XF23mmF2 R WRを購入してから11ヶ月が経ったので感想を書きます。
このレンズ、携帯性がとても良く使いやすい画角(換算35mm)なので、休日のちょっとしたお出掛けスナップでよく使っていますね。
XF23mmF2 R WRは下界だけでなく登山でもスナップ感覚で撮影したい時に活躍してくれるレンズなんですよ。
当初はXF10-24mmを持ち歩く際の荒天時バックアップ用レンズ(WR仕様なので)として購入をしたのですが…
思いの外、稜線に出るまでのスナップレンズとして使い勝手が良い!
というのが感想です。
XF23mmF2 R WR、気付いたら雨のバックアップレンズというよりも登山最中のスナップレンズとして使っていました。
なんとなく登山最中に撮影したい時に
晩秋の燕岳登山でスナップ撮影。
シャープに写るという噂通り遠景はバッチリですね。
現状の私の撮影スタイルだと、XF23mmF2 R WRの出番は登山口から稜線に出るまで間での撮影が基本となっています。
それ以降は、XF16mmF1.4 R WRか、XF10-24mmF4 R OISの出番になります。
ですから樹林帯での撮影が多くなります。
登山道の様子を絞り開放で撮影すれば雰囲気が出ますね。
遠景撮影ですが手前のハイマツをぼかしたかったので絞りf/2.8で撮っています。
遠景撮影と前ボケを絡めた撮影ができちゃいますね。
換算35mmはガチで撮影するつもりはないんだけど、目についたものを切り取っていくのに使いやすいんですよ。
またまた登山道。
換算35mmとやや広角寄りですが、こんな雰囲気の撮影もできちゃいます。
里山で落ち葉をスナップ撮影。
これも目についたので、サッとしゃがみ込んで、サクッと撮影したものです。
絞り開放f/2で逆光撮影をすると、柔らかめの雰囲気を表現できますよ。
初冬の新穂高。
ロープウェイを待つ人たち。
外国人が半数以上いましたが今ではコロナ禍で激減しちゃいましたね。
スナップ、スナップ、スナップ。
何も考えず目についたものを切り取るだけ。
絞ると綺麗な光芒が出ますよ。
逆行耐性も強いんです。
人物もスナップ撮影。
金剛堂山の登山口で。
葉が落ちた木もいい雰囲気で撮影できちゃいます。
ちなみにこの記事で掲載している写真は一切レタッチをしておらず、すべてJPEG撮って出しの写真ですよ。
逆光。
雪面の質感もバッチリ。
広角レンズでお花撮影をするなら間違いなく近接能力がずば抜けて高いXF16mmF1.4 R WR(最短撮影距離15cm)に軍配が上がるのですが….
以外とXF23mm F2 R WRもいけますよ!
最短撮影距離が22cmなので、まぁまぁ近付けるんです。
いやね、ガチじゃなくてスナップ撮影するわけですから使えればいいんですよ。
なかなか写るでしょ?
フードを付けた状態でも重量が200gちょっとで、コンパクトなレンズなのでブラブラ里山を散歩する時にも使えるんですよ。
サクッ!と撮影できちゃいますからね。
スナップでこれだけ撮れればいいんじゃないですかね?
遠景もサクッ!と撮影。
7年ぶりに登った御嶽山の途中で撮影。
樹林帯ではXF23mmを付けて歩いてました。
先日(2020年9月)行った雨飾山の荒菅沢で。
まだ朝5時前で少し暗かったのでミニ三脚にカメラを付けて撮影しました。
何気ない登山道もXF23mmで撮影すると雰囲気が出ますよね。
ちょっと秋の気配が漂い始めた森の一部を切り取りました。
絞りf/4で撮影。
XF23mmF2 R WRは、絞り開放f/2で近接撮影をするとゆるゆるの絵を出すと言われていますが、まったくその通りでございます。
近接撮影で背景をボカしたい時は、f/2.8かf/4で撮影していますよ。
少し絞っていますが近づけば背景はボケますからね。
絞って撮影。
この写真を撮った時は強風だったので右端の花が被写体ブレを起こしていますが。
風がないと隅々までシャープです。
絞りはf/8です。
先ほど「近接撮影で背景をボカしたい時はf/2.8かf/4で撮影で撮影する」と書きましたね。
実は絞り開放f/2で撮影する時は、少し離れた被写体を狙うピント面はシャープに写り立体感が引き立つんですよ。
これで1mくらい離れてた思います。
こちらも絞り開放f/2で撮影しました。
ピントは木の歪曲してる辺りに合わせています。
こっちは2、3m離れていたかな?
これらの写真からも分かる通り、絞り開放f/2を使う時は少し離れた被写体を狙うとレンズの特性を活かせますね。
XF23mm F2の「万能さ」は「気軽さ」を内包している
これまでに「万能」という言葉だったり、「オールマイティ」という言葉を使って幾つかレンズを紹介してきました。
例えば、ペンタックスの標準ズーム「DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR」は
- 美味しい画角
- ズームレンズとしては高い解像度
- ほどほどのマクロ的な撮影(最大撮影倍率0.26倍)
- 簡易防滴
という登山全般で使える利便性がありました。
また、このブログでも私自身が大絶賛しているFUJIFILMの広角単焦点レンズ「XF16mmF1.4 R WR」は
という具合に、多様な表現力という領域において万能さを秘めたレンズです。
今回紹介してきた「XF23mmF2 R WRは」もまた万能さに秀でたレンズなのですが、種別が違うんですよね。
どんな点で万能なのか?
- ポケットサイズなので邪魔にならない
- 取り回しがいいので、カシャカシャと撮影が捗る
- 防塵防滴
- 隅々までシャープ
- 広過ぎず狭過ぎない画角
という具合に、あまり力まない撮影において気軽さを秘めた万能さがあるレンズなんですよね。
この感覚は初めてXF23mmでの撮影をした時のまんまなんですよ。
やはり一番初めに感じた感情(というか直感というか)は当たってますね。
大事にしないと!
今後もXF50mmF2 R WRと合わせて特に登山の稜線に出るレンズとして使ってきますよ!
「XF23mmF2 R WR」は気軽に使えるレンズです。
1本持っておいても損はありません。
それでは。