ズームレンズは4本保有しています。
換算で15〜457mm相当をカバーできています。
XF70-300mmとテレコンを組み合わせると149〜640mm相当の画角までカバーできます。
- XF10-24mmF4 R OIS
- XF16-55mmF2.8 R LM WR
- XF16-80mmF4 R OIS WR
- XF55-200mm → 売却(使用感はこちらの記事参照)
- XF70-300mm F4-5.6 R LM OIS WR(XF55-200mmと入れ替え)
レンズ用アクセサリー
- エクステンションチューブ 「MCEX16」
- テレコンバーター 「XF1.4X TC WR」
XF16mmF1.4 R WR
1本目に導入したレンズ。
2017年12月にアルミ削り出しの金属製角形フード「LH-XF16」と併せて中古品を83000円で購入しました。
とにかく明るくて防塵防滴に対応した広角単焦点が欲しくて導入したレンズです。
明るいだけでなく最短撮影距離15cmと圧倒的に寄れるレンズです。
ズームこそできないものの多様なシーンで撮影ができてしまう万能なレンズです。
旅行のスナップ撮影、テーブルフォト、登山など大活躍しています。
登山なら近接撮影を活かしたお花の撮影、f/2.8まで絞れば星景撮影もいけます。
逆光耐性にも強いナノGIコーティングのおかけで風景撮影でも大活躍します。
防塵防滴仕様なので雨が降っても撮影を続行できるのがいいですね。
2020年に歩いた5泊6日の北アルプス最新部の縦走登山では6日間中5日間はレインウェアを着用して行動するくらい不安定な天候でしたが55%もの撮影シーンをXF16mmF1.4が担ってくれました。
XF16mmF1.4 R WR は2015年発売のレンズですが、次の10年を見越して世にリリースされたという次世代の大口径広角単焦点レンズ「XF18mmF1.4 R LM WR」や「XF23mmF1.4 R LM WR」と肩を並べた実勢価格からも高性能なレンズであることが窺えますね。
換算24mmという画角に苦手意識がなければこの1本があれば色々なシーンで撮影が楽しますよ。
1本目に導入したレンズということもありますが、私自身、Xマウント機で撮影した写真の総撮影枚数はXF16mmF1.4が一番多いです!
ラフな使い方をしていることもありレンズの角形フードはメッキが剥がれて年季が入ってますよ。
ところでXF16mmF1.4に関しては一度、絞りリングの制御が効かなくなる故障のため修理に出しました。
それ以外はノートラブルで今日まで来ています。
これからも使い倒していきたいレンズですね。
SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS:
Xマウントを導入してから2本目に導入したレンズ。
2018年2月に中古美品を34980円で購入。
星景撮影をしたくて導入しました。
使用頻度はあまり高くないレンズですが、星を撮影する時には必ず持ち歩いてます。
登山では、三俣や雲ノ平、大天井岳、飯豊連峰、針ノ木峠、燕岳のテント場などで星景撮影をするのに使いました。
FUJIFILM機で星景撮影をするなら持っていおて損はないレンズですね。
温泉宿に泊まった時にも使っています。
換算18mmの超広角レンズですので、部屋の中から全体の様子を撮影するのに向いてますね。
f/2と明るいので部屋の中でも手持ち撮影ができます。
また、外を散策した時のスナップ撮影にも使っています。
一方で風景を目的とした撮影ではほとんど使いません。
解像度は悪くないのですが、色のりがちょっと足りないと感じること、絞った時に出る太陽の光芒の先端が割れたような形になって綺麗じゃないという点が気に入らないというのが理由です。
このレンズは星景撮影や建物、温泉などの室内撮影で使うと幸せになれますよ。
XF90mmF2 R LM WR
3本目に導入したレンズ。
2018年5月に76000円で購入。
XF16mmF1.4と共にお気に入りのレンズです。
