3月の新月を狙って2020年初の天の川の撮影をしてきました。
久々の天の川の撮影、楽しかったですね。
今回は先日入手したX-T3の高感度耐性の確認も含めての撮影でした。
(X-T2を使いたかったけど修理中だった)
撮影地で迷ったんですが、大人気の場所ってあんまり行きたくないし、山道の運転もしたくない(登山でしょっちゅうやってるので)で以下の条件で場所を決めました。
- 広くて
- 開放感があって
- クネクネした山道を運転しなくて済む場所
そこで向かったのが嬬恋でした。
関東からの光害があることを知りつつも上記の条件を優先し、アプローチを試みました。
もくじ
作例
今回の撮影は
- 愛妻の丘
- カラマツの丘
で行いました。
この季節、天の川が上がってくる時間は2時頃です。
空が明るくなってくることを考えると、満足に撮影できる時間は4時半頃までが妥当なところなんですよね。
てことを考えると撮影場所は絞るべき、と判断しました。
それでは、撮影した写真です。
すべてJPEG撮って出しですよ。
先ずは愛妻の丘で光の様子を超広角レンズ SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS で撮影。
まだ天の川は上がって来ないので様子見ですね。
ラッパを吹くブリキの人形と星空を絡めて撮影してみました。
初めて夜間の撮影で XF50mm F2 R WR を使ってみましたよ。
焦点距離76mm相当(Xシリーズの場合)になりますが、何かのオブジェを引き立てる撮影では星空撮影でも使えるなと感じました。
絞り開放f/2で撮影すると背景の星空のボケは少しだけ楕円形(レモン形)になりますが、私はあまり気にならないかな。
中望遠レンズの圧縮効果のおかげでラッパを吹く人形が引き立ちますね。
次にレンズを XF23mm F2 R WR に交換して撮影してみました。
実はこのレンズを星空撮影で使うのは初めてです。
なかなかいいんじゃないでしょうか。
いよいよ天の川が上がってきましたね。
再びSAMYANG 12mm F2.0 NCS CS に交換して撮影。
時刻は2:10です。
愛妻の丘を後にして、この日の本命「カラマツの丘」へ向かいます。
ここから車で10分程度の距離にあります。
カラマツの丘にやってきました。
既に撮影されている方が何人かいらっしゃいました。
カラマツの丘は道路沿いにあります。
被写体を狙える場所は十分にあるのでさほどストレスを感じることもなく撮影できました(平日だから?)。
天の川の撮影をするときは、SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS を使っています。その際の設定は
- 絞り開放f/2
- ISO3200
- シャッタースピードを13秒
で撮影するのが基本なのですが、時としてISO感度を6400まで上げることもあります。
それがこの写真です。
カラマツの木の横に見える浅間山の雪景色が判別できるようになりましたね。
今回はX-T2よりも高感度耐性が弱いX-T3を使ってみましたが「まぁ使えるんじゃないだろうか」というのが第一印象でした。
場所を少し変えて撮影。
こちらはISO感度を2500まで落として撮影したものです。
絞りとシャッタースピードは変えていません。
更にカラマツの木に近づいて撮影。
再びISO感度を6400まで上げてみました。
関東からの光害が目立ちますが、天の川もバッチリ写っていますね。
ISO2500で撮影。
カラマツの木の上に流れ星が見えました。
時刻は3:43。
最初の場所まで戻って撮影しました。
似たような構図の撮影にマンネリ化を感じてきたので、XF23mm F2 R WR に交換して少し引き寄せてみました。
XF23mm、星空撮影のサブレンズとして使えますね。
登山で確実に天の川を撮影すると分かっているときはサムヤン12mmを持って行きますが、特に縦走中で稜線系の風景撮影がメインだとXF10-24mmF4 R OISを持って歩ち歩きたい。
しかし、星空を撮るかどうか分からないけど撮る可能性もある。
そんな状況のときに、XF23mm F2 R WR をサブレンズとして持ち歩けば、星空撮影もできるし、XF10-24mmF4 R OISではカバーできない防塵防滴仕様で小雨の撮影にも対応できるメリットがあります。
XF23mm F2 R WR は尖ったレンズじゃないけど、オールマイティさと気軽さは抜群なんだな、と改めて感じましたね。
このレンズ、購入してよかったです。
最後は中望遠単焦点レンズ XF50mm F2 R WR で浅間山方面に動いていく天の川を切り取って撮影を終了しました。
時刻は4:08。
まだもう少し撮影できそうですが、満足したのでOKです。
今回の撮影時の基本設定
光害の関係で絞りを変えることもありましが、基本的には下記の設定で撮影しました。
- 絞り f/2
- ISO 3200
- シャッタースピード 13s
- マニュアル
- 中央測光
- ベルビア
- JPEG+RAW
使用したレンズなど
天の川の撮影の代表格となるレンズは超広角の単焦点レンズです。
サムヤン12mmは焦点距離18mm相当ですが天の川の撮影には程よい画角ですね。
先ほど説明しましたが、星撮りのサブレンズとしても使える焦点距離が換算35mmとなるXF23mm。
構図を少しだけ変えたいとき、天の川を引き寄せて迫力を強調したいときに積極的に使っていきたいなと感じたレンズです。
星空の中にある何かの被写体をオブジェとして引き立たせたいときに使えるな、と感じたのがXF50mmでした。
風景撮影だけでなく星空撮影のスパイスレンズとしても使っていきたいなと感じたレンズです。
持って行ったけど使わなかったもの
結露の回避を考えてレンズヒーターを持って行きましたが使いませんでした。
空気が乾燥していましたし、急激な温度差もなく結露が発生する条件ではなかったからです。
私が持っているのはPROTAGE のレンズヒーターです。
温度調整ができるのでモバイルバッテリーの消費をコントールしながら撮影できますね。
今回は撮影できる時間が短かったのでやりませんでしたが、数時間単位でインターバル撮影をするときに使いたいアイテムです。
以上となります。
いかがでしたでしょうか。
今回は追加で導入したX-T3、そしてF2シリーズのコンパクトな単焦点レンズ、XF23mmとXF50mmでの星空撮影の検証を兼ねての撮影でした。
次回、天の川を撮影するときは修理から戻ってきたX-T2とコラボしたいですね。
その際には、
- バッテリグリップ + X-T2 + サムヤン12mm でインターバル撮影
- その時間を利用してX-T3 + XF23mm/XF50mm の組み合わせで撮影
をしたいと考えています。
(インターバル撮影って待っている間、暇ですからね)
それでは。