先日、雲ノ平まで登山をしてきました。
私も妻もX-T3を持って行き3本のレンズを2人で共用しました。
持って行ったレンズは
- XF10-24mmF4 R OIS WR
- XF23mmF2 R WR
- XF16-80mmF4 R OIS WR
です。
実は「これぞ!」というシーンの為にXF16mmF1.4 R WRを持って行きたかったのですが…
絞りリングの制御が効かなくなり修理出しをしたのです。
(この記事を投稿時点の2021年10月2日現在、まだ手元に戻ってきてません)
手元にXF16mmF1.4がない代わりにXF23mmF2を持って行ったという次第です。
今は妻がメインでXF16-80mmを使っているのですが、距離が伴う縦走では重量が気になるようです(普段なら便利に使ってますけど)。
そこで私がXF10-24mmとXF16-80mmを使い、妻がXF23mmF2を使うことにしたのです。
元々XF16-80mmを購入した頃から気付いてましたが逆光に弱いんですよね。
f/11まで絞り込めば朝の強い斜光でもまぁ使えはしますが、XF16mmF1.4と比べると足元にも及ばないというのが改めて感じた感想です。
ただ、逆光以外のシーンでは便利なレンズですし、絞って撮影する分には解像度も必要十分です。
詳しくはファーストインプレッション的な記事を参照ください。
もくじ
ナノGIコート「なし」レンズ使用時の逆光の写り
逆光時の写真です(全てJPEG撮って出し)。
XF16-80mmF4 R OIS WRだとこんな感じです。
最低でもf/11、できればf/16くらいまで絞り込まないとそれらしい光芒にはなってくれません。
絞り込んでも角度によってはゴーストが盛大に出てしまいます。
また、XF16-80mmだと光芒の先端が割れたように写ってしまうのでどうもスッキリしない時が…。
XF16-80mmF4 R OIS WRも真っ正面からの撮影ならそれなりに写りますね。
ただ、f/18まで絞り込み露出も落としています。
ここまでやらないと強い逆光条件下では「それなりの絵」になってくれません。
XF10-24mmF4 R OIS WRにもナノGIコートは実装されてないですが、逆光耐性はありますね。
f/11まで絞って真っ正面から撮るとこんな感じです。
光芒の先端が尖った形にはなりませんが逆光には強いかなと思います。
ただ、やっぱり条件によってはゴーストが強く出る時もあります。
XF23mmF2 R WRは光芒の先端が綺麗に決まりやすいレンズだと感じますが、フレアは出やすいかなぁと感じます。
(それが味だという人もいますがシチュエーション次第ですね)。
比較的良く写っているなと思うシーン。
こちらもフレアっぽいのは出てますね。
ちなみにXF23mmF2には保護フィルターはつけてません。
ナノGIコート「あり」レンズ使用時の逆光の写り
XF16mmF1.4 R WRにはナノGIコートが施されており逆光に強いとされています。
実際に撮影していてそう思います。
ゴーストがガッツリと出ていますが、光芒の先端は尖っていてカッコいいですね。
ちなみにXF16mmF1.4にはEXUSの保護フィルターを付けています。
朝の陽光に向かって撮影したシーン。
やはり光芒の先端までスッキリ写っている印象です。
ゴースト若干は出ていますね。
日差しが更に強くなってから太陽を構図へ入れて撮影したシーン。
右端に若干ゴーストが見られますが光芒の形もしっかりしフレアが出てませんね。
日本海へ沈む太陽へ向けて撮影したシーン。
フレアもゴーストも一切出てません。
光芒の形も先端まで割れずにしっかりとしています。
ちょっとしたところですが、ナノGIコーティング「あり」と「なし」のレンズでは逆光に対する耐性が違います。
特に日中の太陽を構図へ入れた時に光芒の形やフレアに対する撮影で差が出ますね。
ナノGIコートのXFレンズは4本しかリリースされてない
2021年10月現在、ナノGI(Gradient Index)コートが施されたXマウントのXFレンズは4本あります。
- XF8-16mm F2.8 R LM WR
- XF16-55mmF2.8 R LM WR
- XF50-140mmF2.8 R LM OIS
- XF16mmF1.4 R WR
大三元のレッドバッジズームが3本も入っているんですよね。
かつ、換算で24mm以下の画角を持つ広角レンズに至っては3本がナノGIコーティング技術が投入されているレンズになります。
これは何を意味するのか?
フレアやゴーストの発生を抑えクリアな画質を実現します。
引用:L E N S E S & A C C E S S O R I E S Xマウントレンズ&アクセサリーカタログ
と言う文言の通り逆光に強いレンズだと言えます。
技術的な説明は下記の抜粋に書いている通りです。
つまりレッドバッジズームレンズは強い逆行時の撮影を想定したレンズ、つまり風景撮影での撮影を意識したレンズなんだなと今更ながらに思いますね。
重いだの手ぶれ補正機構がない(50-140を除き)だの言われていますが、そこじゃないんだなと思います。
XF16mmF1.4 R WRは単焦点の中で唯一ナノGIコートが投入されているレンズ
唯一、XF16mmF1.4だけが数ある単焦点レンズでナノGIコーティング技術が投入されているレンズなんですよ。
富士フィルムは2021年に入ってから、XF18mmF1.4 R LM WR、XF23mmF1.4 R LM WR、XF33mmF1.4 R LM WRの3本をリリースしましたが、いずれもナノGIコートは導入されてないんです。
このことを考えるとXF16mmF1.4は数あるプライムレンズの中でも単焦点レンズとしての性格を持ち合わせつつ、強い太陽光を入れた風景撮影もそつなくこなせるレンズなんだなとしみじみ思いますね。
やっぱXF16mmF1.4 R WRは万能選手だわ(画角は変えられないけどね)。
以上となります。
それでは。
ナノGIコートが導入されているXFレンズ
明るくて広いレンズと言ったらXF8-16mm。
私も一時期は本気で欲しいと考えたレンズ。
重い、デカイ、出目金、高価…という理由で、実用利用で使えるXF10-24mm落ち着いたという経緯があります。
XF16-55mmは、かつて、FUJIFILM機の導入を考えた時にPENTAXの便利ズーム DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WRと比較をしたレンズ。
結果、絞った時の解像度は大差なかったことからDA16-85mmをPENTAXのボディで継続利用することをした経緯があります。
今考えると逆光に対する耐性は比較しておらず、見る目が今より少し甘かったかなと思いますね。
XF50-140mmは唯一、手ブレ補正機構が実装されたナノGIコーティング技術が投入されたレンズ。
望遠レンズは広角レンズほど逆光で撮影をする機会がないので、今のところ自分には必要性を感じません。
登山で使うならXF90mmやXF70-300mmで間に合っているというのが実情です。
XF16mmF1.4は単焦点レンズで唯一、ナノGIコーティング技術が投入されているレンズ。
画角は変えられませんが、お花撮影、旅行、風景撮影までこなせる万能選手。
私のお気に入り。