絞り開放f/2からシャープな写りをし、AFも素早く、ボケも綺麗です。
何を写しても絵になるレンズですね。
防塵防滴なので小雨が降る天候の中でも安心して使えますよ。
XF90mmF2は、お花が盛んに咲く時期や紅葉の登山でよく持ち出しています。
換算137mmと距離は長めですが、登山では人物と程よい距離感を保たれることも多く、山岳ポートレートのレンズとしても大変使い勝手が良いです。
また、エクステンションチューブ「MCEX16」と組み合わせると最大撮影倍率が0.2倍から0.4倍へアップしますので、ハーフマクロ的な撮影もできます。
縦走だけがメインの時は持ち出すことは少ないですが、目的が定まっている山行では、広角レンズをX-T2へ、XF90mmをX-T3につけて積極的に持ち出しています。
手ぶれ補正機構は搭載されていませんが、光量を稼げる日中の撮影ではX-T3との組み合わせでブレが気になることはないですね。
望遠系レンズとしては軽量な部類なので振り回すのも苦にならないと思います。
何よりもこのレンズでしか味わえない雰囲気があります。
特に野外での撮影で「はっ」と感じを味わいたい人にとってはベストマッチなレンズですね。
防塵防滴と換算137mmという焦点距離が相まって野外での撮影で使い勝手がいいです。
XF10-24mmF4 R OIS
4本目に導入したレンズ。
2019年2月に72800円で購入。
サムヤン12mmだけでは風景撮影に対応するのが厳しいと感じて導入しました。
非純正品ということもあり、太陽の光芒の出方、色のりの点で満足いかなかったというのが理由の一つです。
加えて、広角域では僅か2mmの差が画角に与える影響が大きくなってきます。
XF10-24mmは広角域でありながらも2.4倍のズーム比で超広角域から純広角まで画角の調整をできる利点があります。
XF10-24mmにはナノGIコーティングは施されていませんが、逆光耐性も、解像度も良く、手ぶれ補正機構が実装されているので、手持ちでの風景撮影で使いやすいレンズですね。
特に2019年に行ったラダック旅行では大活躍してくれました。
ただ…私が保有しているのは非防塵防滴バージョンなので、小雨などが降ると気を遣います。
とは言え、
WR版の「XF10-24mmf4 R OIS WR」も後継機種として出ていますが、光学系は旧品と変わらないので、買い換えるほどのものでもないかなと思って旧品を継続して使っています。
現状では雨が降った際の広角レンズは、XF16mmF1.4、XF23mmF2、XF16-80mm、XF16-55mmでカバーでき、かつ、荒天時に超広角域まで必要かと問われるとそうでもないので、旧品で問題なしです。
XF50mm F2 R WR
5本目に導入したレンズ。
中古並品を35800円で購入。
登山の樹林帯歩きの撮影用として手にしました。
単調でつまらない樹林帯歩きも中望遠の単焦点レンズがあれば、目についた被写体などを切り取っていくと楽しいのではないかと考え手にしたレンズです。
当初はXF16mmF1.4とXF50mmF2のような組み合わせで持ち出すことも多かったのですが、最近はあまり持ち出していません。
とは言え、完全に持ち出さなくなったというわけでもなく、XF10-24mmやXF16mmF1.4など広角レンズがメインの撮影の時、「標準ズームまでは要らないんだけど、もしかしたら50mmくらいで撮影するシーンもあるかも」というような状況の時はバッグに忍び込ませています。
小ぶりなレンズなので荷物を逼迫しないのがいいですね。
XF50mmF2は絞り開放f/2からシャープに写るという点ではXF90mmF2と似ていますね。
最大の違いは距離感とボケ量。
XF90mmF2が野外で大活躍するレンズであるなら、XF50mmF2は室内でそこそこの距離感で特定の被写体をいい感じで撮影するのに向いたレンズです。
その特性を活かして最近では自宅で作った出来立て料理をいい感じで撮るのに使っています。
煮込み料理や蒸し料理を多くやる秋口から冬にかけては、X-T3にXF50mm F2 R WR をつけっぱなしで食卓テーブルに置きっぱなしです。
