登山、日常、海外旅行でお世話になったので我が家のホープ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」に愛情を込めてご紹介。
以前にファーストインプレッション的な位置付けでOLYMPUS ED 12-40mm F2.8PROってアドバンテージの高いレンズだなという印象を持ったのですが…
ED 12-40mm F2.8 PROは機動性と描写力・汎用性が高く登山全般に対応できるオールマイティーなレンズ
FUJINON単焦点使いの私が見出した M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO に秘められた4つの可能性【登山で使用】
1年4ヶ月間、我が家で使ってみたら….
最初に感じた印象の通り使えるレンズでした!
今回は、登山、旅、日常のあらゆるシーンで撮影した写真を交えて、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROレンズを使う利点について紹介します。
※アスペクト比は3:2で撮影しているもが多いです。
もくじ
12-40mm F2.8PRは接写できる ”ズームレンズ” である
最大の特徴はなんと言ってもズームレンズでありながら、かなりの近距離まで接写ができる標準ズームレンズだと言うことです。24mmスタートのズームレンズと比較してもその性能が際立ちますね。
レンズ | 最短撮影距離 | 最大撮影倍率 |
---|---|---|
●M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO | 20cm | 0.3倍 |
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO | 15cm | 0.3倍 |
LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 II | 25cm | 0.17倍 |
LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH | 20cm | 0.3倍 |
DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR | 35cm | 0.26倍 |
DA 16-50mm F2.8ED AL | 30cm | 0.21倍 |
XF16-80mmF4 R OIS WR | 35cm | 0.35倍 |
XF16-55mmF2.8 R LM WR | 30cm | 0.16倍 |
AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR | 35cm | 0.22倍 |
E 16-55mm F2.8 G | 33cm | 0.2倍 |
Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS | 35cm | 0.23倍 |
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S | 30cm | 0.3倍 |
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S | 38cm | 0.22倍 |
RF24-105mm F4L IS USM | 35cm | 0.24倍 |
RF24-70mm F2.8 L IS USM | 21cm | 0.3倍 |
FE 24-105mm F4 G OSS | 38cm | 0.21倍 |
FE 24-70mm F2.8 GM | 38cm | 0.24倍 |
LUMIX S PRO 24-70 mm F2.8 | 37cm | 0.25倍 |
D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR | 38cm | 0.2倍 |
ですから、12-40mm F2.8 PROはマクロレンズのように使うことができます。
広角側から望遠までここまで接写できる標準ズームレンズは他社製を探してもパナライカの12-60mmくらいではないでしょうか。
どれだけ近づけるかというと…
広角側(12mm)でこんな感じです。
そして撮影した写真がこれ。
望遠側(40mm)ではこんな感じで近づけます。
撮影した写真がこれ。
それでは、作例を見ていきましょう。
広角側でもこの通り。
望遠側で。
望遠側の絞り開放f/2.8だとこんな感じのボケ具合です。
同じく望遠側ですが、被写体にググッと寄ってf/5.6で撮影。
望遠側で、被写体にググッと寄って絞り開放f/2.8で撮影。
という具合に手持ちでお花の姿を切り取るこができます。
最大の利点はこのスナップ感覚で撮影できることではないかと思いますね。
マクロレンズだとピントの追い込みに三脚が必要になりますが、M.ZUIKO ED 12-40mmF2.8PROなら気軽に撮影できるんです。
登山
OLYMPUS ED 12-40mm F2.8PRO をE-M1(Mark II)/E-M5(Mark II)などのボディと組み合わせて使われている方も多いのではないでしょうか。
