大人気の燕岳、数えてみたらなんと19回(※)も行ってました。
うち16回は残雪期と晩秋/初冬に行ってました(混まない時期ですね)。
人間って不思議なもので同じ被写体を何回も、毎回、撮っているんですよね。
全然、意識してないんですけどね。
その被写体は何かというと、あの象徴的な山「槍ヶ岳」です!
同じ場所、同じ被写体でも季節や天気、時間帯によって表情が違うんですよ。
今回の記事ではバラエティ豊かな槍ヶ岳をご紹介しましょう(写真貼っただけなんですけどね)。
※追記:先日、20回目の燕岳に行ってきました。
もくじ
残雪期の槍ヶ岳
ある年のGWに登った燕岳で撮影したものです。
深夜、ソロで中房温泉からナイトハイクをしてモルゲンロートを拝みました。
4月の4周目に行った燕岳の下山で撮影。
時間は午後の1時台で気温も高く汗ばむ陽気でした。
こちらも下山中に撮影。
この木、好きなんですよ。
いかがでしょうか?
春の陽気が伝わってきますでしょうか。
朝夕は真冬のような寒さですけど日中は陽気の気候になることが多いですね。
とまぁ、こんな感じで下山中にカシャカシャと写真を撮ってましたね。
さて、次は登りの写真です。
同じ残雪期ではあるのですが、先ほど紹介してきた日より更に2週間後、5月のGWの日中に撮影したものです。
2週間で随分と雰囲気が変わりましたね。
槍ヶ岳にはまだまだ雪が残っていますが、2週間前よりも雰囲気が柔らかくなってきましたよね。
春の陽気な残雪、登山は人も少なくて好きですね。
もちろん、こういう景色を見るためにワークアウトも欠かさずやってます。
また、4月に戻ってみましょう(別の年です)。
最終週に撮影したものです。
まだ雪がてんこ盛りですが、気温が少し高くなって槍ヶ岳方面が少し霞んでいますね。
まさしく春!って感じです。
これは初冬と見分けがつかないかもしれない。
日中は和やかな雰囲気になりますが、朝夕はまだまだ厳冬期の季節でもあります。
秋の槍ヶ岳
大天井岳への縦走のために燕山荘へ向かっている最中に撮影しました。
季節は9月の終わりです。
秋真っ只中の燕岳に行ったのはこの1回だけですね。
合戦小屋まで人混みでイライラしちゃいますけど、燕山荘を過ぎちゃえば意外と空いてるんですよ。
この写真は1年後の9月の終わりに妻が撮影したものです。
まだこの頃は、LUMIX GX7(詳細はこちら)とM.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZを使ってましたね。
初冬(晩秋)の槍ヶ岳
11月に燕岳に行くことも多いですね。
年によっては晩秋の様相を呈したりしますが、基本的に初冬の季節です。
槍ヶ岳って象徴的な山だけに写真を撮影される方も多いですよね。
でも、わかります。
いろいろな表情があって飽きないですもんね。
これはテント場から撮影。
いつまでも眺めていられます。
日常生活で1つの被写体を眺め続ける機会ってあまりないですよね。
ですから、とても貴重で贅沢な時間を過ごしているんですよ。
カッコイイですよね。
この荒々しい風景の中に美しさがあります。
夕暮れの時間が迫る槍ヶ岳。
刻々と西の空がオレンジ色に染まっていきます。
山肌を照らすモルゲンロートやアーベントロートも好きですが、逆光も好きです!