XF23mm F2 R WR
7本目に導入したレンズ。
中古美品を33800円で購入。
XF10-24mmF4 R OIS が防塵防滴に対応してない為、雨天時の登山のサブ用としてWR仕様のXF23mm F2 R WR を手にしました。
最近はではサブ用レンズというよりも完全にスナップ専用のレンズとして使っています。
小ぶりで可搬性があり邪魔にならないのがいいですね。
絞り開放f/2での近接撮影では絵がソフトになりますが、それ以外のシーンではシャープに写りますし、AFも早く、画角的にも広過ぎず狭過ぎずと使い勝手がいいです。
ちょっとしたお散歩、食べ歩きで使うことが多いかな。
登山では軽量な荷物で行きたい大縦走をやる時も妻専用のX-T3につけっぱなしで使うことが多いです。
2021年の晩秋に歩いた栂海新道の縦走をした時も妻はずっとXF23mmF2を使っていました。
コットンキャリアをつけたザックにX-T3を装着してもほとんど重さを感じないんだそうです。
風景を撮るには少し画角が狭いですが、それでも多くのシーンではストレスなく使えているようです。
XF16-80mmF4 R OIS WR
8本目に導入したレンズ。
2020年9月に中古美品を69800円で購入。
現在保有しているレンズの中ではナンバーワンの利便性があります。
手ブレ補正もあり手持ちで1/15秒程度ならラフにシャッターを切れます。
このレンズの特徴を一言で言えばオールマイティにそつなく撮影をこなせるレンズです。
最大撮影倍率0.26倍(80mm側で)のお陰で、お花撮影もできますし、
換算24〜122mmの焦点距離で縦走登山のスナップ撮影でも使えます。
欠点が2つあります。
一つは16mm側の周辺画質が若干、流れてしまうこと。
もう一つは逆光に弱いことです。
個人的には曇りがちの登山では大活躍するレンズだなと思っています。
XF70-300mm F4-5.6 R LM OIS WR
9本目に導入したレンズ。
2021年3月にXF55-200mmを下取りに出し新品を58700円(元値は98000円)で購入。
このレンズは導入して良かったなぁとしみじみ感じます。
小型コンパクトで登山にも気兼ねなく持って行けるのがいいですね。
望遠レンズとしても普段使いなら必要十分な性能を兼ね備えたレンズです。
動体追従性能を求めている人にとってはあまり合わないレンズかもしれませんが、空気が澄んだ冬のや肌の風景や、朝の明るい時間帯での雷鳥撮影で大活躍するレンズです。
今年2022円に入ってからはテレコンバーター「XF1.4X TC WR」と組み合わせて使うようになりました。
ほぼテレコンをつけっぱなしです。
絞り開放がf/8になってしまうものの日中の撮影で困ることはほぼないですね。
雷鳥の撮影や風景撮影に限った話ではありますが。
XF16-55mmF2.8 R LM WR
10本目に導入したレンズ。
2021年10月に中古並品を76800円で購入。
時期にもよりますが、通常はマップカメラで出ている並品でも9万円台〜10万円台前半で価格推移しているのでいいタイミングで手にしました。
逆光耐性に強いレンズです。
解像度も高いですし、絞り開放値がf/2.8ということだけを除けばF2シリーズの単焦点レンズに匹敵する解像度があるレンズです。
そのためシャープに写したい風景撮影ではどの焦点距離でも安心して使うことができます。
逆光を入れた撮影をすることが想定される、過去に行った場所をきちんと撮影したい、そんな時にXF16-55mmを持ち出しています。
欠点は近接撮影ができないこと、それからレンズに手ぶれ補正がついてないので、X-T2やX-T3で撮影をする時は時間帯やシチュエーションを気にする必要がある点です。
この点はXF16-80mmを使った方がいい場合もありますので使い分けが大事ですね。
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2
11本目に導入したレンズ。
