多い時は3つのマウント(ペンタックス、富士フィルム、マイクロフォーサーズ規格)を同時運用していた我が家のカメラ環境ですがFUJIFILM Xシリーズ(APS-C機)へ一本化しました。
ここ2年ほどは私がFUJIFILM Xシリーズ、妻がマイクロフォーサズ機(たまに私も)をメイン機材として運用しておりましたが、ちょっとしたキッカケで妻もFUJIFILMヘ移行することになりました。
選択と集中というやつですね。(笑)
夫婦でカメラのマウントを共用するメリットが活かせるようになります。
もくじ
キッカケ
特に力んだ理由でもないですが、たまたま雪割草の撮影に行った時にXF90mmをセットしたX-T2を妻に貸したのがキッカケです。(↓その時に撮影した一コマ)
これまでにちょっとした散歩をする時にはFUJIFLMのカメラを貸すことはありました。
いつも妻が言う口癖がありました。
「FUJIFILMのカメラってかっこいいよね」
「ダイヤルが渋いよね」
「色がいいよね」
それでもFUJIFILMへ移行しようとは考えてはおりませんでした。
その理由は…
機動性・描写力・汎用性に優れた標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mm F2.8 PRO」の存在です。
- APS-C機の同クラスに匹敵にする解像度を叩き出すレンズ
- ずば抜けた近接能力を持つズームレンズ
- 全天候型で対応できる防塵防滴仕様
まさに我が家のホープという名に相応しい標準ズームレンズなんです。
しかし、それさえも覆す何かが自分の中に入ってきたのでしょう。
今回はFUJIFILMのカメラを手にしたことで、何かが自分の中にすーっと入り込んできたように思います。
「思ったより操作がしやすいね」
「レンズで絞りを変えれるのいいね」
「カメラのボディ、意外と小さいんだね」
と。
以前にこんなお話を書きました。
私がPENTAXのカメラ時代だった頃、登山でPENTAX K-3とDA16-85mmのセットを妻に貸すことがありました。
しかし、重量の問題で結局は妻のメイン機材であるLUMIX GX7に戻りました。
その肝心のGX7が不調になったので、後釜として防塵防滴のボディであるLUMIX GX8を導入したという話です。
LUMIX GX8と12-40mm F2.8 PROを組み合わせても重量が900g台と軽量な部類ではありました。
重量の問題はクリアできましたが、それでも時折、RICHO GRシリーズなどのコンパクトな高級デジカメも気になっていたようではありました。
その一方でこんな台詞も。
「GRは防塵防滴じゃないんだよなぁ。ズームはできないのかぁ」
「(使いたいカメラは)GX7(関連記事)くらいの大きさが理想なんだけど防塵防滴じゃないしなぁ」
そういう背景もあり…
FUJIFILMのシステム(特にボディの操作系)にも興味があったということだろうと思います。
そこで私が言った台詞。
「FUJIに来る?」
「XF23mmみたいな単焦点使えばGX7よりは少し大きいけどコンパクトな防塵防滴のセット組めるし、12-40mmPro並みには近接撮影できないけど、XF16-80mm使えばズームできるし写りもそんな悪くないよ」
「重量もGX8と12-40mmProに100g足したくらいだし、それでもK-3(とDA16-85mmの組み合わせ)よりは300gちょい軽くできる」
答え。
「そうしてみる」
これまで登山、旅、日常のスナップ撮影でもお世話になったマイクロフォーサーズの一式を手放しました。
(手放しはしましたが特に12-40mmProレンズは標準ズームの中では抜群の万能性があるレンズだと思っています)
妻用に追加したカメラはFUJIFILM X-T3
マイクロフォーサーズの機材と引き換えに入手したのはFUJIFILM X-T3(中古)です。
- 手頃なボディサイズ(物理的に収納しやすい)
- FUJIFILM独自のダイアル操作
- 防塵防滴
- 長く使えるボディ(現行センサーに対するファームウェアでの機能の提供などを含め)
上記の条件(妻が希望する)を満たすボディってX-T3だろうと考えました。
1年前に自分用にX-T3を購入した頃と考え方は変わっていません。
一瞬は手ぶれ補正がバリバリ効くXS-10も考えたりもしたのですが、防塵防滴でもありませんし、独立したダイアル操作系が省かれているので対象外でした。
X-Pro系は単純に好みの対象外ってことで却下。
ボディサイズがX-T系より大きいという理由もあります。
そんな流れからX-T3を選択したわけですが、この機種で向こう5年間は十分に戦える(楽しめる)と思っています。
富士フィルムは今年2021年の2月にX-T3と同じセンサー「X-Trans CMOS 4」と画像処理エンジン「X-Processor 4」を搭載したX-E4を発売しました。
つまり…
この先も”X-Trans CMOS 4 センサー”搭載機であるX-T3でもファームウェアによるサポートを少しは期待できるだろうと考えています。
手持ちの機材とレンズの運用をどうするか?