最高の時間ですよね。
このうっすらと雪をまとった槍ヶ岳の雰囲気を味わえるのは11月しかチャンスがないのかもしれませんね。
この瞬間って一瞬なんですよね。
皆さん、この一瞬の美しさを堪能するために日頃から準備をしてやって来るんですよね。
夕方の4時30分、ついに太陽が西の山へ沈みます。
残照。
太陽が沈んでから8分後、午後の4時38分の様子です。
こっちは朝の6時15分に撮影したものです。
6時35分、槍ヶ岳が朝日に染まる様子です。
寒いんですけど、空気がキリッとしていて遠望がよく効きます。
明らかに夕方の空の色と違いますよね。
朝の空は少し青味がかった色なんですよ。
ここまででの撮影で経過した時間は僅か23分です。
この朝の時間ってホント貴重なんです。
下の写真は同日の8時を回った頃の様子です。
既にドラマチックな時間が過ぎ去り、晴れていれば夕方までこんな雰囲気が続く様子を彷彿させる風景ですね。
ハイマツにうっすらと積もった雪と槍ヶ岳のコラボ。
望遠で切り取る槍ヶ岳もいいですが、思い切り前景を入れて超広角レンズで撮る槍ヶ岳も嫌いじゃありません。
ほぼ同じ場所から撮影。
カメラは2台持ちです。
FUJIFILM X-T2に超広角レンズをつけて、LUMIX GX8には標準ズームレンズをつけて歩きました。
単焦点レンズを好んで使っていますが、冬季って単焦点レンズで撮るほどの被写体に遭遇する機会も少なく、行動中のスナップ撮影ならProレンズのように描写力の高いズームレンズが便利だなって感じます。
無雪期のカメラ2台の運用は煩わしさを感じることもありますが、冬季のピッケルを使う必要をない登山道であれば、アウターを着込んでいるので1台を首からかけてもあまり邪魔にはなりません。
ですから、こうして超広角の風景を撮影すると同時に、ズームレンズで撮影することも可能になります。
11月の2週目に行った燕岳で撮影した槍ヶ岳です。
暗い時間から中房温泉をスタートし2時間半で駆け上り撮影しました(日々のワークアウトが役立ちましたよっ)。
槍ヶ岳のモルゲンロートを撮りたくて望遠レンズを持って行きました。
北燕岳に行った帰りに撮影。
やっぱり朝一の風景のほうがドラマチックでしたね。
さて、山は必ずしも天気がいいとは限りません。
こちらの写真は別の年の11月の3週目に撮影したものです。
ずーっと高曇りで寒々しい雰囲気でしたね。
同じ11月でもタイミングによっては雪があまり積もってないこともあります。
初冬というよりは肌寒い晩秋の日ですね。
これなら快晴の初冬のほうが暖かく感じます。
降りもしないけど晴れもしない天気、たまにありますよね、こんな日。
晩秋だと葉も落ちてなんか殺風景の雰囲気になりますが、槍ヶ岳の雪景色が引き立ちますね。
やっぱり山は晴れていたほうが気持ちがいいですねっ。
こちらは別の年の11月の1週目に撮影したものです。
かたや11月の3週目で雪があまりなくどんよりとした空模様の景色。
かたや11月の1週目で雪もあり晴れ晴れとした景色。
雰囲気が違いますよね。
以上、様々な槍ヶ岳の表情でした!
このように同じ登山道、同じ山でも、季節や時間帯、天候などによって多様な雰囲気を味わうことができます。
似たような景色はあるかもしれませんが、まったく同じ景色って出会えないんですよね。
まさしく景色は一瞬の出会いであり、一期一会です。
7年越しの燕岳の登山を通じて初冬の大天井岳の様子を紹介した記事もあります。
是非、併せてご覧ください。
さぁ、今日もワークアウトをやり、いい景色に出会いに行くための体力をつけましょうか!
それでは。
使用レンズ
意外と使えるオリンパスのコンデジ。
PENTAXの簡易防滴構造の高倍率ズーム。
利便性は抜群のレンズ。
PENTAXの簡易防滴構造の標準ズームレンズ。
描写力もいいです(関連記事はこちら)。
オリンパスの防塵防滴の標準ズームレンズ。
軽量でコンパクト。
オリンパスの防塵防滴のF2.8通しの標準ズームレンズ。
Proレンズだけに描写力は抜群です。
他社製と比較してもズームレンズとしては抜群の接写能力を誇ります。
換算18mmの超広角単焦点レンズ。
星景撮影で底知れぬパフォーマンスを発揮するレンズです。
遠景撮影もいけますが絞っても周辺光量落ちしてしまうのが玉に瑕。
FUJIFILMの中望遠単焦点レンズ。
今まで使ってきたレンズの中ではピカイチの切れ味を誇るレンズです。
XF55-200mmを入手した今でもボケを活かした風景撮影をしたい時は断然、XF90mmを選びますね。
FUJIFILMの望遠ズームレンズ。
レッドバッジズームのXF50-140mmと比較し検討した結果、入手しました。
絞って風景撮影をするなら必要十分な能力を備えたレンズです。