2022年4月に中古良品を63800円で購入。
単焦点レンズの中でも35mmが空白の画角であったということもあり色々と検討した結果、NOKTONに惹かれて手にしました。
マニュアルレンズでありながら電子接点に対応しておりEXIF情報を残すことができるレンズです。
これは有り難い機能です。
手にしてからまだ3ヶ月しか経過しておりませんが、最近ではこのレンズで撮りたい被写体を選べるようになってきました。
手にした当初は35mm(換算53mm)という画角に不慣れだったこともあり少し難しく感じてましたが、最近では気兼ねなく持ち出すようになりましたね。
特に多いのが休日にお出掛けした際に撮影する下界の様子です。
XF23mmF2のようにスナップでパシャパシャ撮るというよりは、意識的に被写体を引き立たせつつも周囲の雰囲気を伝えるというような撮り方で使うことが多いですね。
このレンズ、ハマると楽しいと思いますよ。
それでは。
日常のトリオなど
独断と偏見で保有レンズの中からトリオとなるレンズを選んでみました。
実際に使ってきてこんな感じになったのでご参考に。
温泉1泊2日旅行なら
- SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS(室内)
- XF16mmF1.4 R WR(料理)
- Voigtlander NOKTON 35mm F1.2(温泉の小物とか)
中望遠系以降の焦点距離のレンズは使いませんね。
ズームレンズも要りません。
1日かけて風情漂う街並みを歩くなら
金沢、越前大野、京都、高山、松本と言った歴史的な風情が漂う街を歩くならこの2本かなぁ。
- F10-24mmF4 R OIS(建築物や街並みの全体像)
- Voigtlander NOKTON 35mm F1.2(気になった被写体を周囲の雰囲気を入れつつ撮影)
休日の小出掛けなら
ちょっとお寺に行って散策したりレストランに行くならこの2本かな。
- XF23mm F2 R WR(パシャパシャと歩きながら目についた風景をスナップ撮影)
- Voigtlander NOKTON 35mm F1.2(気になる対象物があったら周囲の雰囲気を入れつつ撮影)
自宅で料理を撮るなら
自宅で料理を撮るなら少し離れた距離感がいい。
- XF50mm F2 R WR(湯気の影響を受けずに出来たての料理を撮影)
登山
季節、シチュエーションによって持って行くレンズが変わりますね。
今のところこんな感じで落ち着いてます。
縦走なら
単に縦走が目的なら広角ズームレンズと標準ズームがあれば十分です。
歩きながら風景を堪能するのが目的ですから利便性を確保できた方がいいです。
- XF10-24mmF4 R OIS
- XF16-55mmF2.8 R LM WR or XF16-80mmF4 R OIS WR
お花が目的なら
お花撮影なら近接撮影ができるXF16mmF1.4を外せません。
また遠くからお花を引きたせつつ背景のゴチャゴチャ感をふっ飛ばすならXF90mmF2の威力が役立ちます。
- XF16mmF1.4 R WR
- XF90mmF2 R LM WR
雷鳥がいるかも?という登山なら
登山をしつつも雷鳥がいるかもしれないならこの2本かな。
- XF70-300mm F4-5.6 R LM OIS WR
- XF16-55mmF2.8 R LM WR or XF16-80mmF4 R OIS WR
テント泊でガッツリ風景と星空撮影するぞ!という登山なら
風景や星空の撮影を目的とした登山ならテント泊でピストンできる場所になります。
必然的に縦走登山よりも日数が少なくて済むので荷物を撮影機材に振り切ることができますね。
そこで持って行くならこの機材です。
- SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS
- XF10-24mmF4 R OIS
- XF16-55mmF2.8 R LM WR
- XF70-300mm F4-5.6 R LM OIS WR
- もちろん三脚も