「雨の登山ってつまんなーい」
「ガスガスで景色が見えないし」
そんな方へ向けて、下界での時間の過ごし方を通じて、登山の場でも役立つ過ごし方を提案する情報を発信します。
実はですねー、雨の登山ってたまに行くと楽しかったりもするんですけど、私はこう思っています。
ほら、雨の日の登山は、滴に濡れた葉っぱや花びらが美しいなんて言いますけど、あれって、ずっと見ていると飽きちゃうんですよー。
え!?だって単調じゃないですか。
最初は新鮮味があるけど、だんだんと同じ物に見えてきちゃう。
雨の登山はたまに行くから新鮮味があるんです。
やっぱりね、山はね、雲の動きを感じたり、光が差し込んでこそ美しいんですよ!
ですので、雨でガスガスの天気に確信を持っている時は、下界で過ごすことが多いです。
じっくり過ごす系の生活に切り替えるんですよ。
と同時に山に行った時にもプラスになるようなことをやっています。
もくじ
山に行けない時の過ごし方1:ワークアウト(筋トレ)をやろう
登山は持久系の運動だから筋トレはやらなくていいと思ってませんか?
頻繁に山に行ける人は、荷物を背負って歩いているだけで基礎体力が備わってきます。
とは言え、頻繁に山に行けなくなる時期は、日々から基礎筋力を養っておくと楽に行動できるようになります。
基礎体力は大別して、筋力と心肺機能などの持久力がありますが、筋力がアップすると、登山がラクになります。
そこでやるのがワークアウト(筋トレ)です。
登山に応用できて、かつ、実用性があるワークアウトは、大きく分けて3つあります。
- 上から下へ引く動作:ハシゴや鎖場で使う
→ 懸垂 - 体を垂直方向に押し上げる動作:岩場で使う
→ ディップス - 片方の脚で体を上下する動作:段差がある地形で使う
→ 片足/ブルガリアンスクワット
順番に説明しましょう。
懸垂はパラレルハンドのナローグリップがオススメ。ハシゴや鎖場を登る時に間接的に使う筋肉でもあります。
懸垂のセオリーとしては、順手で肩幅というものがありますが、ハシゴや鎖場では、両手を向かい合わせて狭めの手幅で動作することが多いのでパラレルグリップの懸垂が合理的です。
パラレルグリップの懸垂は、公園に雲底があるとやりやすいです。
近くに公園がなければ、チンニングスタンドなどぶら下がれる場所に吊り輪や、Vバーをつけてやってもいいでしょう。
あるいは祈るような感じで両手の指をクロスさせて、ぶら下がって、ナローハンドのパラレル懸垂をやってみる、というのもひとつの手です。
ディップスは岩場で両手を置いて自分の体をそーっと下ろすシーンで役立ちます。
自宅でやるなら平行棒のようなスタンドを使うとジムに行かずとも筋トレができます。
片足スクワットはピストルと呼ばれるもので、太腿の前、お尻の筋肉を鍛えます。
できない人は片足を椅子の上においてブルガリアンスクワットをやってもいいでしょう。
登山で段差がある地形を登るときに使うお尻の筋肉を中心に鍛えることができますよ。
関連記事はテント泊装備で山の風景写真を撮影するための基礎体力と必要なワークアウトにも書いてますのでご参考ください。
山に行けない時の過ごし方2:ボルダリングをやってみよう
筋トレだけじゃつまらない、なんて人はボルダリングをやってみると面白いですよ。
登山で直接的に役立つシーンは少ないと思いますが、引き付ける筋力、ルート取りを読む力、下半身の柔軟性など総合力が問われるスポーツです。
総合的な能力を動員するという意味では登山でも同様ですので、対象は異なれど普段から総合的な能力を動員するスキルを養う観点で、訓練をしておいたほうがいいです。
その手段の一つとしてボルダリングは楽しみながらできるスポーツです。
ちなみに、ボルダリングは、筋力が同じなら体重が軽めの方が有利ですね。
体が重くて上がらない、なんて人は減量してみるといいかもしれません。
体重のコントロールは食べ物カロリーを個別で計算してくれるアプリ「あすけん」が便利です。
ボルダリングって、頭も使うし、体も使う知的なスポーツだと思います!