- X-T3(自分用)
- X-T2(自分用…世代が古いけどまだまだ使えるぞっ)
- X-T3(妻用)
- XF10-24mmF4 R OIS(レビュー記事)
- XF16-80mmF4 R OIS WR(レビュー記事)
- XF70-300mmF4-5.6R LM WR OIS(登山で使ってきた感想)
- SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS(天の川の撮影の代表格となるレンズ)
- XF16mmF1.4 R WR(接写撮影に関しての記事)
- XF23mmF2 R WR(レビュー記事)
- XF50mmF2 R WR(梅雨末期の富士山で使った話)
- XF90mmF2 R LM WR(ベタ褒めする話)
- エクステンションチューブMCEX-16(関連記事)
この中で妻が登山でメインで使いたいレンズはXF16-80mmF4 R OIS WRです。
手ぶれ補正もバッチリ効きますし、美味しい焦点距離(35mm判換算:24-122mm相当)をカバーしているというのが理由。
単焦点レンズに敵わないシーンも多々あるけど、なんだかんだ言ってXF16-80mmは利便性に優れているレンズなんですよね。
となると、私が標準ズームレンズを使いたい時にどうするのかという話になるのですが、今のところ妻と同時に使いたくなるシーンはないので問題なし。
よって、新たに標準ズームレンズを買い足す予定はありません。
旅先スナップの場合
旅先のスナップだとズームレンズはほとんど使うことがありません。
運用方法としてはこんな感じですかね。
どちらかがXF16mm F1.4を使い、どちらかがXF23mm F2を使う。
必要なら別途購入も考えちゃう??
(今のところ不足を感じないかなぁ)
FUJIFILMは同じ焦点距離でもF1.4の大口径シリーズとF2やF2.8のコンパクトな単焦点シリーズを出していますね。
同じ焦点距離でも撮影スタイルに応じて選択ができるのがいいですね。
かつ、防塵防滴にも対応しているものが続々と登場しております。
ZUIKO Proレンズでも防塵防滴の単焦点レンズを出していますが、重量が400gオーバーとコンパクトとは言い難いレンズばかりです。
この点に関してはFUJIFILMのアドバンテージが光りますね。
コンパクトな防塵防滴の単焦点シリーズとしては
- XF16mmF2.8 R WR(重量155g、長さ45mm、フィルター径49mm、最短撮影距離17cm)
- XF23mmF2 R WR(重量180g、長さ52mm、フィルター径43mm、最短撮影距離22cm)
- XF27mmF2.8 R WR(重量84g、長さ23mm、フィルター径39mm、最短撮影距離34cm)
などがありますね。
いずれも全天候型でスナップ撮影に対応できるレンズとなります。
無雪期の日帰り登山の場合
個人的な趣向として日帰り登山ならカメラを2台持って行く運用がベストではないかと思っています。
これなら標準ズームレンズが不要になりますので、妻がXF16-80mmをメインで使っても困りません。
寧ろ私は広角系レンズと中〜望遠系レンズを組み合わせて運用したいかなっ。
例えば…
1台はXF10-24mmで運用し、
2台目のボディではXF50mmF2で運用するイメージです。
この辺りはケースバイケースですかね。
お花が目当ての登山ならXF16mmF1.4とXF90mmF2を組み合わせますし。
