単焦点ってハマり出すと抜けられなくなってきますねぇ。
登山をするならズームレンズの方が利便性が高いってことは重々承知しているのですが、撮影の楽しさは圧倒的に単焦点レンズの方が上ですね。
さて、XF90mmF2 R LM WR を手にしてから単焦点シューターになりつつある私ですが、早速、XF90mmで風景撮影に臨みました。
この画角、私にはいい感じにハマっています。
DFA100mm Macroの焦点距離で慣れているせいか、使いにくさは感じませんね。
今回は絞り開放f/2で撮影したもの(JPEG撮って出し)を集めてみました。
絞り開放f/2でもしっかり解像するからバンバン使っちゃおうぜ、という意味合いを込めています。
購入検討中の方や興味のある方は是非ご参考に。
もくじ
絞り開放f/2で切り取る用水路の流れ。水面の立体感がハンパない!
用水路の撮影をX-T2とXF90mmF2 R LM WR でしてみました。
夕方で薄暗くなってくる時間でしたので、手ブレが起きないようにシャッタースピードを1/500にマニュアルで設定し、ISO感度はオートにしました。
ISO2000で撮影しましたが、全然楽勝ですね。ノイズ感がありません。
やばくないですか?水面の立体感が。
ローアングルでしゃがみながら水面すれすれで撮影しているのですが、固定式モニターだとファインダーを覗くのが難しい体制です。
ここでX-T2の3 wayチルト式の背面液晶モニターの恩恵を受けます。
レンズの前玉にも軽く水飛沫がかかったのですが、XF90mmF2 R LM WR は防塵防滴ですので躊躇なく撮影できました。
ポートレートレンズとして使う方が多いのですが、私はアウトドア・フィールド用のハイスペック単焦点レンズだと位置付けています。
この写真も同じくシャッタースピードは1/500、ISO感度は3200です。
絞り開放f/2で切り取る鯉のぼり
換算135mmでスナップ撮影は使いにくいんじゃないか、と考える人もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、実際に使ってみるとオブジェを切り取るのもいいですよ〜。
雲の明暗差を残しつつもGoodな感じでボケてくれていますね。
鯉のぼりの口は白色ですが背景の雲からうまく引き立っていますね。
フルサイズ換算だとF3相当のボケ値になりますが、それでも十分ではないでしょうか。
FUJIFILMのカメラの最低ISO感度は200です。
晴れの日中にf/2でシャッターを切ると、メカニカルシャッターの最速値1/8000よりも速いシャッタースピードで切らないと白とびしてしまいます。
そこで電子シャッターの出番です。
メカニカルシャッターよりも更に高速でシャッターが切れる機能です。下の写真のシャッタースピード1/23000です。
仮に光学式の一眼レフで最低ISO感度を100に設定できたとすれば、1/11000程度でシャッターを切らなければなりません。
少なくてもND2フィルターが必要になる局面ですが、ミラーレスの利点というかX-T2ではNDフィルターを使わずとも、日中の絞り開放での撮影が可能になります。
山岳ポートレート、人物の引き立ち方がハンパない!
サムヤン 12mm、XF16mm、XF90mmの3本を持って霧ヶ峰高原に行ってきました。
山で写真を撮る時は広角側での撮影が圧倒的に多いのですが、今回は圧倒的に望遠系レンズである XF90mmF2 R LM WR での撮影枚数が多かったんですよ〜。
自分でもビックリしています。
経験的に楽しさと撮影枚数は比例します。
それだけXF90mmでの撮影にハマってしまったというわけですね。
なぜ、楽しさを感じたのか?
圧倒的な描写力です。
立体感がある絵を出してくれます。
立体感は絞り開放f/2と90mmという画角の圧縮効果から来るものかな。
何よりも XF90mmF2 R LM WR のアドバンテージは、軽快にスナップ的な撮影できることです。
この540gというレンズが重いか?と問われたら軽い。
ペンタックスでDFA100mm Macroを使っている身からすれば(比べちゃいけないかもですが)XF90mmはAFの合掌も早いですね。
歩留まりが非常に良くなりました。
軽快に動けるって大事ですよね。
歩留まりが良くなったなと感じるのは動き物、つまり人物です。
山は人物が写ることで風景に象徴的な広がりを持ちます。
風景に立体感を吹き込んでくれます。
自分が入ることで、風景に命が吹き込こまれると言っても過言ではありません。
人物の引き立ちがハンパねぇ。
XF90mmF2 R LM WR は、開放f/2から高い解像度を叩き出し、ピント面はシャープで、パープルフリンジも出なく、ボケも滑らかで、防塵防滴で、歩留まりが高い軽快なレンズなのではないかと。
XF90mmを使ってみて非常に気に入りました。
どうやらこのレンズは換算137mm(FUJFILMの場合)と使い勝手が悪そうな画角でありながらも私とは相性がいいようです。
今年の山シーズンは広角単焦点のXF16mmと合わせて、この素敵なXF90mmを積極的に使っていきたいと思います。
それでは。
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