広角レンズを3本持ちにすることにしました。
これまでは
- XF16mmF1.4 R WR
- SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS
の2本で広角域を賄ってきましたが広角ズームレンズ XF10-24mmF4 R OIS を追加したのです。
今回のお話は、
なぜ広角レンズを3本持ちにしたのか?
どのように使い分けるのか?
という内容です。
もくじ
ランドスケープ、接写、星景のすべてのシーンで撮影しやすいようにしたい
レンズ1本ではすべてのシーンを撮影するには無理があるんですね。
いや、できるんですけどね、不満が残っちゃうんですよ。
ですから各レンズの役割を理解したうえで撮影シーンに適したレンズを使おうというわけです。
状況によっては、XF16mmF1.4 、XF10-24mmF4、サムヤン12mmF2の3本のレンズを同時にレンズを持ち歩くことも想定しています。
星景、夜景、博物館撮影はSAMYANG 12mm F2.0 NCS CS に任せる
サムヤン12mm は星景撮影ではとても使えるレンズです。
APS-C機で赤道儀などの追尾機器を使わずに星景撮影や夜景撮影するならこのレンズ 一択です。
サムヤン12mmは星景撮影だけでなく夜景撮影にも強いですね。
それだけではありません。
実は博物館や水族館でも重宝するレンズなんですよ。
館内では三脚を使えませんから絞り開放F2から使えるサムヤン12mmは非常に重宝します。
ところが風景撮影では不満が残るんですね。
以前にサムヤン12mmの光芒が気に入らないという内容を書きました。
実際に今も好きになれません。
太陽を入れた風景撮影で使いたくないんです。
何が好きになれないかって?
それは太陽の光芒の先端が割れたように描写されることです。
(↓こんな感じ)
その他、サムヤン12mmが風景写真に向かないなと思う点は、周辺光量落ちだったり、色乗りが悪かったします。
これではせっかくのフィルムシミュレーションも台無しになっちゃいます。
(RAW撮影してレタッチしろよ!という突っ込みはなしですよ-_-)
サムヤン12mmは、
- 星景
- 夜景撮影
- 館内での撮影
では抜群の能力を発揮するレンズです。
こんな具合に。
ですから、得意分野で使ったほうがいいだろうと思います。
XF16mmF1.4 R WRは多様な表現ができ、全天候型で使える
XF16mmF1.4 R WRは防塵防滴で最短撮影距離が15cmのモンスターレンズです。
- 防塵防滴なので、小雨、降雪、霧雨の中でも使えます
- 接写ができるので、お花や紅葉の落ち葉も撮影できるんです
- 解像度が高いので風景撮影もこなします
- 明るいF値を活かして、森の中やポートレート撮影でも使えます
- ストリート撮影にも使えます
- 絞りをF2.8まで絞ればコマ収差も改善され星景撮影でも使えます
つまり、XF16mmF1.4 R WRが1本あれば多様な撮影シーンに対応できるわけで万能レンズなんですね。
評判も高いですよ。
このレンズの最大の特徴はなんと言っても近接撮影ができることですね。
明るいF値を活かして擬似マクロ撮影ができちゃうことです。
ですから、風景だけでなく象徴的なオブジェを被写体にすることもできちゃうんですね。
もし…
- 花真っ盛りの夏にレンズ1本だけで縦走するとしたら…
- アラスカのバックカントリーにレンズ1本だけで歩くとしたら…
- エクスペディション系の海外登山にレンズを持って行くなら…
間違いなくXF16mmF1.4 R WRを選びます。
普段からズームレンズに慣れている方には想像がつきにくいかもしれませんが、XF16mmF1.4 R WRはそれだけ万能で多様なシーンに対応できるレンズなんです。
一点だけ不満点を挙げるとすれば、パースペクティブを思い切り効かせたいシーンでは少し画角が狭いことくらいですね。
そこで、登場するのが超広角ズームレンズです!
XF10-24mmF4 R OISはパンフォーカスを効かしたランドスケープ撮影で使う
XF10-24mmF4 R OISは、XF16mmF1.4 R WRでは賄えない画角をカバーするために入手しました。
XF10-24mmF4 R OISは、f/8かf/11まで絞ってパースペクティブを効かしたパンフォーカス撮影をするためのレンズと位置付けています。
つまり、ランドスケープ専用のレンズです。
このレンズ、絞り開放で使おうなんてのは考えてません。
海外のレビューを見ているとランドスケープ撮影用でしている人が多く評価も高いです。
使用シーンは光量が十分に確保できる山の稜線歩きを想定しています。
それから旅行でも使えますね。
実際にラダックの旅行で重宝しましたよ。
XF10-24mmは後継機種として防塵防滴バージョンのXF10-24mmF4 R OIS WRを出しました。
これで全天候型で撮影に対応できるようになりました。
しかし、使用用途を考える防塵防滴以外での分野でもXF16mmF1.4が活躍できるシーンが多いため防塵防滴の目的だけの為にWR版のXF10-24mmに買い替えることはないだろうなと思っています。
まとめると、こんな感じで使います。
- サムヤン 12mm F2(星景、建物内での撮影)
- XF10-24mmF4 R OIS(ランドスケープ)
- XF16mmF1.4 R WR(霧雨での撮影、森・テント場や山小屋での撮影、夕方や朝のシーン撮影)
広角レンズは使い分けが肝心ですね。
手元の3本のレンズは解像度テストを実施しました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
それでは。