12-40mm F2.8 Proは無雪期には妻の専用機として大活躍してくれているレンズです。
※妻の撮影した写真は本人の許可を得てから掲載してます
春
みちのく潮風トレイルのトレッキング中(5月頭)に撮影しました。
望遠端で人物(私ですが)と海をスナップ撮影。
残雪期(5月終わり)の会津駒ヶ岳で撮影。
梅雨
OLYMPUS ED 12-40mm F2.8PROは防塵防滴仕様。
同じく防塵防滴のLUMIX GX8と組み合わせると小雨の中でも気にせず撮影することができます。
6月に行った野反湖でシラネアオイの群生を撮影した写真です。
小雨の中でしたが、気兼ねなく撮影できちゃうのはPROレンズならではこのとですね。
もちろん、接写能力を活かした撮影もこの通り。
こちらは7月の頭に行った秋田駒ヶ岳のムーミン谷。
ランドスケープもバッチリ捉えてくれました。
チングルマの群生だってこの通りです。
梅雨の末期に行った富士山で撮影。
夏
昨年2018年の8月に八甲田山で撮影。
遠景もバッチリですよね。
森の中でも大活躍です。
昨年の夏の終わりに行った美ヶ原。
夕方の淡い光を捉えてくれました。
昨年の10月まではGX7との組み合わせでM.ZUIKO ED 12-40mmF2.8PROを使っていましたね。
ですから、まだボディが防塵防滴じゃなかったんです。
今年の7月に行った八方尾根で撮影したニッコウキスゲ。
秋
昨年2018年の9月に行った月山で撮影。
昨年2018年の10月の頭に行った針木岳の山荘から夕方の槍ヶ岳を狙ったものです。
昨年の10月の下旬に行った鍋倉山での紅葉。
昨年2018年の晩秋(11月頭)に行った上高地で。
この頃から防塵防滴ボディのLUMIX GX8を使い始めました。
徳沢園にて(私のほうは単焦点4本で歩きました)。
12-40mmF2.8PROは、ほとんどのシーンで撮影ができるんです。
ですから、レンズ交換が面倒だなぁと感じる人にはとても都合がいいレンズなんです。
と、ここまで主に妻が撮影した写真(一部私が撮影したものも含む)を通じて12-40mmF2.8PROの写りを紹介してきました。
さて、次は冬です。
厳冬期になると私が便利なズームレンズとして12-40mmF2.8PROを使っています(ですが、快晴だったり気候がマイルドな冬山だと妻が使います)。
厳冬期
昨年の12月に木曽駒岳で撮影。
ここで初めて12-40mmF2.8PROの本領を発揮したなと実感しました。
(ちなみにこの時はX-T2にXF90mmをつけて2台体制で歩きました。)
稜線の上で撮影。
こういうシーンで安心して撮影できるのは防塵防滴ボディのLUMIX GX8とPROレンズのおかげです。
1月の大日ヶ岳で。
北陸系と太平洋系の天候の分水嶺ともいえる環境にあり快晴の中での撮影でした(そのため妻が12-40mmPROを使用しました)。
厳冬期の美ヶ原で鉄塔を撮影。
見ての通り少しフレアが発生しており逆光にはあまり強くない印象です。
こちらも逆光で撮影。
4月の金剛堂山で撮影。
この時はXF90mmをつけたX-T2をLUMIX GX8と一緒に持って行きましたが、便利な12-40mm F2.8PRO1本だけで歩けるなと感じました。
日常とかふらり旅的なお出かけとか
便利な画角をカバーしているだけに山以外のお出かけシーンでも大活躍してくれました。
能登島水族館にて。
七反のしだれ桜。
日常のスナップ撮影で。
能生で食べた蟹。
冬の白馬村。
という具合に12-40mm F2.8PROがあれば困るシーンは皆無です。
特に何を撮影するのか分からない旅行では重宝するレンズですね。
海外旅行
M.ZUIKO ED 12-40mmF2.8PROは海外旅行でも国内のふらり旅、日常生活同様に大活躍してくれました(妻が撮影)。
今夏、訪れたラダックのレーで。
ストクナ・ゴンパの上からレーの空港を臨む。
インダス川です。
ラダックはチベット文化圏でマニ車をよく見かけました。
緑のオアシス。
文化を感じますね。
LUMIX GX8程度のサイズのカメラと組み合わせれば1kg未満の重量で済みますし、女性でも襷掛けにして歩いても苦になりません。
(ラダックはとても治安がいいのでカメラぶら下げてもOKなのです)
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの主な仕様
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 主な仕様(公式サイト)
- 焦点距離:12-40mm(35mm判換算24-80mm相当)
- レンズ構成:9群14枚
- 防滴処理:防塵防滴機構
- 最短撮影距離:0.2m
- 最大撮影倍率:0.3倍(35mm判換算 0.6倍相当)
- 絞り羽根:7枚
- フィルター径:62mm
- 最大径×全長:69.9×84mm
- 質量:約380g
- フード:LH-66
- 希望小売価格:107,000+税
※2020年2月1日より 118,750+税
保護フィルターはEXUS(62mm)を装着しています。
それでは。
この記事の写真掲載で使ったカメラ
約4年間使ったマイクロフォーサーズ機は初代GX7でした。
昨年の10月頃から防塵防滴ボディのLUMIX GX8を導入しPROレンズとの組み合わせで全天候型で撮影できるようになりました。