また、妻が単焦点レンズを使いたいという場合でも他の単焦点レンズでもある程度までは代替え撮影ができますし。
例えば、XF16mmF1.4を妻が使いたい時は、噂のXF18mm F1.4を使うetc..(違う)。
無雪期の縦走登山の場合
数日に渡る縦走ならカメラ1台だけで行動し広角系レンズをメインにしたいですね。
例えば北アルプスの最深部(高天原や雲ノ平)へ行くなら、メインのレンズをXF10-24mmとXF16mmにします。
縦走がメインだと行動中は望遠系で撮影したいと思えるシーンって少ないんですよね。
時折、縦走最中に標準ズームで撮影したいシーンに遭遇することがありますが、その場合は妻に任せる感じです。
厳冬期の登山の場合
厳冬期の登山になると妻はあまり撮影しなくなるので、私がXF16-80mmをメインで使います。
厳冬期の山では山岳風景がメインになるので、レンズ交換も不要で利便性の高い標準ズームレンズが一番使い勝手がいいのですよね。
夫婦でマウントを共用したことで享受できるメリット
マウントを共用することで得られるメリットを挙げておきましょう。
バッテリーを共用できる
FUJIFILMのカメラはX-T1時代からNP-W126シリーズのバッテリー(後にNP-W126S)を存続し、X-T3、X-Pro3、X-E4でも使えます。
つまり、これまでの歴代のカメラ同士でバッテリーを共用できます。
我が家ではX-T2、2台のX-T3でバッテリーの形状を気にせずに使えるようになります。
写真の管理が楽になる
写真の管理が楽になりますね。
特に現像ソフトを使った時に。
これならCapture One Express for Fujifilmだけで写真データを管理できますね。
これまではマイクロフォーサーズのデータもあり少し面倒さを感じていましたが解消されます。
有料の現像ソフトCapture One for Fujifilmの導入も視野に入ってきますね。
FUJIFILM Xシリーズの為に全力投球で投資ができる
マウントを一つに絞ったことで資金投下を集中化できます。
(とは言っても現状で買い足す物はあまりない)
焦点距離的には単焦点の35mm付近が不足しているだけなので、ここを拡充するだけなのですが現状では困ってないので保留です。
(XF18mmF1.4 R LM WRや、XF33mmF1.4R WRが少し気になる程度かな…)
また、XF70-300mmF4-5.6R LM WR OISを導入(ファーストインプレッションの記事参照)したことで、テレコン対応できるようになりましたのでXF1.4X TC WR をいずれ買い足すことになろうかと思います。
ボディも当分の間は更新なし。
自分用のX-T2もX-T3も手ぶれ補正がないだけで特に撮影で不満を感じないですし。
2回修理したX-T2は壊れるまで使い続けますよ。
- 1回目の修理:FUJIFILM X-T2のLCD(液晶)に割れが入り映らなくなったので修理に出したよ
- 2回目の修理:X-T2のシャッターボタンが効かなくなったので修理に出したらパーツ代が1000円だった
X-T2が本格的に壊れた暁(違う)にはX-T5を導入し、自分用のX-T3をサブ機にする算段です。
ボディもレンズも更新や買い足し頻度が緩慢になってきているので、先にも書いた通り現像ソフトをFUJIFILM専用(Capture One for Fujifilm)に振り切るのもありかなと。
となると、PCやモニターの調達にシフト(?)するような気もします。
以上です。
それでは。