山に行けない時の過ごし方3:マクロレンズを持って足元に咲いているお花を撮ってみよう
下界だって楽しみがあります。多少の小雨ならお花くらいの撮影もできますよね。
そこで登場するのが防滴構造のマクロレンズ。
山の高山植物の撮影に備えてお花撮りの練習をしてみるのもいい時間の過ごし方ですね。
楽しみながら撮影できるし、距離感を掴む練習や構図の勉強にもなります。
ナショジオの本にもテクニックや考え方が紹介されていますよ。
ここでは私が使っているレンズをご紹介します。
広角系(FUJIFILM)と望遠系(PENTAX)の接写できるレンズを使ってマクロ撮影を楽しんでいます。
XF16mm F1.4はFUJIFILMの広角単焦点レンズです。
最短撮影距離が15cmです。
広角レンズで背景の様子を伝えつつマクロ撮影をするならオススメ。
防塵防滴のボディ、X-T3、X-H1、X-T2、X-T1、X-Pro2と組み合わせて使うと鉄壁です。
D FA100mm Macro F2.8はPENTAXの中望遠マクロレンズです。
最短撮影距離は30cm。
焦点距離が長いので少し離れた場所から、お花や植物の一部分を切り取る撮影に向いています。
XF16mm F1.4の接写(マクロ的撮影)に関する記事はこちらでも紹介しています。
D FA100mm Macro F2.8に関する詳細もこちらをご覧ください。
山に行けない時の過ごし方4:写真の整理をしよう
毎週のように山に行っていると撮影したデータがどんどん溜まってきませんか?
2019年6月現在はNASとクラウドで写真の運用していますが、以前は結構、ハードディスクに放り込みっぱなしにしていますね。
雨続きの日はチャンス、写真の整理しましょう。
以前は一番簡単な方法で運用していました。
2台のWDのHDD ポータブルハードディスクにデータを日付、イベント別で保存しておきます。
どちらも同じデータを保存して二重化しています。
ハードディスクはいつ壊れるか分かりませんからね。
データが増えてきたらHDDを買い足すというやり方です。
このやり方ってNASの運用でも同じですね。
次にハードディスクに保存したデータをAdobeのLightroom CC(詳細はこちらの記事)に読み込ませておき、キーワードの設定しておきます。
時間がある時にキーワードの見直しやレーディングもやっておくと後々に目的の写真を探しやくなります。
山に行けない時の過ごし方5:山計画を立ててみよう(これ大事!)
計画は大事です。
どの季節に、どこのルートを通って、登山をするのかを予め計画を練っておきましょう。
山計画で役立つのが「山と渓谷」の1月号です。
付録に登山口情報(温泉や山小屋、公共交通機関)が付属してきます。
全国の山の概要を掴むのにいい情報源となります。
山と渓谷の付録と併せて、Webの地理院地図も組み合わせて使うと地形も把握できて一石二鳥です。
私は、行きたい山、よく行く山の地図をプリントアウトしてファイリングしていますよ。
スマホにアプリを入れても、いざ!って時にバッテリー切れたら意味ないですからね。(ま、モバイルバッテリー使えばいいって話ですが)
紙ベースでも地図を持っておき地形を把握する訓練にでも使いましょう。
プリントアウトが面倒な人は・・・一般社団法人(国土地理院2万5千分1地形図の入手方法)のページに書店や通販で入手する方法が説明されていますよ。
山に行けない時の過ごし方6:縦走登山に備えて食料を買い足しておこう
いざ、山に行こうとも思っても、何も準備をしていないとバタバタしちゃう原因になるのが行動食や食料の準備不足。
そんな時のために、とりあえずの食事だけ準備しておけば、バタバタと買い物に行かなくても行動食だけ買い足せばいいですよね。
最悪、アルファ米は、水だけあれば食べられますので準備しておくと便利です。まぁ、味気はないですけどね。
山に行けない時の過ごし方7:読書をしよう
山のシーズンにまとめて出来なくなるのが読書です。
経験者なら痛いほどよく実感していますよね?
日常生活、山の準備、登山をしているとバタバタと慌ただしくなり、読書をする時間が削られてしまいます。
山に行けない時こそゆっくりと読書ができるチャンスです。
そんなアウトドア好きならきっと相性が合う本をピックアップしてみました。
アラスカ物語は日本人が異国の地で第一人者になっていく要素とフロンティア精神が興味深い話です。
山野井泰史さんの実体験に基づいて書かれた話。
ヒマラヤのギャチュンカンの壁で壮絶な体験がリアルに描かれています。
山に行けない時の過ごし方8:料理をしよう
アウトドアな人は料理も好きですよね。
やはり天気が不順で山に行けない時はじっくり過ごす系が楽しいです。
うちではダッチオーブンを使って、蒸し野菜や、具沢山の味噌汁、スパイスから作る無水カレー(作り方は関連記事にも書いてます)などをじっくりと作って楽しんでます。
ダッチオーブンは、ガス台の上でも使える脚が付いてないタイプを使っていますが、アウトドアでも使えますよ。
天気が悪くて山行けない時は、楽しみの要素も取り入れて、のんびりと過ごそうよ。
そして、チャンスが来たらいつでも行っても山に活きる時間の使い方をしようよ。
それでは。